夜が来て
朝になって

また夜が来て
朝になって

それでもまだ
信じることができないでいる




同窓会をした。

もう何年も会っていない、電話はおろかメールすらしていない連中もいた。

そろそろ連絡を取っておかないと、お互い地元を離れたりしたら音信不通になっちまうよな。

だからみんな、メシ食いに行こうぜ!!


近況を報告して。
もちろん連絡先も交換して。



でもそれは

例えば

「結婚」

だったり

「出産」

だったり

慶び事を伝えるためのもので



「こんなつもりじゃなかった」


幹事をしてくれた友人が、寂しそうに電話の向こうでつぶやいた。


†††††

教室でも
部室でも
もちろん放課後も

やたらとみんなで集まって。

ゲーム持参で家に押しかけて。

お兄さんと妹ちゃんも巻き込んで、徹夜で遊んだりした。



私の中の君は あの頃のまま




久しぶりに再会して、
お互いの髪の長さに驚いて。

みんなの写メやデジカメから、
隠れ、逃げ回る私に

「変わってないなぁ〜」

と笑っていた。


おうよ、さらに磨きがかかっただろ!!


そう、返した。


†††††

学生のとき

私のくだらないおしゃべりを

「おもしろい!!」

と言ってくれたことがあった。

そのくせ

「黙ってたらカッコいいのに…」

と身も蓋も無いことを言われたりもした。


うん
その辺も
多分変わってないはずだから



今度みんなで会う時は、
いつも通りに黒づくめのヒットマンみたいな格好で現れて、
マシンガントークしてやるよ。

『号泣しながら大爆笑』

そんなワケわからん状態にしてやるよ。

あいつやアイツのバカ話に、
もちろん新ネタも一杯仕込んでおくから。


少し先に行って

場所

取っといてくれるかい?

二次会はもちろん
カラオケで


二年半 闘い抜いた彼女を
「お疲れ」 とねぎらって
「またな」 そう約束した