科学者道化師コラボで深夜テンションなお話です。昼間なのに何してるんだってノリですが…こう言うネタ良いよね、という話をしていたら書きたくなってしまって…←おい
*attention*
科学者道化師コラボのお話です(BL注意)
深夜テンション&甘めなお話です
本家Laurentia!(学パロ)設定のお話です
ちょっとずつちょっとずつしてるうちに自分からねだっちゃう受けっ子って良いよね、という話から…←
珍しく強請るムッソリーニさんが書きたかったというあれ(^q^)
色々暴走してすみません…←
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした…!
以上がOKというかたは追記からどうぞ!
穏やかな夜。
綺麗な月明かりが降り注ぐそんな日。
金髪の少年と淡水色の髪の男性は一緒に道を歩いていた。
学校と仕事を終えて、"教師と生徒"から恋人同士になる時間……
カルセの仕事が少し長引いて、今日はこうして一緒に帰るのが遅くなったのだ。
けれど今日は先日のように連絡なしに遅れた訳ではなく、
少し遅くなるから、なんなら先に部屋にいっていてくれという連絡があった。
大丈夫待ってるから。
そう送って待った後、こうして二人一緒に帰ることになっているのだった。
今日は流星群と満月が重なる日なのだという。
空には大きな満月がかかり、星がばらばらと散っている。
一緒に帰ってきた彼らは、年上である淡水色の髪の彼の部屋に入る。
いつもより少し部屋のなかが明るく感じたのは、月明かりのためだろう。
「なんか凄いですよねぇ、そういう偶然」
そういいながら金髪の少年……ムッソリーニは無邪気に笑った。
そんな彼の隣にいるのは淡水色の髪の男性、カルセ。
彼は小さくうなずいてから、窓の外に視線を投げた。
「そうですねぇ……
でも、流れ星を見つけるには満月より新月の方が良いのですけれど……」
満月では、月明かりで星が霞んでしまう。
一瞬しか見えない流れ星等はいっそう見えにくくなってしまう。
だから新月の方がよいのだけれど、とカルセはいう。
そんな彼をみて、ムッソリーニは唇を尖らせた。
そして少しむくれたような顔をしつつ、いう。
「カルセさん、そーいうのは気分の問題だよ!」
確かに一杯は見えないけどさぁ、とムッソリーニはいう。
月明かりで確かに星はいつもより弱い光を放っている。
でも、満月と流星群。
それは特別な物であるように感じる。
そうじゃないか、とムッソリーニはいう。
カルセはそれを聞いてくすり、と笑った。
そしてムッソリーニの金髪を撫で付けながら、いう。
「すみません、情緒がなかったですね」
そういいながらカルセは軽く、柔らかなキスをする。
触れるだけの軽いキス。
明かりをつけずにするキスは何だか緊張する。
月明かりに当てられたのか、ムッソリーニも少し伸びをして、軽いキスをした。
珍しい彼からのキスにカルセは驚いた。
しかしすぐに嬉しそうに藍色の瞳を細める。
それに応えれば嬉しそうに笑う、ムッソリーニ。
その笑顔の甘さに、可愛らしさに、酔う。
カルセはもう一度キスをする。
甘く、柔らかなキスを。
そのキスに相手は一瞬驚くが、すぐに笑みを浮かべて応えた。
少しずつ、少しずつ、深くなっていくキス。
荒くなっていく呼吸。
体がその場に崩れ落ちないように、必死に相手に縋りつく。
その腕の強ささえも愛しい。
縋る相手の体を支えてやりつつ、深く長いキスを続ける。
すべての酸素を、呼吸を奪うようなキス。
唇がしびれるほどに何度も何度も、キスをした。
「ん……っ、ふ、ぁ……」
「ん……」
余裕のないムッソリーニ。
余裕そうにキスを続けるカルセ。
いつも通りの構図。
そのはずだった。
いつもならば逃げるタイミング。
それでも彼は逃げない。
寧ろもっとと強請るように舌を絡めてくる。
カルセはそんな彼に少しだけ驚いた。
でも、嬉しそうに微笑み、キスを続けていく。
甘く、甘く、貪欲に。
深く深く、口づける。
甘い吐息が口からこぼれた。
「っ、は……」
一度唇が離れた時、ムッソリーニはじっとカルセを見つめた。
涙に濡れた頬。
とろんとした瞳。
口の端に伝う飲み込みきれなかった唾液。
まるでグロスでも塗ったような唇…――
それを見つめて、カルセは瞳を細める。
そのままカルセは緩く、ムッソリーニの腰を撫でた。
がくっと力が抜けかけて、ムッソリーニは慌ててカルセの首に腕を回す。
それをみてカルセはくすくすと笑った。
「……可愛いですよ、ムッソリーニ」
カルセはそういいながら、彼の唇を塞ぐ。
緩く舌を絡ませて、唇をなめる。
角度と深さを変えてキスをしてやればムッソリーニは苦しげに息を漏らした。
「は、ぁ……ん……」
やっとのことで解放してやれば鼻にかかったような声が口から漏れる。
その色っぽさに思わず体がこわばった。
でも、流石にやり過ぎか、と思う。
いつもならばとっくに怒られているタイミングだ。
もっとも、怒られても続けてしまうのが自分だし、
そうして触れている間に彼も乗り気になる様子なのだけれど。
でも、明日は普通に学校。
こういったことに慣れていない彼に無理をさせて、明日に差し支えたら困る。
カルセはそう思いつつ、愛撫もキスも止めた。
良い時間だし明かりをつけて夕食の支度をしよう。
そうしたら風呂に入って寝れば良い……
カルセがそうおもって彼から離れかけた時。
ぎゅっと、ムッソリーニがカルセに縋りついた。
その感覚に、カルセは驚いて振り向く。
「!どうしたんですか、ムッソリーニ」
やっぱり怒りました?とカルセは冗談混じりに問いかける。
しかしムッソリーニは笑うことはなく、切なげな視線をカルセに向けて、いう。
「止めない、で……」
そういいながらムッソリーニはカルセに縋りつき、体をすり寄せる。
その強請りにカルセは思わず大きく目を見開いた。
普段なら、彼から強請ってくる等ない。
恥ずかしがって逃げようとして、でもその逃げさえも弱く、
それが"OK"の合図であることは知っていたけれど……
こんな風に強請られるとは思っていなかった。
カルセは思わずムッソリーニに問いかけた。
「ほんとに?」
本気でいってます?と問いかけるカルセ。
それをみてムッソリーニは顔を歪める。
そして吐息混じりの声でいった。
「これで、嘘ついて……どうするのさ……」
苦しい。
甘い、甘い、甘すぎる悦楽が苦しい。
何度も繰り返したキスの所為ですっかり高まった熱は、彼しか癒せないことを知っている。
そんなムッソリーニの声にカルセは藍色の瞳を細めた。
そしてそのまま彼の華奢な体を抱き上げて、
自分がいつも使っているベッドに下ろす。
ベッドに沈んだ彼に乗り掛かりながら、カルセはムッソリーニにいう。
「知りませんよ、そんな風に可愛く強請られて手加減できるほど……」
「いいよ……きて……?」
お願い、と上ずった声で彼はいう。
そのままカルセの首に腕を回して、すがった。
はぁ、と吐き出された吐息さえ甘い。
カルセはそんな彼をみて溜め息を吐いた。
「ほんとに、何処で覚えてくるんですか、そんな煽りは……」
彼はいつもそうだ。
はじめて彼と体を重ねた時も、彼は"はじめては貴方が良い"なんていったし、
それ以外の発言だって、甘くてかわいくて……
もう、知らない。
強請ってきたのは彼なのだから、存分に満たしてやる。
手加減なんて、しない。
そう思いながら、カルセはムッソリーニの唇を塞いだ。
何度目になるかわからないキス。
繰り返し繰り返しキスをした所為か、ムッソリーニの唇は赤く腫れているようで……
「んぅ、ん……っ、ぁ……」
キスの合間に漏れる彼の吐息。
カルセはムッソリーニの内腿を撫でた。
びくっと彼の体が痙攣する。
ひときわ高い声が漏れて、ムッソリーニが赤面した。
それに気をよくしたように、カルセは彼へのキスと愛撫を続けた。
震える体。
早い呼吸。
緩く腰が揺れて、感じているのだということがカルセにもわかった。
「あ……ぁ、カルセさ、んぅ……っ」
「今更ストップは聞きませんよ……
いったでしょう?
あんな風にかわいく強請られて手加減できるほど私は出来た人間ではありません」
もう遅い。
そういいながらカルセはムッソリーニの服を肌蹴させた。
そのまま、その色の白い胸にキスマークを刻む。
ここなら制服で見えないでしょう、といって。
そんな甘い声にも言葉にも、ムッソリーニは甘く酔う。
掠れた声で"わかった"と呟く彼をみて微笑むと、
カルセはもう一度、ムッソリーニが窒息するほどの甘いキスを与えたのだった。
―― Give me… ――
(甘い甘いキスをください
もっともっと、酔いしれたいの)
(そういうように私に縋る彼が愛しい。
私も貴方がほしいんですよ、かわいいかわいい貴方が…)