蛹《さなぎ》




生意気な本音が身体を
覆い尽くしたままで
眠るに眠れない夜長を
どう やり過ごそうか

ひとつ ふたつ 数えてゆけば
弱々しさの元凶
探り当てることが出来るか
探るべきか、否か

なんて(本当は面倒なだけ)

暗がりの中で
浸っていたいんです
わたしの在処も見つけずに
ささやかな悩み
抱いていたいんです
可能性の有無も探さずに

ひとりのまま
(頭の中、ふたりのまま)

現実の明日を探す義務を
放棄した、蛹
(わたし、産まれられない、わたし)