突発的に書いたフォルスタSSです
酔いつぶれたフォルと、
何だかんだでフォルに甘いスターリンさんを書きたかったのです(おい)
*attention*
・フォルスタssです
・突発ネタによりグダグダ感が半端ない
・ほのぼのなのか、シリアスなのか…
・フォルはお酒に弱いです
・ナハトさん、勝手にすみませんでした;;
以上がOKという方は追記からどうぞー!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
突発的に書いたフォルスタSSです
酔いつぶれたフォルと、
何だかんだでフォルに甘いスターリンさんを書きたかったのです(おい)
*attention*
・フォルスタssです
・突発ネタによりグダグダ感が半端ない
・ほのぼのなのか、シリアスなのか…
・フォルはお酒に弱いです
・ナハトさん、勝手にすみませんでした;;
以上がOKという方は追記からどうぞー!
静かな月夜。
スターリンはグラスを傾け、その液体越しに目の前にいる彼を見た。
眠そうな顔をしているフォルを見て、小さく笑う。
「ねむそうだな」
「眠くもなるって……書記長様お酒強いね……」
「フォルはもうダメか?情けないな」
クックっと笑いながら手元のグラスを空にするスターリン。
彼はまだ酔った様子がない。
一方のフォルはまだグラスいっぱいも飲まないうちに相当眠そうな顔をしていた。
そのままフォルはくたりと机の上に突っ伏する。
「僕はそこまで強くないの……もともとそんなに飲むほうじゃないんだから。
書記長様、あんまり、追加で飲まないでよ?
あとから君が酔いつぶれたって知らないよ、僕面倒見れないからね」
「俺は酔わないから大丈夫なのだよ。しかも今飲んでんの、ワインだし」
「……ふーん」
"前に酔って僕と異国の騎士様勘違いしたくせに"と小さく呟くフォル。
スターリンには聞こえなかったのか、
怪訝そうな顔をして"なんだよ?"と、訊ねられる。
フォルはなんでもない、と首を振ると机の上に潰れた。
普段の強気さや人を食った態度は何処へやら。
完全に酔い潰れているさまは……
「フィアそっくり、だな」
スターリンは思わず、呟く。
うっかり酒を飲んだフィアもよくこうして潰れていた。
天使というのは酒に弱い生き物なのだろうか。
或いはこの兄妹だけか。
さすが兄妹、と小さく笑えば、顔を上げるフォル。
小さく苦笑しながら、言う。
「それ、フィアに言ったら蹴飛ばされるよ……多分」
「まぁ、そうだろうな」
フィアがフォルを嫌う様子はよくよく知っている。
名を聞くだけでも顔を顰めるし、すぐに話を逸らそうとする。
フォルとフィアが容姿が似ている、ということは禁句に近く、
ルカやシストもフォルの話は極力出さないようにしているのが目に見えていた。
最も……
彼女が話していた過去を聞く限り、仲良くしろという方が無謀なのだけれど。
ワイングラスにワインを満たしつつ、スターリンはフォルに訊ねた。
「……なぁ」
「んー?」
「フィアのことはどう思ってんだ、お前」
ふと、疑問に思ったこと。
アルコールが入っていることもあり、普段は聞かないようなことを思わず訊ねていた。
フォルは意外そうな顔をして、ふっと笑う。
「変わった事きくね」
「……悪い」
聞かない方が良かったか、と少し酔いの覚めた声で言えば、
フォルは笑って首を振る。
さして気にした様子もなく、答えた。
「別にいいよ。気にしないし……僕は、フィアのことはなんとも思ってない。
昔フィアを捕まえようとしたのは、僕が力を強くしたかったからだしね。
今は、別にどうも思わない。
強くなる必要もなくなった。天使を取り込むなんてリスク、負う必要ない」
そう答えるフォルは顔を上げ、スターリンを見つめている。
酔っているというのは本当らしく、蒼い瞳は上手く焦点を結ばない。
ただ、スターリンの顔をじっと見つめていた。
「……君がいれば、それでいいんだ」
妙にふわふわした声で、フォルは言う。
スターリンは顔を顰め"大丈夫かよ"と問う。
さすがに飲ませすぎたか、と心配にもなった。
席を立って、フォルの隣に行くと、やんわりと服の袖を掴まれた。
「書記長様が、傍にいてくれたら……それでいい」
「……酔ってるのか、フォル」
「酔ってるよ……誰の所為だと思ってるの?」
くすくす、と笑うフォル。
スターリンは決まり悪そうに目を逸らす。
「ね、書記長様……ひとつ、僕からも質問」
「何だよ」
「フィアが白で、僕が黒……
そのどちらかを、選ばなきゃいけなくなったら……
君は、どちらを選ぶ?」
スターリンは息を呑む。
その質問の意味は、一瞬で理解できた。
酔いは、覚めていた。
口を噤んで、考え込む。
何度も、考えたことだった。
もし、もしも……どちらかを、選ばなければならない日が来たら。
フォルか、騎士団の仲間か。
自分は、どうするだろう。
答えは、なかなか出ない。
出したくない、というのが正解かもしれない。
と、その時。くい、と袖をひかれた。
無論その犯人は、亜麻色の髪の堕天使で。
「……書記長様、ごめんね」
「は?」
急に謝る彼は、悪戯っぽく、笑っていた。
「考えなくて、いいよ。僕も、考えたくない……現状維持、でいいでしょ?」
「……じゃ、なんで聞いたんだよ」
真剣に考えたじゃないか、と不機嫌そうに、スターリンが問う。
フォルはにっと笑って、"仕返し"といった。
「君がお酒飲ませるからだよー……その、仕返し。
ちょっと、意地悪な質問しちゃった……
僕眠いから寝る……書記長様も、一緒に寝よ?」
そう言うと同時に、一瞬の浮遊感。
「うわ?!」
驚いたスターリンだが、何が起きたかすぐに理解する。
ほんの数mだが、空間移動していた。
彼らがいるのは、ベッドの中。
フォルはスターリンの胸に顔をうずめ、ふっと息を吐く。
酔っているというのは、嘘じゃないらしく吐息には僅かにアルコールの香り。
「おやすみ……」
「おやすみ、じゃねぇよ……」
こんな短距離空間移動って、と苦笑する。
寝るにしてもこのまま、というわけには行かないと思い立ち上がろうとしたが、
しかし、フォルがしっかりと服を掴んで離さない。
「……仕方、ねぇな」
これじゃあ、どうしようもない。
そう、言い訳するようにつぶやいて、スターリンも目を閉じた。
予想に反して、すぐに睡魔は訪れて、スターリンを攫う。
―― "白か黒か、どちらを、選ぶ?"
その問には、背を向けて、目を閉じ、夢の世界に沈む。
それが逃げかもしれないということはスターリンが一番よく理解していた。
しかし、今は……
―― このままで、いいよ ――
(逃げでも構わない。
"変化"を俺は、何よりも恐れている)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |