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陽はまたのぼりくり返す。


浮上しない気持ちを抱えたまま、日常に戻った。

仕事の帰り、いつもとほんの少し違う道を通った。

小さな看板を見つけた。

こじんまりとしたカフェだった。定食屋さんに近いかもしれない。

日替わりと、その他の定食が3種類ほどの、本当に小さなお店。

丁寧に作られた、おかず達。


すごく
ものすごく

おいしくて



 どんなに辛くても

 どんなに悲しくても


 おなかは

 へるのだ と


 自分はこんなにも

 「生きている」 と



そう思ったら

泣けてきた。





夜が来て

朝になって

ただひたすらに日常を生きてゆく。



最期まで
強く
輝いていた
彼女の分まで。



また会う、その日まで。

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