「作戦と、お泊りと…」の続きなお話です。
無彩色極彩色コラボのお話書くの楽しいです…
深夜テンションなノリに、続きます…←おい
*attention*
無彩色極彩色コラボのお話です
本家Laurentia!設定のお話デス
ほのぼのなお話です
男子高校生エンジョイしてる二人?
夜更かししながらこういう話してるの可愛いです(笑)
ノアの真似をしようとするフランコさん
そして照れてたら可愛いなぁと…
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞ!
夕食、夜食の入った袋を、二人では持って帰る。
どさり、とそれを床に置きながら、フランコは溜息を吐き出す。
「はぁー、つかれた」
そういいながらぐっと伸びをする。
ノアールはそんな彼を見て、そういえば……とフランコに問いかけた。
「フランコ、さっきいってたの、本当か?
パソコンないって……」
ノアールのそんな問いかけにフランコは金の瞳を瞬かせる。
それから可笑しそうに吹きだして、言った。
「嘘ついてどないするん。
しゃーないやろ。俺の国……貧乏やし」
そういって彼は溜息を吐き出す。
ノアールはそれを聞いて黒の瞳を瞬かせた。
それから、納得したように頷く。
「あー……確かにそうだったか」
確かに、そうだった。
ノアールがそういうと"せやろ?"といって、フランコは小さく息を吐き出す。
それから、呟くような声で言った。
「そういえばサグラダ・ファミリアいつ完成すんねやろ」
まだ未完成なんよなぁとぼやく彼。
国の誇りともいえるそれが未完成のままというのは、どうにも気になるらしい。
ノアールは彼の発言に小さく首を傾げる。
そして、確か……と彼に言った。
「2026年だとか言われてなかったか」
この前そうきいた気がする。
ノアールがそういうと、フランコは金色の瞳を大きく見開いた。
「そうなん!?知らんかったわー」
「……おい。自分の国のことだろう」
フランコの反応にノアールはやや呆れたような顔をした。
そして溜息まじりに"ニュースで見たぞ、俺は"という。
彼の発言を聞いて、ノアールは唇を尖らせた。
「ニュースは見るけどスペインなんてトマト祭りぐらいしか流れへんやん!」
そういう彼。
ノアールはあぁ確かに、と思った。
「俺が見たのはネットニュースだったな。
たしか特番でスペインをやってたらしくてそれについて書かれてあって見た覚えがある」
テレビではなかった、とノアールは言う。
それを聞いてフランコは眉を寄せる。
ぷい、とそっぽを向きながら、彼は言った。
「……俺、パソコンないし」
だから知らんくても仕方ないやろ、という。
ノアールは彼の頭を小突きながら、言う。
「スマホがあるだろう阿呆」
ネットニュースくらいそれで見れるだろう、とノアールは言う。
しかしフランコはごそごそと自分の鞄を探って、自分の携帯を取り出した。
それをノアールに見せつつ、彼は溜息まじりにいう。
「……俺、ガラケーや」
「…………」
ノアールは思わず固まった。
まさか、彼がまだ古い型の携帯を使っているとは思わなくて。
それと同時に、これでは確かにネットニュースを見るのも楽ではないか、と納得する。
そして溜息を吐き出しながら、彼は立ち上がった。
「……とりあえず、夕飯にしよう」
「お?お、そうやな!」
気を取り直したようにフランコは頷く。
夕飯とは言っても、買ってきた出来合いのものなのだけれど……
そう思いながら、ノアールは夕飯の支度をしたのだった。
***
そうして二人は夕食を終えると、シャワーを浴びて、部屋に戻った。
それから、適当に借りてきた映画を見る。
「本気でずっと起きているつもりか?」
映画を見ながら、ポップコーンの袋を開けているフランコにノアールは訊ねる。
すると彼はノアールの方へ視線を向け、にっと笑った。
「当たり前やん!そもそもまだねむくないもん!」
「……当然だろう、あれだけ寝れば」
ノアールはそういいながら傍にある煙草の箱を手に取る。
そのままベランダに向かおうとする彼の腕をフランコは掴んだ。
「何処行くん?」
「煙草吸ってくる。室内では吸えない」
お前もいるしな、といってノアールはぽんと一度フランコの頭を叩いて外に出ていった。
その背を見送って、フランコは唇を尖らせる。
「俺を気遣うんやったら、吸わないでいてくれたらえぇのに」
体に悪いんやけどなぁ、とぼやくフランコだが、無理にやめろといったところでストレスになるのは分かっている。
体に悪いというのは散々彼にいっているし……やめたくなったらやめるだろう。
そう思うようにしていた。
ふと視線をローテーブルに移せば、一本だけ落ちている煙草。
どうやら彼が手にした時に蓋が開いて落ちたらしい。
フランコはそれを拾い上げて、口に咥えた。
「……ノアールの真似ー」
そう呟きながら、彼は笑う。
流石に火をつけてはいないけれど、こうして彼の真似をしたいという想いはあるのだった。
「おい、何してる」
不意に聞こえた声にフランコは顔を上げる。
するとノアールが慌てたように戻ってきて、フランコの口から煙草を取り上げた。
「馬鹿、何して……っ」
怒った顔をしているノアール。
フランコはそれを見てしゅんとした顔をした。
「火、ないやん……ちょっとノアールの真似したかっただけやのに……」
そういってしょんぼりした顔をする彼を見て、ノアールは焦った顔をする。
そしてやや慌てたように彼に詫びた。
「す、すまない……まさかお前が煙草を吸っているんじゃないかと思って」
「吸うはずないやん……」
もう、といってフランコは笑う。
ノアールはそれもそうだな、といって苦笑したのだった。
そうしたところで丁度映画が終わった。
あ、終わってしもた、と呟くフランコ。
ノアールはエンドロールが流れる画面を暫し見ていたが、やがて小さく息を吐き出して、言った。
「……見てみるか」
唐突にそういいだすノアール。
彼はその言葉にきょとんとした顔をした。
「へ?」
一体何を?
そう言いたげなフランコを見て、ノアールは咳払いをする。
そして、彼から視線を外しながら、言った。
「……お前いうところの、えっちなお姉さんの動画だ」
ノアールはそういって、にやりと笑う。
……それは、ちょっとした意地悪。
フランコをからかうための、意地悪だった。
案の定、フランコは目を見開く。
そして戸惑ったように視線を揺らした。
元々、興味があってそんな映像を見たいといったわけではない。
それなのにそんな話題を振られて驚くと同時に、戸惑ったのだろう。
しかし、先程自分が言ったのは事実。
そう思いながら、フランコはいった。
「え…あ…お、おん、見せてくれるんやったら見せてーや……」
そういって笑うフランコ。
しかしその頬は既に赤く染まっている。
ノアールは見るとは言うんだな、と思いながら笑みをうかべて、パソコンを起動した。
ノアールとて、その手の動画に興味があるわけではない。
だから、そうした動画を調べたことはないのだけれど、パソコンは使い慣れている。
キーボードを打ちながら、ノアールは適当に動画を探して見る。
二人で一緒にそうした動画を見始めた。
官能的なスタイルの良い女性の動画。
短めなそれを次々と見ていくうちに、フランコの頬はどんどん赤く染まっていく。
ノアールはそんな彼の様子を楽しみながら、次々動画を選んでいった。
と、その時。
「てかノアールサムネでポニテの人ばっか選んどるやん!」
待った、というようにフランコがノアールの腕を掴んだ。
そして、顔を真っ赤にしながら、言う。
「なんなんポニテ萌なん!?
えっ俺もしかしてどストライクやったりするん!?」
やや動揺したようにそんな声を上げるフランコ。
ノアールはそれを聞いて眉を寄せつつ、彼の腕を払った。
「偶然だしなにより関西弁萌ではないうるさい」
興味はない、といってのけるノアール。
無表情を装っている彼ではあるが、少なからず動揺していた。
だって……
事実、無意識的にポニーテールの女性のものを選んでしまっていたから。
無意識に、フランコをそれに重ねていたのだろう。
図星をつかれて、煩い、という一言で追い払うことくらいしか出来なかったのである。
「さよか……」
そう返答をしつつ、フランコはやはりちらちらとノアールの方を見る。
ノアールはポーカーフェイスを装いながら、そうした動画を見続けていたのだった。
―― 真似っ子と、からかいと ――
(大好きな人やから、真似したくなる。
気に入っている奴だから、からかいたくなる)
(あぁ、隣にいるだけで照れくさくて、恥ずかしい。
見るなんて、言い出さなければ良かった!)