「孤高の斬!」
ショウが大剣を真上から振り下ろすがマチナ7の右腕によって弾かれる。
「ちっ……」
ショウは着地をきちんとすると伸びてきたマチナ7の左腕をかわす。
それをマユが遠めに見守っていた。
「どっかに弱点が……」
ショウは攻撃を潜り抜け、懐に潜り込む。
「気流の……」
ショウははっとなり、振り上げかけた大剣を止める。
それと同時にマチナ7の腹部から突然、鉄球が飛び出した。
ショウはかろうじて大剣でそれを防ぐも勢いで後ろへ戻される。
「やべっ……」
ショウが跳ぶと同時にマチナ7の鉄槌が落ちる。
「ショウさん!」
マユが飛び出て来そうになるのをショウは起き上がりながら手を出して止める。
「大丈夫だ…」
ショウはそう言ってもう一度マチナ7を眺める。
(最近、あの二人に合わせてなまってたな……気を引き締めなおすか……)
ショウは一度目を瞑ると大きく息を吐く。
そして目を開くと大剣を握りなおし、マチナ7に斬りかかった。
「絶遠の斬……」
ショウの大剣がマチナ7の右腕を弾く。
「衝動の斬……」
次に襲い掛かった左腕を粉砕する。
「三連凶弾斬[さんれんきょうだんざん]!!!」
マチナ7の胴体に大剣を思いっきりたたきつけると機械の一部が破壊され宙に舞う。
そして本体は力を流しきれず、そのまま後ろへ飛び、壁へ衝突した。
その威力は凄まじく、衝突した壁にはひびが入り、それから数秒後に崩れ去った。
「わぁ……」
マユは驚いて思わず声を出してしまった。
「なまってんな……」
そう呟きながらショウは首を回す。
その前では左腕を失ったマチナ7がゆっくりと動き出し、ショウのほうへと近づいてくる。
「ふん……」
ショウは構えなおした瞬間、悪い予感がして後ろを振り向く。
その予感は当たっており、マユの真上に他のマチナがいるのを発見する。
「走れ!」
ショウの叫び声にはっとなりマユが急いで走る。
するとマユがいた場所にマチナの鉄槌が落ちてきた。
それに驚いてマユが転んでしまう。
ショウが慌ててマユの場所まで走るも両側を塞がれてしまった。
片側には左腕を失ってはいるものの、マチナ7。
そしてもう片方のマユを狙ったマチナのボディには5と書かれていた。