心中宣言
君がこの世界からいなくなってしばらく経ってから、僕は母校の教師になりました。この事を知れば、君は笑うかも知れませんね。似合わないだとか、想像できないとか。正直、自分でも僕が教師とか有り得ないと思います。教える教科は魔法薬学……君の得意科目を教えることになろうとは、神様がいるのならばなんと皮肉なことでしょう。
卒業してからまだ数年しか経っていないと言うのに、あの頃と同じ気持ちにはなれないし、かと言って懐かしいなんて感情も沸いてきません。
それでもここには君の思い出が多すぎて、耐えきれずに僕は地下に潜りました。地下に籠もってしまえば、君がいた風景を極力見ないですむだろうと、そう思ったからです。だけど何処にいたって、君の影を探してしまう自分に気付くのに、時間はかかりませんでした。
結局、何処で何をしようとも、僕の世界は君で満たされていたのだと。今も満たされているのだと。
そう思い知らされるだけの日々を歳月を、君のいない世界で、僕は淡々と消化しています。
title:カカリア
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何かよく分らない話になってしまった。