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アリスと夢の住人とV

「わりぃけど…今は白兎を捜してて忙しいんだ…」
『え??そうなの???』
「…じゃあしょうがないネ〜」
「あの話も聞かせたかったな…」
「アナタに聞かせたい話があったのニ…」
『ねぇ〜っ!』

話の繋ぎも、相槌も、動きも、表情も、最初から練習でもしていたかのようにぴったりの二人に言葉を失う姫。

(双子って…こんなに息ぴったりなのか…?)

「何なんだよ…それ;;;」
「白兎の家なら知ってるけど…忙しいならしょうがないね」
「なっ何ぃ!!?教えてくれ!!!」
「え?でも忙しいんでしょ?」
「忙しいけどそれを聞いた方が助かる!!」

(家の前で待ち伏せしてやる…それか強行突破…にしし!!)

「でもダメ!!まずは"セイウチと大工さんの話"を聞いてから!!」
「聞いたらいいんだろ?手短にしてくれよ…」
『聞いてくれるんだね!?やったぁ!!!』
「…ふぅ…」

"セイウチと大工さんの話"というのは…まぁ結論、欲張りはいけないと言う話だった。←

(あー結構長かったー…まぁ面白くはあったが…)

「んで?白兎んちは何処?」
『まだまだ!他の話も聞いてからだよ!!』
「面白かったが時間がないんだ!今度にしてくれないか?」
「えーダメ!」
「白兎の家に行きたいんでしょ?」
「じゃあちゃんと聞いてってヨ!」

ぷっちーん

「…我慢ならねぇ……一人ずついたぶってやろうか??」
『ひぃっ!!』
「まずはお前からだトゥィートルダム!!」

ガシッ!!!

「こっちこいっ!!」

「ぃやぁあぁあああっ!!!!」
「ぅわぁあぁあああっ!!!!」

「!!?」
「いやぁ!ダメ!!夜狼!!!」

(いえらん?何のことだ…?)

キュィイー…!!!

「いてっ!!!」
「トゥィートルダム!!!!」
「…姉さん…っ…」

シュゥゥ…

(何なんだ…?何が起こった?今衝撃波がトゥィートルダムから放出していた?)

「ごめんトゥィートルダム…アタシ名前を…」
「いいよ姉さん…お陰で僕は助かったんだから…」
「…あ…のさ…悪かったよ…なんか…俺のせいみたいだし…」
「…白兎の家はこのまま西に真っ直ぐ行けば着くよ…」
「だから…もう行って…楽しかったヨ」
「嗚呼……ごめん、ありがとう」
『またね!』

─────

(…さっきのは何なんだ?…)

トゥィートルダムに尋問をしようとトゥィートルディーから引き剥がしたら、トゥィートルディーが何かを叫んで、トゥィートルダムから衝撃波が放たれた。

(食らった場所を見たら、軽い火傷みたいな痕が残っていた。服は焼けていないのに…?)

衝撃波を放った後のトゥィートルダムは酷く疲労していた。
駆け寄ったトゥィートルディーは何故謝っていたのだろうか…?
トゥィートルディーが叫んだ言葉が、トゥィートルダムの何かを解放したのだろうか?

(二人には悪いことをしたな…)

そうこう考えているうちに、"しろうさぎのいえ"と書いてある家を見つけた。


────・・・・
side トゥィートルディー&トゥィートルダム
・・・・────

「本当にごめんトゥィートルダム…アタシ…トゥィートルダムがまた連れて行かれるなんて…絶対イヤだったんだヨ…それで…わけもわからずニ…」
「わかってるよ姉さん。ほら、僕もう大丈夫だし。…それより姉さん…」
「うん…花々が聞いていたら、もうトランプがこっちに向かってるかもしれなイ」
「…僕はイヤだよ……姉さんと離れたくない…」
「…大丈夫!話せばわかってくれル!!」
「でもあいつらは女王の配下だよ。話が通じるとは思えないよ。」
「その時はその時。アタシがあいつらをこてんぱんにのしてやるわヨ!!」
「…姉さん…その時は僕も戦うよ!…だって僕らは…」
『二人で一人なんだから!!』

・・・next?
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