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審判の天秤は傾いた


愛しい君と出会って濁った僕の言葉。



悲しいくらいどうしようもなくて、逃げ道は塞がれたからそれでも進むしかない。


かつて読むだけでは飽きたらず、自ら書いた物語。
あれは私の空想の全てで、同時に私の思いの全て。

綴る言葉を無くしてからは、自己表現の類が全て遠のいた。

絵も、楽器も、写真も、思うように出来なくなって、楽しいと思うことがなくなった。




頑なな現実主義者を愛した夢想家の絶望。

されどもどちらを捨てるかと問われれば、愛してしまった存在は何よりも重く、同時に「愛してしまった」という後悔に苛まれる。


本当はもっと、私が私のまま誰かを愛せたら良かったのだけれど、私は彼を選んでしまった。他はどうしても見る気にさえなれなかった。


一番愛しい人を捕まえて、何より愛しいことを手放した。


自分の感性、世界、色。



私は水(魚座)で、彼は土(乙女座)。
エレメント的には相性は良いらしい。

でも水は、土の型に囚われて、少しずつ濁って本質を失う。

無形の自由さ、澄んだ透明さ。
これを失えば最早、水とは呼べない。
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