久々の赤髪金髪コラボです!
今回はほのぼの目な感じで。
ついったで話していたネタを取り入れてみました←
*attention*
・赤髪金髪コラボです
・ほのぼのです
・アネットは基本遅刻未遂常習犯
・ライニさんは朝から訓練をしてるらしいので…
・こんなやりとりして欲しいという星蘭の妄想
・ナハトさん、本当に済みませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
ログイン |
主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
久々の赤髪金髪コラボです!
今回はほのぼの目な感じで。
ついったで話していたネタを取り入れてみました←
*attention*
・赤髪金髪コラボです
・ほのぼのです
・アネットは基本遅刻未遂常習犯
・ライニさんは朝から訓練をしてるらしいので…
・こんなやりとりして欲しいという星蘭の妄想
・ナハトさん、本当に済みませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞー!
「ん、うー……?」
差し込んでいる朝日に、赤髪の少年は目を開けた。
カーテンをしっかり閉めていなかったためにその隙間から光が入っている。
それがちょうど彼の顔に当たったらしく、彼は目を覚ましたのだった。
体を起こして時計を見ればいつも起きる時間より若干早い。
自分が早起きとは珍しいな、と思いつつ彼……アネットは苦笑した。
いつもならばどちらかといえば寝坊気味。
遅刻こそめったにしないものの、時間ぎりぎり、ということのほうが多く、
しょっちゅう統率官であるアレクに叱られていた。
そんな彼がいつもより早く目を覚ましたのだ。
正直、まだ眠い。
しかし、今から寝直せばおそらく遅刻するだろう。
二度寝してちゃんと起きられた試しがない。
早く目が覚めたならそれなりに早く準備をするか、と思いながら、
アネットはベッドから降りて身支度を整え始めた。
いつでも出動命令に従えるように、
原則寝るときも騎士服のインナーで寝ている彼。
身支度、といっても少々ハネた髪を直して上着を羽織る程度。
きちんと着ていないと朝礼で叱られるのだが、
アネットはあまりかちっとした着こなしが好きではなかった。
「これでよし、と……」
ある程度服装を整えると、アネットはそう呟く。
そして、剣を腰のベルトにつけるとそのまま部屋を出た。
***
外にはまだ朝霧の名残が漂っていた。
空気はまだ微かに冷たく、アネットは小さく体を震わせる。
まだ朝かなり早い。
彼がこの時間に目を覚ますことは極めて稀だった。
昨夜は早く寝たから早く目が覚めたのであろうが……
この時間に集会所に顔を出したら十人中十人が驚くだろうな、と思って、
小さく苦笑を浮かべた。
ともあれ、先に朝食をとってしまおうか。
そう思いながら彼は長い廊下を歩いていた。
「くぁ……」
アネットは眠そうに欠伸をしつつ、食堂に向かって歩いていた。
中庭の傍を通る渡り廊下を歩いているとき……
「ん……?」
見慣れた姿をそこに見つけた。
長い金髪を靡かせて剣を振るう少年……
「ラインハルト……?」
アネットは小さく、彼の名を紡いだ。
大好きな彼の姿を見間違えることなど、そうそうない。
何より、あそこまで美麗な容姿をした人間はこの騎士団にもそういない。
鮮やかな金髪も、この騎士団とは違う黒い制服も確かに彼のもののようだ。
遠目に見ても、真剣な表情や鋭い剣の振るい方に隙はない。
見慣れた彼の太刀筋だ。
しかし……
アネットの声に若干滲んでいるのは怪訝そうな雰囲気。
何故、といえば……
昨夜アネットが早く寝たのはハイドリヒが部屋にいなかったからで。
外での任務があるから帰りが遅くなると彼は言っていた。
危険な任務でも"その手"の任務でもないから心配はいらない、と付け足して。
その言葉通り彼の帰りは遅くて、彼の帰りを待つことを諦めたアネットは、
おとなしく自室に帰ることになったのである。
その結果、いつもより早く寝ることになったのだ。
つまるところ彼の帰りは遅かったはず。
それなのにもう起きて訓練をしているとは……
いったい何時に寝て、何時に起きたのだろう?
「ラインハルトー!」
アネットは彼の方へかけていった。
ほぼ一日ぶりに姿を見る愛しい人に飛びかかるような勢いで抱きつけば、
いつものように少々不機嫌そうな顔をするハイドリヒ。
「……おはようございます、アネットさん」
「おはよ!一日ぶりだなっ!
……なぁ、ラインハルト。
お前いつもこの時間には起きて訓練してんのか?」
アネットはガーネット色の瞳をハイドリヒに向け、そう訊ねる。
ハイドリヒは何を唐突に?という顔をしながら小さく頷いた。
「だいたいいつもはそうですが。
目が覚めてから食事の時間まではこうして剣や馬術の訓練を……」
いつも、目が覚めてから彼はそうしていた。
仕事の前に食事をとるのだが、それより先にこうして剣や馬の訓練をする。
ハイドリヒの返答を聞いて、アネットは驚いたように目を丸くしていた。
そして、口を開く。
「……なぁ、お前ちゃんと寝てる?」
そこだけ心配なんだけど、とアネットはいう。
早起きは良い事だと思うが、無茶をしていないだろうか、と。
ハイドリヒは幾度か碧の瞳を瞬かせるも、ふぅと息を吐き出して答えた。
「任務によっては一晩寝ない、ということもありますが……
ご心配なく。体調管理も仕事のうちですから気をつけてはいます」
体調を崩したのでは本末転倒だ。
任務に支障が出るようでは意味がない。
ハイドリヒはあっさりとそう答えてみせた。
「そっか?ならいいんだけどさー……
それにしても、スゲェな。
俺こんな時間に目が覚めること滅多にないのに」
アネットの言葉にハイドリヒは若干呆れた顔をする。
にこにこと笑顔のアネットに小さく肩を竦めて見せつつ、
"確かにこの時間帯に貴方を見ることはありませんね"といった。
アネットは彼の言葉に少し頬を膨らませる。
「起きようと思ったら起きれるぜ!……多分」
説得力皆無の彼の発言に、ハイドリヒはふっと笑みをこぼす。
アネットは彼の表情を見て、嬉しそうな顔をした。
普段あまり表情の変化を見せないハイドリヒのこういう笑みが、
アネットは本当に大好きだから……
「……へへ、たまには早起きもいいかもな」
アネットは小さく呟く。
朝早くから彼が此処で訓練をしているというのなら、
早起きすればそれだけ早く、彼に会うことが出来ると思って。
ハイドリヒには彼の声が聞こえなかったらしく"何か?"と首をかしげるが、
なんでもないよ、とアネットは首を振った。
代わりに、ふと思いついたことを口に出す。
「なぁ、ラインハルト。
また俺が早起きしたらお前と一緒に訓練してもいい?」
「……構いませんが」
少し間を空けて、ハイドリヒはそう答える。
「あ、起きれないに決まってるとか思ってるだろ、ラインハルト!」
むぅ、とむくれた顔をするアネット。
朝から相変わらず元気な人だな、と思いつつハイドリヒは溜息をひとつ。
「……起きる起きない以前に身支度をもう少ししっかりなさい」
ハイドリヒはそう言いながらアネットのハネた髪を軽く手で撫で付ける。
アネット本人としては直したつもりらしいが、
普段より少々派手に寝癖が付いているようで。
寝癖を直されつつ、アネットは楽しそうに笑う。
「何か、ラインハルト兄ちゃんみたいだな」
「……貴方の方が年上でしょうに」
やれやれ、とハイドリヒは呆れ顔。
実際、アネットの方がハイドリヒより二つ年上だ。
傍から見てそれがわかる人間が一体どれだけいるかは別として。
もっとも、ハイドリヒには双子とは言え弟がいるため、
そういった扱いが兄らしいとか面倒見が良いと感じるのは事実なのだけれど。
これで良いですかね、とハイドリヒが呟くや否や、
アネットはいつものように明るく笑ってハイドリヒの方を見た。
「ラインハルト、一緒に飯行こうぜ!」
せっかくだし、とアネットは笑顔で言う。
ハイドリヒは剣を腰の鞘に収めつつ"構いませんよ"と答えた。
ちらりと視線を食堂の方に向けるとだいぶ人が集まりつつあるようだった。
時間的にもちょうどいいだろう。
食事のあとは至って普通に仕事がある。
あまり遅くなるわけにも行かない。
「よっし!じゃあ行こうぜー!」
「ちょ、ちょっと、アネットさん!手離しなさい!」
ハイドリヒが承諾してくれた嬉しさでついつい手を握るアネットと、
ほかの人間に見られたら困るからと慌てて止めるハイドリヒ。
今日もいつもの日常が始まる……
―― Early morning! ――
(随分早起きなんだな、と笑う彼は朝陽にも似ていて)
(彼奴と剣術の練習するためなら俺も早起きできるかな?)