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アリスと夢の住人とU

「おーい!!鳥!!!俺も連れてってくれ!!!」

ドードー鳥達は聞こえていないのか無視をしているのか姫の隣を通っていった。
その後ろからドードー鳥達に続いて、いろんな鳥が船を漕いでいた。

「無視かよ…ちょっお前ら助けてくれ!!!…お前らも無視か」

そうこうしている間に波が酷くなってきて、瓶の中に波(涙)が入ってくる。

「っ!!…コレから脱出するしかないな……泳いだことないけど」

ざぶ〜ん!!

「んぎゃっ!!…やってやろうじゃねぇか…このまま陸まで泳ぎきってギネスに載ってやんよ!!」

バシャバシャバシャバシャ

「あー!!あー!!ムリー!!溺れるー!!!死ぬー!!!」

バシバシバシバシバシバシ

「ぎゃあぁあっ!!!」
「アンタ何やってんだ?」
「溺れる!!!助けろ!!!」
「…もう陸に上がってるぞ?」
「え"っ…あっ…ホントだ//」

ドードー鳥が言うには、姫は何時の間にか波打ち際まで流されていたらしく、それに気づかず一生懸命浜辺の砂を叩いていたらしい。
なんとも無様で恥ずかしいだろう。

「あっはは…は…(泣)」
「それよりみんなで羽根を乾かそう!」
「みんなって…?」
「みんなはみんなだよ。君もみんなに入ってる!さぁ行こう!」
「ちょっとまて…おい!」

無理やりドードー鳥に連れて行かれついた場所には、岩を中心に鳥達がぐるぐると周りを移動しながら踊っている光景が目に映った。

「君も輪に入って!」
「うぇっ!?…なんなんだ…全く…」

輪に無理矢理入れられた姫。
輪に入れた張本人は、岩の上にある焚き火で体を乾かしていた。輪のみんなは乾かそうとして踊っているらしいが、波が陸にも上がってきてみんなに当たる。ドードー鳥のいる岩の高さはギリギリ波が当たらない場所だった。

「みんな!もっと激しく踊るんだ!まだまだそれでは乾かないぞ!」
「乾くわけないだろ!!火に当たるどころか波に襲われてんだぞ!!インチキ!!!」

口げんかをしながら踊っていると、森に向かおうとしている白兎を発見した。
多分、なんとなく、そんな感じがしたから。
白兎は穴に入る前とは見かけが全然違っていた。
チョッキを着て、大きめな懐中時計を首から下げて、相変わらず長い耳と可愛らしい尻尾はふさふさしているが…

(…人型…だよな?)

明らかにウサギというより人間に耳と尻尾をつけていると言う方がもっともと言う容姿。

(白兎のクセに髪は灰色なんだな〜…って)

「おい!!待て白兎!!!」
ビクッ「ひぃっ!!まだ付いてきていたんですか!!?」
「まぁな…こう難関が続くと諦めたくなるが…これくらいなくちゃ燃えないぜ!!!だからこそ手に入れがいがある!!!」
「私は美味しくありませんよきっと!!!;;」
「じゃあペットにしてやる!!!」
「それもいやぁ!!!」
「わがまま言うなぁ!!!」
「君!ちょっと!!待ちなさい!!;;」
「るっせぇ!!!そのままその焚き火の中にぶち込んで丸焼きにされたいか!!??」
「…なっなんでもないです;;」
「あっ!!白兎まてぇっ!!!」
「追われたら逃げるのが性です!!!」

地理に詳しい白兎ならともかく、始めて入る森に足を取られる姫。
追いかけるうちにどんどん差が開いていく。
そして…

「…見失った……;;;」

森のど真ん中(多分)で立ち尽くす。
白兎はもう森を抜けただろう。
流石はウサギ。逃げ足は速かった。

ぐぐぅう〜っ

「…あー腹減った…;;;」
『どうしたの?』
「いや…腹減りすぎて動けな…あ?」
「そうなんだ…じゃあ"セイウチと大工さんの話"をしてあげるヨ!」
「…そうしようか。」
「え?はぁ?お前ら何者?」
「アタシの名前はトゥィートルディー」
「僕の名前はトゥィートルダム」
『ねぇねぇ、アタシ(僕)らの話を聞いてってよ!』

姫の目の前に現れたのは、色違いの服と髪を持つ双子、トゥィートルディーとトゥィートルダムだった。

・・・next?
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