今朝書いたフォルスタの小説の後日談(?)的なのが書きたくて…
あの手のネタが好きなので引きずってしまったようです←
*attention*
・フォルスタSSです
・学パロ(Laurentia!)設定です
・"我侭と知っている。けれど"の続き的な
・シリアス、にみせかけてほのぼの?
・お互いにちょっと依存気味な二人が好きで…
・相変わらずの妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
今朝書いたフォルスタの小説の後日談(?)的なのが書きたくて…
あの手のネタが好きなので引きずってしまったようです←
*attention*
・フォルスタSSです
・学パロ(Laurentia!)設定です
・"我侭と知っている。けれど"の続き的な
・シリアス、にみせかけてほのぼの?
・お互いにちょっと依存気味な二人が好きで…
・相変わらずの妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
小さくバイブする携帯の振動で、目が覚めた。
薄らに目を開けて、スターリンは携帯に手を伸ばす。
メール一件、の文字にメール画面を開いた。
そこに並んでいるのは、いま学校にいるはずの彼の名前。
"メールでごめんね。次体育だから。
あと二限終わったら、君に会いにいくから"
「……カウントダウンするなよ」
ふ、とスターリンはちいさく苦笑を零した。
さっき電話してきた時には"あと三コマ"と言っていた。
"わかったからさっさと授業にいけ"と短いメールを返して、携帯を枕元に置いた。
返信をしなければ彼はきっと家に来る。
否、そもそも一日目にそれをやらかして実際彼は此処まで走ってきた。
授業は無論放置。当然説教をくらったとか。
「まぁ、俺が悪いのはわかってるのだよ……」
スターリンはちいさく呟いた。
彼の行動が自分を思ってとったものであることはわかりきっている。
"あの一件"から、三日。
目を覚ました直後にフォルに説教され、
彼から連絡が行ったのであろうチャーチルたちに説教され、
東条にも説教され……といった具合で、同じようなことを何度も言われた。
それと同時に感じたのは、申し訳なさと同時に暖かい感情だった。
その後、医者から下されたのは暫くはおとなしく療養、との指示。
まぁ、当然といえば当然だろう。
一命は取り留めたとはいえ、出血量は相当なものだったらしいし、
傷も深かったために、暫くはおとなしくしていなければいけないらしい。
授業のことはまぁ友人に聞けばなんとかなるだろう。
フォルが"君が元気になって一緒に登校出来るまでは学校行かない"と言っていたが、
流石にそれはまずいから、と追い立てて学校に行かせた。
学生の本業は学業だ。
自分を心配してくれるのは嬉しいけれど……
まさか、自分のために学校を休ませる訳には行かない。
休み時間ごとにメール及び電話が来るのはやはり、彼は不安なのだろう。
メールが返ってこなかった時に彼が慌てて来たのも
(最もその時はスターリンが眠っていて返事出来なかっただけなのだが)、
間違いなく、あの一件が原因。
自分自身には記憶がないが、それでも相当な心配をかけたことは理解出来る。
初めて見た、彼の涙。
傍にいて、と言った彼の声。
いなくならないで、と言っていた彼の声……
「……また、心配かけたんだよ、な」
ぽつり、と呟いてスターリンは髪をかき揚げる。
弱い自分が情けないと思った。
頼ればいいと言われても、どうしていいのか分からずにいる自分が。
素直に縋ってしまえば良いのかもしれない。
彼……フォルは間違いなくそれを望んでいるし、
自分もきっと内心はそれを望んでいる。
けれど……その方法が、わからなかった。
一番助けを求めていた頃に縋る先がなかったこと。
甘えさせてくれる人間がいなかったこと。
それが明確な原因と、スターリン自身が理解している。
ベッドの上に体を起こして、膝をかかえて座った。
ふぅ、とちいさく息を吐いた。
目に映る、左腕の包帯。
それを取り替える時に見えた傷は深くて。
自分が仕出かした事の大きさを悟った。
消えないだろうな、なんて笑って見せればフォルは怒った顔をして額を小突いた。
笑い事じゃないんだからね、と言った彼の顔は真剣そのものだった。
ああして心配してくれる人間が傍にいる安心感と同時に感じるのは不安。
本当に迷惑だと思っていないだろうか。
負担になっていないだろうか。
そんな、沈んだ思考に堕ちる。
ひとりでいるとこうだから困る、と苦笑した。
と、その時……再び携帯がバイブした。
長いバイブは、電話。
スターリンは怪訝そうな顔をする。
こんな時間に連絡を入れてくるような人間はいないのに……
でもとりあえずと、画面を見る。
「は……?」
表示された文字を見て、スターリンは間抜けな声をあげた。
"フォル"
……授業が終わるには明らかに早いだろう。
そう思いつつ、スターリンは通話状態にした電話を耳に当てる。
「フォル……?」
『書記長様?』
「何で電話……」
スターリンが問うと、電話のむこうでフォルが笑った。
『体育でちょっと転んじゃってね。
大したことはないんだけど、保健室いってくるからって言って……』
そのまま更衣室に戻ってきちゃった、と彼は言う。
スターリンは呆れたように溜息を吐いた。
彼が以前言っていた事を思い出す。
よく教師に"素行さえよければ完璧なのに"と。
これだけ授業をサボるのでは確かにそう言われても仕方ない。
「馬鹿、何してん……」
『君に、早く会いたいなって。
でもこのまま帰ったら君にまた心配かけそうだから……
今は、声だけで我慢する。
だから、君のとこ行ったら、思い切り甘えさせてね?』
―― じゃあ、僕もう行くから。
フォルはそう言って、少々一方的に電話を切った。
彼の態度的におそらく、教師に見つかりかけたか何かだろう。
また説教を食らってなければいいけれど。
「甘えさせて、か……」
携帯を置きつつ、スターリンはちいさく苦笑する。
フォルは確かによく自分に甘えてくる。
抱きつくのもキスをするのも頻繁だし、
それが表立って出来ない時には必ず手を握っている。
あの一件以来、そのスキンシップは一層増えた気がする。
"甘え方"がわからない自分と、甘え上手なフォルと。
傍から見たら、きっとちぐはぐであろう自分たち。
フォルが一方的に甘えているのを、
スターリンが仕方なく受けているように見えているかもしれない。
「その実、どうなんだろうな……」
スターリンはちいさく呟いて、ふっと笑った。
―― "甘えて"いるのは… ――
(甘えているのは、救われているのはどっちだろう?)
(君に触れたい触れられたい。君が愛しい)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |