ジルさんとレキのお話です。
どうせなら両方ともショタ化させてしまおうかなと…←
*attention*
ジルさんとレキのお話です
ほのぼのなお話です
ジルさんとレキ両方ショタ化させちゃおうかなと
ついでにどっちも竜化悪魔化させちゃおうかなと
レキは竜の姿をあまり好いてはいないので…
二人のショタ角っ子が一緒に居るの萌えます
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞ!
穏やかな朝日が射し込んでくる。
慣れたミラジェリオ王国での朝。
目を覚ましたレキはゆっくりと瞬きをする。
「ふぁ……」
小さく欠伸を漏らす。
その時聞こえた自分自身の声が、何だかいつもと違う気がして、レキはゆっくりと瞬きをする。
それから、レキはとりあえずベッドから降りる。
「うわっ?!」
思わず声を上げる。
というのも、レキはベッドから転がりおちてしまったから。
普段なら、ベッドから降りただけであんな風に落っこちるなんてことはありえなかったわけで……――
「い、ってて……」
「レキ?どうしたのですか?」
ベッドの上からジルの声が聞こえる。
レキは顔を上げて"あぁ、ジル"と声を上げた。
ジルは彼の方を覗き込んで……
「っ、レキ、どうしたんですか、それは……っ」
驚いたようにそう声を上げるジル。
レキはきょとんとした表情を浮かべて、首を傾げる。
ジルはそんな彼に"鏡を見てください"という。
いったいどういうことだろう、と思いながら、レキは立ち上がって鏡のある方へ向かう。
「えっ、なんだ、これ……っ」
鏡を覗き込んだレキは驚いた声を上げた。
鏡に映っている自分の姿。
それは、普段のそれより……ずっとずっと、幼かったから。
十歳前後、といったところだろうか。
ちょうど、今のジルの姿と同じ……
レキはそう思いながら瞬きを繰り返す。
「何で俺までちっちゃくなってんだ……」
そう声を上げるレキ。
ジルはそんな彼のすぐ傍に行く。
そして"原因は分からないのですか?"と首を傾げた。
レキは彼の言葉にこくり、と頷きながら、溜め息を吐き出した。
「わからないな……とりあえずこのままでいるしかないな」
やれやれ、と溜息を吐き出すレキ。
それと同時、ぽんっと小さく音が鳴った。
ジルが驚いてレキの方を見ると……彼の頭と背に、竜の角、尾が伸びていた。
「あーらら……魔力の制御も効かなくなったみたいだな……」
だからこれが引っ込まなくなっちゃったって訳か。
やれやれ、と溜息を吐き出すレキ。
困った表情で毛布を被る彼は、毛布越しに煩わしげに自分の角に触れた。
「……こんな恰好じゃあな」
ふ、と息を吐き出すレキ。
ジルは暫しそんな彼を見つめた後……ふわりと笑って、言った。
「そ、それならば……」
そういうと同時。
ジルも、自分自身の魔力を解放する。
刹那、彼の頭にも悪魔の角が、背には翼が伸びた。
それを見て、レキは大きく目を見開く。
「どうしてジルまで……」
「ふふ、お揃いの方が良いでしょう?」
そういって、ジルはにこりと微笑む。
レキはその言葉に瞬きをした。
「で、でも……」
「私の魔力のことは知れていますし……貴方の姿も、国王様を通せば問題になることはないでしょう?
それならば、二人で一緒にこの姿でいましょうよ」
そういってにこにこと笑うジル。
レキは彼の言葉に少し驚いたように瞬きをした後……嬉しそうにふわりと微笑んだ。
「そっか……ありがと。
ジルと一緒なら、いいや」
そういって微笑むレキを見て、ジルも微笑む。
そして二人は服を着替えたのだった。
***
それから二人は城の中を一緒に歩きまわった。
背の高さも見える世界も違う状態で歩き回るというのは、なかなかに楽しい。
そう思いながら、ジルもレキも嬉しそうに微笑んでいた。
「ジル、今度は何処に行こうか」
そういって、レキは笑う。
ジルは少し悩む顔をしてから、ふわりと笑って、言った。
「ふふ、じゃあ次は図書館がいいですかね……?」
この国の本も色々見てみたいです、とジル。
レキはそれを聞いて"了解"といって笑った。
「イリュジアほどじゃないけどミラジェリオにも色々な本があるんだぞ」
そういってにこにこと笑うレキ。
彼の感情に連動してか、翼が嬉しそうに揺れる。
可愛らしいな、と思いながらジルは目をほそめた。
そんな彼の翼もゆっくりと揺れる。
幼い姿をした二人の少年。
彼らが親しげに笑い合っている。
その姿は愛らしい。
「ジル、レキ」
「あ、アズル様」
図書館を出たところで、本を抱えたアズルとかちあった。
彼は微笑ましげに二人を見つめて、言った。
「ふふ、同じ年頃の姿をした君たちの姿というのも可愛らしくていいねえ……」
幸せそうで。
アズルはそういって穏やかに笑った。
ジルはそれを聞いて照れくさそうに微笑む。
「私も嬉しいです……こんな風に誰かと一緒に遊ぶ機会なんて、ありませんでしたから」
嬉しそうに笑いながらそういうジル。
レキもそんな彼の言葉に嬉しそうに微笑んだ。
そして隣にいるジルの頭を優しく撫でつつ、言う。
「俺も一緒に居られて嬉しいよ」
お前と一緒に遊べるってのも楽しいし。
そういって笑うレキ。
ジルは彼に嬉しそうに寄り添う。
こんな風に穏やかな時間。
それが嬉しくて堪らない。
隣にいてくれるのは愛しい恋人。
勿論、いつものように大人の姿で一緒に居てくれるのも頼もしいのだけれど……
今のように、同じくらいの年頃の姿で一緒に居てくれるというのも幸せでならないのだ。
「ふふ、楽しそうな君たちを見ていると僕も幸せな気持ちになるよ」
そういって微笑むアズル。
レキはそうですか、と言って穏やかに笑いながら、一度アズルにお辞儀をして、ジルと一緒に歩きだす。
「今度は中庭に行こう?」
今は花もないけどさ、と言って歩き出すレキ。
ジルはそんな彼について一緒に歩きだしたのだった。
―― お揃いの姿で… ――
(貴方と同じ姿。そのままで城の中を散歩する……
それは何だかうれしくて、幸せで…)
(翼も角も、異形のそれ。
でも、大好きなお前と同じだと思うとそれが嬉しくて…)