フォルスタSSです。
久々にリレー設定&微妙にシリアスです。
というか、勝手に書いて済みません…!
*attention*
・フォルスタSS
・今回はちょっぴりシリアスちっく?
・フォルの感情ってどの程度戻ってるやら、という。
・スターリンさんのさりげない優しさが好きなのです(こら)
・最後はちょっと甘めですかね…
・相変わらずに妄想クオリティ
・ナハトさん、勝手に済みませんでした…!!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
フォルスタSSです。
久々にリレー設定&微妙にシリアスです。
というか、勝手に書いて済みません…!
*attention*
・フォルスタSS
・今回はちょっぴりシリアスちっく?
・フォルの感情ってどの程度戻ってるやら、という。
・スターリンさんのさりげない優しさが好きなのです(こら)
・最後はちょっと甘めですかね…
・相変わらずに妄想クオリティ
・ナハトさん、勝手に済みませんでした…!!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
草木も眠る丑三つ時……
とある国ではそう表現するらしい時間。
スターリンは隣でごそりと動く気配に目を覚ました。
自分の隣で眠っている人物が誰であるかは充分よくわかっているのだが……
薄らに目を開け、そちらを見れば案の定、ベッドに座る亜麻色の髪の彼。
「……?フォル、どうした?」
スターリンは隣で身体を起こしている堕天使に声をかける。
いつもなら朝が来るまで隣で熟睡、
ヘタをすればスターリンの身体を抱きしめたままに眠り続ける彼なのだが、
どう言うわけか今は身体を起こし、しきりに目を擦っている。
「……ゴミでも入ったか?」
こすったら駄目なのだよ、とスターリンは言う。
フォルはその言葉にこくんと頷く。
しかし、手を止めることはしなかった。
「ん……なんでもないよ、大丈夫」
ごしごし、と目をこすってから、フォルは小さく溜息を吐いた。
別段、目にゴミがはいったとか、そう言うわけではなさそうだ。
「ごめんね?起こしちゃった?」
フォルはスターリンの方を向いて済まなそうにそう言った。
闇の中でも目立つ、サファイア色の瞳。
小さく笑う表情はいつもと少々違う様子で。
スターリンも身体を起こして、彼を見る。
そのまま、若干怪訝そうな声で訊ねた。
「どうしたのだよ?」
「んー……昔の夢見ただけだから、気にしないで」
彼の返答は想定外のものだった。
彼も、夢を見るのだろうか。
それにしても、一体何の?
スターリンはそう思って質問を重ねた。
「昔?」
「うん。僕が、完全に堕天使になった時の夢」
平然と答える彼にスターリンは驚いた。
その答えは、つまり……
彼が親に殺されかけ、逆に親を殺したときの夢、ということなわけで。
堕天使として処刑されるのが嫌で逃げてきた、という話は聞いている。
その時に両親を殺めたということも。
その時に感情を捨てたということも。
その時の夢……普通ならば、それは相当な悪夢のはず。
しかし、目の前にいる彼は呑気に笑っている。
未だに時折目をこすってはいるものの、
泣いたり怯えたりといった様子は一切ない。
しかし……
彼が目をこすっていたのは、寝ぼけている自分を起こす為だったのだろうか。
スターリンがそんな推測をしていると。
「あ、そんな顔しないでよ。別に、怖かったとかそう言うのないし」
平気だからさ、と言いながらフォルはスターリンの頭を撫でた。
その様子に、スターリンの方が困惑する。
「そんな顔って……」
「君の方が思いつめた顔するんだもの。僕は全然平気なのに」
フォルは相変わらずけろっとして笑っていた。
まぁ、当然といえば当然だろう。
彼は"感情が欠落している"と言っていた。
"恐怖"や"怯え"の感情がなければ、悪夢を見てもどうってことはないだろう。
傍から見れば"狂っている"とさえ、言われそうなものだ。
けれど……こうして一緒にいる間、彼に感情がないとは到底思えなかった。
一緒にいるときに、時折悲しそうな顔もするし、
スターリンが苦しんでいるときには切なそうな顔もする。
あれが全て偽り、或いは周りの人間を真似ただけの表情なのだとしたら、
それはそれで感心せざるを得ない。
だとしたら。
恐怖は?悲しみは?彼の中にも、存在しているのではないのか。
押し殺そうとしているだけで本当は心の何処かで怯えているのだとしたら。
もっとも、本人が"そんなもの感じない"と頑なに言っているのだから、
その考えは推測の域を出ないのだけれど。
「なぁ、フォル……――」
"本当に、怖いとかそういうの思わないのか?"
スターリンはその質問を投げ掛けかけて、口を噤んだ。
彼自身がその質問に答えを出せないのではないか、と思ったからだ。
「なぁに、書記長様?」
フォルはきょとんとして首をかしげる。
スターリンは何でもない、と首を振った。
……いつも、自分が悪夢や過去の記憶に囚われて怯えている時、
彼は決まって抱きしめて"大丈夫だから"と声をかけてくれた。
その声に、言葉に、ぬくもりに、幾分安心出来た。
誰でもいい、というわけではないと思う。
堕天使(フォル)であっても、それは同じだろうか。
スターリンは少し躊躇ってから……フォルの方に、身体を倒した。
「……?書記長様?」
それこそ、彼が怯えている時ならばいざ知らず、
いつもなら、自分が抱きしめるなり抱き寄せるなりしているのに、
今日は彼の方から軽く身体を寄せてきて。
フォルは少し驚いた顔をする。
幾度か瞬く彼の瞳。
「どうしたの、書記長様。
君の方から僕に甘えてくれるのは、珍しいね?」
しっかりと彼の身体を抱きつつ、フォルは不思議そうに首をかしげる。
スターリンは決まり悪そうに……
否、少し気恥かしそうにフォルにいった。
「……寝るぞ、フォル」
そのそっけない態度に感じるのは、さりげない優しさ。
彼なりの、不器用な慰めであるとフォルも気づく。
「……うん」
フォルは小さく頷いて、スターリンの身体を抱きしめてベッドに寝転がる。
夏が近づくこの時期にこの体勢は少々暑いものがあったが、
まぁ今日くらいは我慢してやるか、とスターリンは思う。
フォルはそっとスターリンの髪を撫でつつ、微笑んで言った。
「……大好きだよ。書記長様のそういう優しいところ」
少し甘えるような声。
薄目を開けてみれば、自分を見つめるサファイアの瞳とかちあった。
スターリンは目を閉じて、小さく言う。
「馬鹿なこと言ってないで、寝るのだよ……」
「ん……おやすみ」
フォルはそう言いつつスターリンに軽くキスをする。
微睡む意識の中、聞こえたのはフォルの小さな声での"ありがとう"だった。
―― 確かな”感情” ――
(僕自身よくわからない。怯えるって何?怖いって何?
でも君が傍にいてくれると"心が安らぐ"のは確かなんだ。…ありがとう)
(少なくとも俺はそういう時にお前が傍に居てくれれば安心するから…
恩返し、とはまた少し違うかもしれないけれど…)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |