(10/22解禁・2019年秋公開)のにっき。ま456

[六番目の小夜子]や[夜のピクニック]などで知られ、直木賞と本屋大賞をダブル受賞するという史上初の快挙を成し遂げた、恩田陸氏の名作『蜜蜂と遠雷;幻冬舎刊』が実写映画化されることになった。映像化不可能と言われた今作で、製作サイドから満場一致でオファーを受け主演を務めるのは、若手随一の演技力を持つ女優・松岡茉優だ。

芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる――。かつて国内外のジュニアコンクールを制覇し、天才少女として名を馳せていた栄伝亜夜(えいでん・あや@松岡茉優)。13歳のとき、最大の理解者であった母が亡くなって以来、長らくピアノが弾けなかった彼女が20歳となったいま、再びコンクールへの出場を決心した。

音大出身だが、楽器店に勤務しながらいまはサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石(松坂桃李)は、最後の挑戦としてエントリーすることに。完璧な演奏技術と感性を持ち、名門ジュリアード音楽院在籍中のマサル・C・レヴィ=アナトール(森崎ウィン)は、優勝候補と目されている。そして、フランスのパリで行われたオーディションに突如現れた謎の16歳の少年・風間塵(じん@鈴鹿央士)は、先頃亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っていた。その推薦状には、「君たちに「カザマ ジン」という『ギフト』をお贈りする」と書かれていた。

熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ覚醒していく4人。その先に待ち受ける運命とは――。

松岡茉優演じる主人公の亜夜は、13歳のときに最愛の母を亡くしたことで長らく表舞台から遠ざかり、ピアニストとしての活動から距離を置いてきた“元”天才少女。演奏シーンがほとんどを占める。松岡サンは小学生の頃にピアノを習っており「映像として表現するのは難しい」と自覚。6月から猛練習を開始した。鍵盤と向き合った時間は60時間以上。「見てくれた方の頭の中に音楽を鳴らしたい」と意欲を見せる。

松坂桃李が息吹を注ぐのは、音大出身だが現在は楽器店勤務の明石。社会人となり妻子を持ちながらも夢を諦めきれず、年齢制限ギリギリだが、家族の後押しもあり最後の挑戦としてコンクールへのエントリーを決意するという役どころ。音楽エリートとして超名門ジュリアード音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑む、優勝候補と目されているマサルを演じる森崎ウィン。

また、世界最高のピアニストが遺した、凄まじい演奏技術で見る者すべてを圧倒する謎の少年・塵に大抜擢された鈴鹿央士(すずか・おうじ)は、岡山出身の18歳。女優の広瀬すずが映画の撮影現場でスカウトし、芸能界入りを果たした新星で、100人を超えるオーディションで石川監督を「塵そのものだ」と唸らせ大抜擢された。

監督・脚本はポーランドで映画を学び、昨年[愚行録]で長編監督デビューを果たし、新藤兼人賞銀賞を受賞。今最も注目される新鋭・石川慶だ。

撮影は今年10月下旬から12月中旬にかけ、関東近郊で行われる予定。


▽松岡茉優コメント
私は小学生の頃、ピアノを習っていました。
祖父に買ってもらったアップライトピアノは高価なものでした。でも、中学生になると仕事や友達と遊ぶ方が楽しくて、
あっという間に触らなくなり、リビングに置かれたピアノは家具となっていきました。
あれから10年ほどたち、今私の目の前にはピアノがあります。
恩田先生の「蜜蜂と遠雷」は、大自然のようでした。
寛大で、儚く、残酷で、美しくて。
なので、読み終えた時、この作品を映像として表現するのは難しいと思いました。
音楽はそれぞれの音がある。実体化した音楽で納得してもらえるだろうか。
ピアノやクラシックに興味のない人にも、楽しんでもらえるだろうか。
これは戦いだと思って撮影に挑んでいきたいです。
見てくれた方の頭に音楽を鳴らしたいと思っています。

▽松坂桃李コメント
「蜜蜂と遠雷」高島明石役で出演させていただくことになりました。
このような素敵な作品に参加できること、とても光栄です。
石川監督の「愚行録」を拝見した時、感情をドカッと持っていかれ、なかなか興奮がおさまらなかったのを覚えています。いつかご一緒してみたいと思っていたので、今回、それが叶い非常に嬉しいです。
明石はコンクールに臨む他のピアニストと比べると、生活の中にピアノがある為、日常感を漂わせていて、最年長でもあり、いわゆる“天才”ではない人。
ピアノは初挑戦ですが、演奏も含めて、明石としっかり対話し全力で作品と向き合っていこうと思います。

▽森崎ウィン コメント
この作品は、映画出演のお話を頂く前から自分で買って読んでいた作品なだけあって、出演が決まった時は本当に興奮しました。
天才ピアニストのマサルが藻掻いて、マサルの目指すビジョンに一歩ずつ近づいて行く姿を、皆さんにお見せ出来るよう頑張って参ります。
今まさにピアノレッスンの真っ最中ですが、本当に難しい。何度やってもぶつかる壁が減る事がなく、毎回戦っています。でも、一つ言えるのは、それでも楽しいんです。
改めて音楽の素晴らしさを体験出来ている喜びを噛み締めて、壁を越えられるように日々頑張ります。

▽鈴鹿央士コメント
原作ファンの方が多くいる、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」という素晴らしい作品の映画化に、
風間塵という重要な役で参加させて頂けることを本当に嬉しく思います。
恩田先生にもお会いさせて頂き、身が引き締まりました。
お芝居の経験がなく、全ての事が初めてで不安なこともありますが、共演者の方々、監督はじめスタッフの方々のお力をお借りしながら、風間塵を楽しみながら演じていきたいと思います。
僕はピアノの経験もありませんでした。オーディションを受けさせて頂いて、役を頂いて、7月からピアノのレッスンが始まりました。今は、電子ピアノもお借りして、毎日、鍵盤に触れるようにしています。
プロのピアニストの方々の演奏を観させて頂いたりして、塵のイメージを膨らまして、原作の世界に負けない音楽を届けられるよう頑張ります。

▽石川慶監督コメント
「蜜蜂と遠雷」ほど、音楽そのものを真正面から描き切った作品は他にないと思います。それを、文字だけの小説でやってのけたのだから恩田さんは半端ない。“文学の勝利”とも呼べるこの作品に映像で挑むのは無謀なことなのかもしれません。でも、この本を読んでいるときに鳴っていた音を、どうしても映画で聴きたくなったのです。
この人しかいない、と満場一致でオファーした松岡茉優さん、今もっとも一緒に仕事したかった松坂桃李さん、映画の国籍なんて軽々と飛び越えてくれる森崎ウィンくん、そして、得体の知れないオーラに一目惚れしてしまった新人・鈴鹿央士くんの4人とともに、映像でしか到達できない高みがあるはずだ、と信じて日々進んでいます。

▽原作・恩田陸コメント
正直に言うと、ずっと半信半疑であった。そもそも、この小説は絶対に小説でなければできないことをやろうと決心して書き始めたものだからだ。自分で設けたそのハードルの高さに、書いているあいだ何度始めたことを後悔したことか。苦労の甲斐あって、なんとか目標は達成できたと思う。だから、映画化の話があった時は、なんという無謀な人たちだろうとほとんど内心あきれていた。きっと難しいと思いますけど、やるのなら「映画でしかできないこと」をやってくださいね、とお願いした。口ではお願いしつつも、いくらなんでもこれを映像化する無謀さに気付き、そのうちきっとあきらめるだろうと思っていたのである。ところが、彼らはあきらめなかった。どんどんものすごいキャストが決まっていく。かくなる上は、と覚悟を決めた。完成した映画を観て、「参りました」と言う準備は今からできている。


映画『蜜蜂と遠雷』は、2019年秋全国公開

(10/18解禁・2019年公開)のにっき。さ520

俳優の前野朋哉が主演を務め、芹澤興人やグラビアモデルの佐野ひなこが出演する映画『魔法少年☆ワイルドバージン』に、映画[カメラを止めるな!;'18]で主役を務めた濱津隆之と、宇賀那監督の前作[サラバ静寂;'18]で強烈な警察官を演じた斎藤工が出演することが明らかになった。

本作は“童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになる”という都市伝説に着想を得たラブコメファンタジー。前野朋哉、芹澤興人が、保険会社に勤めるうだつの上がらないサラリーマンを演じ、彼の働く会社を訪れるOL役に佐野ひなこが扮する。メガホンを取るのは映画[黒い暴動][サラバ静寂]の宇賀那健一監督。

濱津隆之は星野幹夫(前野朋哉)らの上司・小池誠二郎を、斎藤工は伝説の童貞魔法使い・高橋を、ドラマ[きみが心に棲みついた]などで知られる田中真琴は、星野らに助けられる小島彩花を演じる。ミュージックビデオやドラマなどで活躍中のモデル・田中サンは本作が映画デビューとなる。


▽田中真琴コメント
この作品、実は私の初出演映画です。個人的には強烈な映画デビューを体験でき本当に光栄です。これから起こしたい田中真琴旋風の始まりを引っ張ってくれるような面白すぎる役を頂きました。ありがとうございます。現場では宇賀那監督や前野さん、芹澤さん、佐野さん始めスタッフさんからも沢山成長させて頂きました。台本から面白くてこれどう表現するんですか〜って笑っちゃうようなものばかりなので皆様にも絶対楽しんで頂けると思います!!お楽しみに待って頂ければと思います。

▽濱津隆之コメント
実は「カメラを止めるな!」のシネマプロジェクトよりも前に受けていた宇賀那監督のワークショップオーディション。満を持してのいよいよです。頂いたのは、短い役者人生、今まで一度もやったことのない役でしたが、あんな素敵なポジションを、本当に有難い限りです。メインのお三方は、案の定やっぱり皆さん面白おかしくて、これはもう、出来上がりが本当に楽しみなやつです。どうぞ、公開まで今暫く。

▽斎藤工コメント
誰も観たことの無い、しかしその先にあるモノは何処か懐かしく核心的。宇賀那監督×前野朋哉さんと言う才能の化学反応を間近で見て胸躍りました。おそらく関わった全員が、魂を削りながら好奇心を貫いた作品です。それらは必ず作品に特別な成分として宿るはず。仕上がりを誰より愉しみにしております。


『魔法少年☆ワイルドバージン』は2019年に公開。

(10/22解禁・2019年公開)のにっき。こ216

女優の前田敦子が、映画評論家として知られる樋口尚文氏の監督第2作『葬式の名人』に主演し、初の母親役に挑んでいたことが明らかになった。演じるのは、貧しいながらも女手ひとつで小学生の息子を育てるシングルマザーという役どころ。[モヒカン故郷に帰る]で妊婦役は経験しているが、今作では初のママ役、そして関西弁での演技に初挑戦している。俳優の高良健吾も出演し、前田サン演じる渡辺雪子の同級生であり、共に奇想天外な通夜に翻弄される、茨木高校の野球部顧問・豊川大輔を演じる。

大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と2人で暮らしている28歳・渡辺雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。

今作は、大阪・茨木市が市制70周年記念事業として全面協力する。同市出身のノーベル文学賞作家・川端康成が、茨木で過ごした少年時代をもとにした[十六歳の日記]をはじめ、[師の棺を肩に][少年][バッタと鈴虫][葬式の名人][片腕]を原案にちりばめた、オリジナルストーリーだ。
突然訪れた高校時代の同級生の訃報。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった面々が体験する、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜を描く、笑って泣ける“お葬式コメディ”だ。

撮影は今年8月、酷暑のなか茨木市でのオールロケが敢行された。川端の母校・大阪府立茨木高校の後輩で脚本家の大野裕之がシナリオを執筆し、プロデューサーも担当した。


▽樋口尚文監督コメント
私はかねて女優としての前田敦子さんに心酔していましたが、いつか前田さんでマーティン・スコセッシ『アリスの恋』のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を持っていました。その「まさか」が今回の『葬式の名人』で実現、前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です。しかもなんと世界的文豪の川端康成の小説を原案とした、コメディありラブストーリーありファンタジーありの〈世にもフシギなお通夜〉に、観客の皆さんにも笑って泣いて「参列」していただきたいです。

▽大野裕之プロデューサー コメント
コメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました。樋口尚文監督はじめ名匠スタッフ陣のおかげで、大切な同級生のお通夜を通して、生きることの大切さをユーモラスに描く作品ができました。
それにしても、川端康成の母校である大阪府立茨木高校でのロケは、映画の達人たちによる楽しいお祭りのようでした。(実は、茨木高校は私の母校でもあるので、本当に感無量なんです!)皆様もこの熱いお祭りに、奇妙で感動的な<同窓会>に、ぜひおいでください!


ティ・ジョイが配給する『葬式の名人』は、2019年に公開。

(10/16解禁・2019年2/22公開)のにっき。いまな

「都道府県魅力度ランキング」で昨年よりもランクをひとつ上げ、見事43位に輝くなど人気沸騰中の埼玉県を題材にしたことで話題を集め、発表から約30年の時を経て単行本が復刊した魔夜峰央の人気コミックを実写映画化した『翔んで埼玉』。このたび本作の追加キャストと物語の全貌が明らかになった!

本作は、累計発行部数66万部を突破した、魔夜峰央原作の2015年に宝島社の[このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉]を実写映画化。原作は、魔夜氏が1982年に発表した作品。魔夜先生が作品発表当時住んでいた埼玉を題材に、「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉狩りだー!」など、埼玉を卑下するような“ディスる”せりふが話題を呼び、後に続く地方ディスマンガの火付け役となった。

原作の魔夜先生が作品発表当時、埼玉県所沢市に住んでいたことから“埼玉”を題材に作品を執筆していたものの、途中で魔夜自身が他県へ引っ越すことになってしまい、それ以上書くと「悪口になってしまう」と判断したことを理由に、突然3話で終了してしまった未完成の物語となる本作。埼玉版[ロミオとジュリエット]ともいうべき、原作の[このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉]は、東京都民から迫害されていた埼玉県民の自由を求め、百美と麗が旅立つところで終了する。

映画では二階堂ふみが初の男性役に挑み、GACKTが高校生役を演じたほか、テレビドラマ[僕たちがやりました][グッド・ドクター]などの徳永友一が脚本を務め、[のだめカンタービレ]シリーズや映画[テルマエ・ロマエ]シリーズの武内英樹がメガホンをとる。

先日解禁されたポスタービジュアルでは劇中でディスりまくってる埼玉県民に対しての謝罪の意を表明し、特報映像では原作の世界観を完全に再現していると思しき意味深なシーンの数々で話題をさらった本作。名門校・白鵬堂学院の生徒会長で東京都民の中の東京都民・壇ノ浦百美(だんのうら・ももみ)役を二階堂ふみが、埼玉差別撤廃を目標に白鵬堂学院に転入してくる“隠れ埼玉県民”の麻実麗(あさみ・れい)役をGACKTが演じること、さらに魔夜先生の代表作[パタリロ!]の実写版で主演を務めることが決まっている加藤諒が出演することはすでに明らかになっている。

また、これまで謎のベールに包まれていたストーリーについても、未完成で突然終了した原作を大胆にアレンジすることが判明。百美や麗が活躍する【伝説パート】と、埼玉県在住のある家族を通してその伝説を振り返り埼玉への郷土愛を再認識する【現代パート】の2部構成となるとのことだ。

伝説パートでは、百美の父親である東京都知事・壇ノ浦建造の執事。しかしその正体は、千葉解放戦線のリーダーとして、千葉県の差別を撤廃するために活動しているという阿久津翔に伊勢谷友介が、東京を歩いても誰からも疑われない伝説の埼玉県人としてクーデターを仕掛けようとするも、何者かに正体を知られ、命を落としたと思われていた埼玉デュークに京本政樹が扮する。また、主人公・百美の父親で東京都知事・壇ノ浦建造を中尾彬、建造の妻で百美の母・壇ノ浦恵子役で武田久美子、麗の父・西園寺宗十郎役で麿赤兒、埼玉県人や千葉県人が東京や自県にはびこることを快く思っていない神奈川県知事役で竹中直人、麗のお手伝い・おかよ役で益若つばさ、東京都に不正に入り込んだ埼玉県人の青年役で間宮祥太朗が出演。そして、先日解禁された映像にも登場していた加藤諒は、白鵬堂学院の3年生、埼玉県出身者で構成され常に学園中からひどい扱いを受けている「Z組」の生徒・下川信男役を演じる。

現代パートには、埼玉に住む菅原家の父・好海をブラザートム、母・真紀を麻生久美子、自分が埼玉県出身であることを快く思っていない娘・愛海役で島崎遥香が参加。愛海の婚約者・五十嵐春翔を成田凌が演じる。なお、4人の役柄はそれぞれの出身県に合わせた設定となっている。

他にも埼玉同様“通行手形”の撤廃を目論む対抗勢力として千葉県、埼玉と千葉の東京進出を快く思わない神奈川県、そして北関東の群馬県、栃木県、原作で「埼玉のさらに奥地にあると言われる日本の僻地」と紹介されるあの茨城県も参戦。関東一帯の各勢力が絡み合うという、壮大で気高い茶番劇。埼玉県民はもちろんのこと、全都道府県民必見の自由と誇りをかけた戦いから目が離せない!


<伝説パート>
埼玉県人が東京へ入るための必須アイテムとして登場する“通行手形”の撤廃と、自由を求めて戦う百美・麗の前に、埼玉同様、自県の通行手形の撤廃をもくろむ対抗勢力として、千葉県が立ちはだかる!一方、東京都と密な関係を築き、埼玉と千葉の東京進出を快く思わない神奈川県という勢力も登場。東京、埼玉、千葉、神奈川をはじめ、群馬、栃木、茨城をも巻き込んだ関東一帯の各勢力が複雑に絡み合う…。

<現代パート>
埼玉県在住の菅原家を中心に物語が展開される<現代パート>。娘の結納のため、一路東京へ向かう道中、車内のラジオから流れてきたのは、百美と麗らが埼玉県人の自由と誇りをかけた戦いの日々を綴った物語――。果たして、この物語は菅原一家や婚約者たちをどんな結末に導いてしまうのか…。


◎登場人物
【伝説パート】
■壇ノ浦百美(二階堂ふみ)
2年生ながらも、東京屈指の名門校・白鵬堂学院の生徒会長を務めている。東京都知事の息子で、父を誰よりも尊敬している。都知事の息子であることを鼻にかけており、東京都民であっても都心や高級住宅街以外に住む者には冷たい視線を向け、とりわけ埼玉県人には横暴な態度をとっている。しかし、麻実麗の登場により次第に心変わりしていくことに。

■麻実麗(GACKT)
アメリカ帰りの白鵬堂学院3年A組の転入生。容姿端麗で都会的なセンスを持つ。大手証券会社の御曹司で、学院内でも特別扱いをされている。しかし、その正体は埼玉県で一二を争う大地主・西園寺家の子息で、父親が政治家に育てるために養子に出し、埼玉らしさを払拭するためにアメリカに留学させていた。都知事となって埼玉県の差別を撤廃することを目標とする。

■阿久津翔 (伊勢谷友介)
百美の父親である東京都知事・壇ノ浦建造の執事。しかし、その正体は千葉解放戦線のリーダー。都知事につかえることで、埼玉とは違う形で、千葉県の差別を撤廃するために動いている。千葉解放戦線として動く際は、常に“あわび”と“さざえ”という2人の女性を従えて行動している。

■埼玉デューク (京本政樹)
埼玉県人でありながら、東京を歩いても誰からも疑われずに、むしろ山手に住む金持ちにも間違えられる、伝説の埼玉県人。東京で虐げられていた埼玉県人たちに声を掛け、クーデターを仕掛けようとしていたが、何者かに正体を知られ、命を落としたと思われていた。

■壇ノ浦建造 (中尾彬)
現東京都知事で百美の父。どんな時も強いリーダーシップで都民を導く。百美の憧れの存在だが…。崎陽軒の“ひょうちゃん”をこよなく愛し、収集している。

■壇ノ浦恵子 (武田久美子)
現東京都知事・建造の妻で百美の母。何かと頑固な夫に不満を抱いている様子。執事の阿久津とは、ただならぬ関係のようで…。

■西園寺宗十郎(麿赤兒)
麗の父親。おかよを通して、麗にメッセージを送っている。念には念を入れるタイプなのか、メッセージを聞くと跡形もなく爆破するタイプの旧型テレビを使用している。

■神奈川県知事 (竹中直人)
現職の神奈川県知事。埼玉、千葉が自由に東京、神奈川にはびこることを快く思っていない。

■おかよ (益若つばさ)
麗のお手伝いさん。時折、麗の父・西園寺からの連絡を手助けする。

■埼玉県人の青年 (間宮祥太朗)
東京都に不正に入り込んだ埼玉県人。都民のふりをして東京を満喫しているところをSAT(Saitama Atack Team:埼玉急襲部隊)に発見される。

■下川信男 (加藤諒)
白鵬堂学院の3年生。埼玉県出身者で構成され、常に学園中からひどい扱いを受けている「Z組」の生徒。度重なる東京都民からの迫害に、埼玉への愛と誇りを失いかけていたのだが…。

【現代パート】
■菅原好海 (ブラザートム)
菅原家の父。埼玉県熊谷市在住。娘・愛海の結納の為に車で東京へ向かう道中、ラジオから流れる埼玉にまつわる伝説の物語を聞き…。とにかく、埼玉をディスられるのが気に入らない。

■菅原真紀 (麻生久美子) 
菅原家の母。千葉県出身で今は埼玉県に嫁いでいる。娘・愛海の結納の為に車で東京へ向かう道中、ラジオから流れる埼玉と千葉の戦いの物語を聞き…。普段は優しいが、千葉をディスられると豹変する。

■菅原愛海 (島崎遥香)
菅原家の娘。埼玉出身。自分が埼玉県出身であることをよく思っておらず、冷めた発言を繰り返す。同じく埼玉出身の春翔との結婚を機に、東京に住むことを夢見ている。

■五十嵐春翔 (成田凌) 
愛海の婚約者。埼玉出身(浦和)。東京に勤めている埼玉“都民”。


『翔んで埼玉』は、2019年2/22から公開。

(10/15解禁・2019年3/15公開)のにっき。き52

女優の永野芽郁と俳優の北村匠海が、月川翔監督の最新作『君は月夜に光り輝く』にダブル主演し、初共演を果たすことが明らかになった。永野サンにとっては、NHK連続テレビ小説[半分、青い。]で座長を務めて以降、初の映画主演となる。

高校生の岡田卓也(北村匠海)はクラスの寄せ書きを届けるため訪れた病院で、入院中の同級生・渡良瀬まみず(永野芽郁)と出会う。明るく振舞う彼女が患う病気は“発光病”。細胞異常により皮膚が発光し、その光は死が近づくにつれて強くなるという。そして、成人するまで生存した者はいない。 原因はいまだに解明されておらず、患者は病院から出ることを許されない。まみずは“籠の中の鳥”だった。

卓也は、病院から出られないまみずの「遊園地で遊ぶ」「カラオケに行く」といった“叶えられない願い”を代わりに実行し、その感想を伝える“代行体験”を行うことに。代行体験を重ねるごとに、まみずは人生の楽しみを覚え、卓也は彼女に惹かれていく。しかしその反面、迫りくる死の恐怖が2人を襲う。そして卓也に隠された“ある過去”を呼び覚ますことに。命のともしびが消えるその瞬間。まみずが卓也に託した最期の代行体験とは――。その感想を共有するうちに惹かれあっていく二人の純愛を、切なくもみずみずしく紡ぎ出す。

今作は、第23回電撃小説大賞(KADOKAWA)で、応募総数4878作品の中で選考委員が絶賛して大賞に輝いた佐野徹夜氏の同名デビュー作を映画化するもの。[世界の中心で、愛をさけぶ][君の膵臓をたべたい]に並ぶ感涙作として2017年2月の発売以降人気を博し、累計発行部数30万部を突破(2018年9月時点)した注目作が、映画化される。

本作は、死期が近づくにつれて肌が光るという原因不明の不治の病“発光病”を患い、病院から出ることが許されない、隔離病棟で入院生活を送る少女・渡良瀬まみず(永野芽郁)と、彼女の叶えられない願いを“代行体験”という形で叶えていく少年・岡田卓也(北村匠海)の姿を通して、迫り来る死を受け入れて前向きに生きる意味を問いかけるファンタジックな青春ラブストーリー。ヒロインのまみずを演じる永野サンは[ひるなかの流星;'17]以来の主演映画で、9月に放送終了した[半分、青い。]以後最初の主演作となる。

そのほかのキャストには若手から実力派まで多彩なメンバーが集結。まみずと卓也が出会うきっかけを作る、発光病を患った兄を亡くしている同級生・香山彰役で甲斐翔真、香山の兄の恋人で卓也の亡き姉・岡田鳴子役で松本穂香、まみずの「代行体験」の一環で出会う卓也のバイト先の先輩で彼に恋をする・平林リコ役で今田美桜、まみずの担当看護師・岡崎役で優香、まみずの母親・渡良瀬律役で生田智子、心が不安定な卓也の母親・岡田恭子役で長谷川京子、とある事情からまみずに会えない離婚した父・深見真役で及川光博が脇を固める。撮影は今年10/7〜11/13の予定。

メガホンと脚本を取るのは、[センセイ君主][響-HIBIKI-]や、匠海君と[君の膵臓をたべたい]以来のタッグとなる月川翔。プロデューサーを岸田一晃が担当する。


▽永野芽郁コメント
最初にお話をいただいた時から絶対にやりたい!と思う役だったので、月川監督の作品に出演できるという喜びと、まみずという、色んな時間を重ねていく度に魅力的な儚さを持つ女の子を演じることができるのが本当に嬉しいです。朝ドラ出演後、初の映画出演となりますが、なんだか朝ドラのテンポ感に慣れてしまって、久々の映画の現場に緊張しています。そして久々に違う女の子を生きる不安もありますが、新鮮な気持ちで向き合って頑張りたいと思います。北村匠海さんとはまだあまり現場でご一緒していないのですが、居心地の良い方なので、最後まで穏やかに落ち着いた雰囲気のままできるんじゃないかなと勝手に思っています(笑)。原作を読んでみて、まず表紙を見たときに、とても綺麗なのにどこかとても儚い印象がありました。最後まで読み終わったときに表紙の意味が分かって泣きました。まみずの心の言葉を自分が演じる事で壊さないように、お守りとして原作と共に撮影に臨みたいと思います。

▽北村匠海コメント
まず月川監督とまた映画を作れることが純粋にすごく嬉しかったです。
温もりがあり、そして緊張感もある現場で芝居をすることがとても楽しみでワクワクしています。
原作、台本を読んでみて、すごく純度の高い、そして人として大事なテーマである“命”を扱う映画に再度起用して頂けたことについてとても感慨深く、“卓也”を精一杯生き抜きたいと思います。
素敵なキャスト・スタッフの皆様と、そして初共演の永野芽郁さんとこの物語を大切に紡いでいきたいと思うと同時に、僕自身この作品に真正面から向き合って変わらない映画への愛を注いでいきます。
完成を楽しみにしていてください!

▽月川翔監督コメント
あらすじを読むと[肌が光る病気の話]と思うかもしれません。しかしこれは[命の輝き]を描く物語です。
命が終わろうとするときに、新たな始まりを見つける光のような。
原作は佐野徹夜さんのデビュー小説であり、佐野さんの人生に根差した大切な一作だと感じました。心して映画化に臨みます。
主演の永野芽郁さんは、僕がこの原作を読んでいる時期にCMでご一緒して、イメージにピッタリだと運命的に感じ出演オファーしました。北村匠海さんは『君の膵臓をたべたい』で信頼関係を結べており、真っ先に頭に浮かびました。というか彼以外考えられなかったです。
この心強いキャスト・スタッフとともに、[生きること]の感動をお届けできるよう頑張ります。

▽原作・佐野徹夜コメント
月川監督、主演の永野さん、北村さんによってどんな素敵な映画になるのか、僕も一人の観客として今からとても楽しみです。この作品の原作小説は、僕のデビュー作です。だからなのか、やっぱり、過剰な思い入れがある。主人公は自分の分身のようなところがあるし、そんな十代の思春期の悩みとか魂みたいなものを、僕は作品に込めた気がします。生まれてきて死んでいくこの不条理な人生を、どうやって受け止めればいいのか。作品が終わった後も続いていく人生の、何かの助けや支えになるような、生きていくことをほんの少しでも肯定できるような、そんな心に残る作品であってもらえたらと願っています。人生は無じゃないし、生きてることには意味がある。そんな当たり前かもしれないことを思うのに、十五年くらいかかってしまった、あまり立派ではない僕からのメッセージでした。

▽原作の装画を手がけたイラストレーター・loundrawコメント
映画化おめでとうございます。初めて原稿を拝読してから、もう二年が経とうとしていることが驚きです。
読み終えた時の衝撃は計り知れず、一人でも多くの方に読んで欲しいと感じたのを覚えています。
卓也とまみずの一瞬の物語は、きっと誰しもの心の中に残っていて、その輝きにまた出会えるのが何より嬉しいです。
「君は月夜に光り輝く」を愛する皆さんと一緒に、二人の行く末をこの目で見届けたいと思います。


社会現象を巻き起こした[世界の中心で、愛をさけぶ]や[君の膵臓をたべたい]につづく“生と死”をテーマにした純愛物語が、またしても日本中を感動の渦に包んでくれることだろう。


『君は月夜に光り輝く』は2019年3/15(金)より全国にて公開。
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