赤髪金髪コラボでシリアスです
ライニさんの仕事(粛清の方)を見た時のアネットのおはなし…です。
後味悪くて済みません、中途半端ですみません;;
*attention*
・赤髪金髪コラボ
・シリアスです。若干ですが血描写注意
・アネットは基本魔獣だけを相手しているので…
・何というか、後味悪い。そして中途半端でごめんなさい;
・相変わらずに妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした…!
OKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
赤髪金髪コラボでシリアスです
ライニさんの仕事(粛清の方)を見た時のアネットのおはなし…です。
後味悪くて済みません、中途半端ですみません;;
*attention*
・赤髪金髪コラボ
・シリアスです。若干ですが血描写注意
・アネットは基本魔獣だけを相手しているので…
・何というか、後味悪い。そして中途半端でごめんなさい;
・相変わらずに妄想クオリティ
・ナハトさん、本当にすみませんでした…!
OKという方は追記からどうぞー!
赤髪の騎士は帰り道をあるく。
軽く調子はずれな鼻歌を歌っている、彼……アネット。
今日は少し早く仕事が片付いてその足取りは軽い。
早く帰って"彼"に会いたいと思っていた。
「あ」
アネットは小さく声を上げて不意に足を止める。
遠くにきらめく、金色を見つけたのだ。
―― 金髪碧瞳の彼。
会いたいと思っていた張本人の姿を、見つけた。
大好きな彼の気配ならば、姿ならば、ほんの少しでも見えれば気づく。
彼も今日は仕事だといっていた。
どうやら偶然、彼と鉢合わせたらしい。
アネットはすっと目を細め、悪戯っぽく笑った。
そっと、足音と気配を殺して彼の方へ歩みだしていく。
基本的に賑やかな彼だが仮にも騎士。
魔獣の中にも気配に敏感なものは多い。
その時のための訓練が今役に立つとは思っていなかったが……
近づくに従って、彼はハイドリヒの様子がおかしいことに気づいた。
―― ?ラインハルト……何してんだ?
細かい内容をハイドリヒは言わなかったが……
普通の潜入捜査だったらしい、とアネットは彼の姿を見て思っていた。
隣に誰かが立っているわけでもないし、"あの手の"任務ではないようだ。
その事実に少し、ホッとする。
しかし、潜入というにはあまりに不自然な街外れの森。
大きな貴族や政治家などの屋敷や別荘はこのあたりに確かに多くあるが……
一体何でこんなところに?
それとも尾行中なのだろうか?
ハイドリヒは足を止めたまま、動かない。
もう少し近づいてみよう、そう思って足を進めていった……
……そして。
アネットの足は直ぐに止まった。
長いあいだ騎士をしていればわかる、"血の匂い"。
一瞬、ハイドリヒが怪我をしているのだろうかと思ったが、違うと、すぐに気づいた。
その証拠に、ハイドリヒの足元に倒れている人影。
それが誰なのか、アネットは知らないが……
その人物の息がないことは、明確だった。
そして、ハイドリヒが剣を握っていることにも気づいた。
ハイドリヒが理由のない殺戮はしないことくらいはわかっている。
そして"仕事"という彼の言葉も覚えていた。
彼の組織のことも軽くではあるが理解していた。
だから……それから統合して考えて、これが今日の彼の"仕事"。
そう、理解することはできる。
アネットはその場に縫い付けられたように立ち止まった。
「粛清完了」
淡々と言い放ち、剣を軽く拭って鞘に戻すハイドリヒ。
冷たい碧い瞳は地面(した)に倒れた人間を見つめている。
アネットはただ、その場に佇んでいた。
今まで見たことのない彼の姿に、声に、動揺していた。
―― 仕方、ないことなんだ。
アネットは自身に言い聞かせようとする。
自分が魔獣に剣を振るうように、彼もこう言う仕事をする。
そう思おうとするも、思考は麻痺していく一方。
普段魔獣を相手取っている彼にとってはある意味衝撃的な現場。
あれもハイドリヒの仕事であることはわかっていた。理解していた。
けれど、やはり目の前で見てしまうと……少々、ショックで。
運良く、ハイドリヒはアネットが佇んでいる方向とは逆の方向へ進み始める。
アネットは暫くその場から動けずにいた。
***
―― それから、数十分後。
ハイドリヒは部屋に帰ると軽くシャワーを浴びて、着替えていた。
着替えを終えて、そろそろ寝るか……そう思っていたとき。
小さくノックされたドア。
いったい誰だ?と怪訝そうな顔をする。
「何方ですか?」
ハイドリヒが問うても答えない、ドアの向こうの相手。
ハイドリヒはより一層怪訝そうな顔をする。
相手が不意打ちを仕掛けるつもりならば迎え撃とう、とそう思いつつ、
剣を腰に、魔力を指に纏い、ドアを開けると……
そこにたっていたのは、よく見慣れた赤髪の騎士。
その姿を見てハイドリヒは目を丸くする。
いつもなら、彼はノックなどしないで部屋に入ってくる。
それを咎めるのが日常なのに……
それに、アネットの表情が何処かいつもと違う。
悲しげというか、寂しげというか……
怪訝そうな顔をして、ハイドリヒはアネットに問いかける。
「アネットさん?どうしたんですか、こんな時間に……っ」
その刹那。
ぎゅ、とハイドリヒに抱きつくアネット。
ハイドリヒは驚いて小さく声を上げた。
アネットはしっかりと彼に抱きついたまま、何も言わない。
いつもは闊達でよく喋るアネットだから、
口を開こうともしない彼の姿は、ハイドリヒの目には異常に映った。
「?アネットさん?一体、なんですか……?」
理由を話そうとしないアネットに、ハイドリヒは困惑の表情を浮かべる。
アネットは小さく首を振って、彼に抱きつくだけだった。
言いたいことは山ほどあった。
けれどそれは同時に言えないことで。
―― あんな仕事はしないで欲しい。
―― あんなに冷たい声を出さないで欲しい。
―― 人を、殺めないで欲しい……
全部戯言とわかっていた。
子供っぽい幻想だと笑う人間ももちろんいるだろう。
けれど、それがアネットの本音だった。
しかし……――
口にしてしまえば彼に嫌われる気がした。
口にしてしまえば彼が困ってしまう気がした。
だから、何も言えなくて……
物事を深く考えることが得意でないアネットの頭の中は飽和状態。
だから、無言で抱きつくことしかできなかった。
その体は僅かに震えていて……
ハイドリヒはただ困惑気味に、おずおずと彼の背に腕を回す。
何故彼が自分に抱きついたまま震えているのか。
彼に何が起きたのか、理解できないままに……
―― 言葉にしたいこと 出来ないこと ――
(全て仕方がないことだと割り切っているつもりなのに
心の何処かで割り切れていない自分がいるんだ
こんなことを言ったら彼が困ることは目に見えているのに)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |