更新していなくても、どこかの方々が私の拙いブログを読んでくださっています。
 アクセスを見ると、すずの乳がんの記事に関心が高い傾向もわかりました。
 そこで今日はすずのことをアップします。

猫にとって乳がんはほぼ悪性で予後も悪いと言われています。腫瘍が3センチ以上ならば、かなり末期と言われました。
幸いすずはギリギリ3センチ未満、腫瘍のなかに水が溜まっていて、その分大きくなっていたようですが、腫瘍のみより、水が溜まってくれてよかったと先生は言っていました。組織検査で、その腫瘍内に癌の組織があるのみでリンパを通じて広がってはいないでしょうとの結果がでました。不幸中の幸い、早い段階での発見だったようです。
 それでも、お腹を上から下まで縦断するようにメスを入れて、片方の乳腺と子宮を除去したすずの姿はしばらく痛々しかったです。エリザベスカラーをつけての生活もストレス満載でした。
 また、後ろ足の間のあたりはキズがつれるために、何回か膿んで、なかなか治りませんでした。
 ある日から、家に常備しているアズノールを塗ってみたらかなり治りがすすみました。
  お腹のキズが治り、毛がふさふさしてきたのは9月に入ってから。その頃に抗がん剤を一回投与しました。
 抗がん剤は体に負担がかかる。投与しても、また片方の乳がんが再発するかもしれない。でも、その時になって、やはり抗がん剤を投与しておけばよかったと後悔するより、やっても再発してしまったのほうが、気持ち的に諦めもつきませんか?という先生のアドバイスもあり、投与を決めました。
 午前から預けて、午後すずを引き取りに行った際先生から、きちんと入れたつもりだけど、万が一、くすりが漏れて皮膚についたら大変なことになる。もちろん人間が触れても同じこと。しばらくはあまり、触らせないように、そして飼い主さんも注意してくださいね、と釘を刺されました。
 そうかあ、抗がん剤って、劇薬なんだなあ。と、知らなかったことがすずの病気をとおしてわかることもありました。
 投与してしばらくしたら白血球の数値が落ちる、免疫が少なくなる、最悪はゼロになるか近くなるということで毎週経過観察の通院していました。
 しかしながら、3週目も数値は全くさがらず、便が多少ゆるいかな?ぐらいだったので通院もこれまで。
 先生はすぐいきり立つすずと目を合わさないように
小声で、つ、強い子ですね。さすが...とどもりながら言っていました。これだけ病院で暴れて怒って、入院ができない子だから、これからは病気させられないですからね、と、最後の診察は先生の半笑いで送り出されました。
 油断はできませんが、すずは今のところ元気に過ごしています。手術のせいで、お腹を触ると、片方の乳腺がすごく太く感じます。これは腫瘍か?とあせりましたが、先生が乳腺ですよと教えてくれました。
 子宮をとってから1ヶ月の間で、え?と思うくらい、すずはふっくらしました。
 避妊手術をしていたら乳がんはかなりの確率で回避できたかもしれない。後悔先に立たず。
 旦那が嫌がってしなかったし、それを押し切ってまでしなかった私の責任でもあります。
 男性は嫌がるんですよ、仕方ないですと先生がおっしゃってました。
 最近目がかなり悪くなり老いが一層すすんだてんちゃんと、今日ものんびり過ごしているすず。
 みかんちゃんが亡くなって早、一年。
横浜のみみちゃんが亡くなって3年。ふたりとも静かに我が家を見守ってくれています。
そして初老の私たちは、すずとてんちゃんに癒される休日を過ごしています。