話題:会いたい。

案外普通に眠れるあたし。

もっと眠れないと思ってた。

けど、自分を疲れ果てさせたおかげで一度も目覚めずに9時間も寝てしまった。

起きた時に、真っ先にあなたのことを思ったけれど。

やっぱりあなたはもういなくなるみたい。

夢なんかじゃないんだね。

あたしに、気持ちがないことくらい、ずっとずっとわかってたのに。

それでも、一緒にいる時のあなたは本当に本当に優しくて。

あたしを大事にしてくれて。

あたし、ほんとに勘違いしそうになるんだよ。

あなたをひどいというけれど、その優しさに感謝していた。

あなたに出会えて本当によかった。

彼と迎えた最後の朝。

離れる時間がやってきて。

あたしはいつもながめていた景色を見つめて、目を閉じた。

一生忘れませんように。

もうここに戻ることは二度とないだろうから。

景色の中にいる彼を見て。

やっぱり涙しか出なかったよ。

家まで送ってくれた彼。

車内での会話なんてほとんどなくて、あたし達はあっという間に別れの場所までたどり着いたんだ。