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明日、あたしは泣かずにあなたを思い出せるでしょうか。


話題:大丈夫

今日。

きっと彼は旅立ちました。

連絡を取っていないから分からないけれど。

きっと。

彼は新たな場所へちゃんと向かって行ったでしょう。

もうあたしが届くことのない場所へと。

今日いろいろと想像した。

あなたが今日までいた職場へ挨拶をして、自分の部屋に戻った時。

がらんどうに近くなった部屋を見て。

一番不安になっただろうなって。

住んだことない場所へ行くんだもの。

きっと、今まで住んでたあの部屋で彼もいろいろと思うことがあると思う。

寂しさや切なさ、絶対あると思う。

それでも、むかわなきゃいけない場所があるんだもんね。

彼はあたしよりよっぽど強くならないといけないんだ。

あたし、泣き言言い過ぎたよ。

寂しい、だなんて。

行かないで、だなんて。

変わることを嫌って、めんどくさがって。

人一倍寂しがりやで、甘えん坊なあなたは。

きっと、もっともっと不安で、辛かったよね。

ごめんね。

あたし、あなたをもっとちゃんと元気づけて笑顔で送り出せばよかった。

あたし、友達失格だね。

明日からは新しい場所でひとりだね。

でも、あなたならできるよ、って。

そう言ってあげられたらよかったな。

あたしはもう言うことすらできない。

友達になろうと思うからこそ。

あたしにはできないよ。

だから、頑張れ。

遠くから想ってる。

あなたに気づいてもらえなくても。

今も好きです。



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全部捨てたら、あたしは楽になれるだろうか。


話題:幸せを、ありがとう。

ああ、明日。

明日、あなたはいなくなってしまう。

行かないで、と願っても。

夢であって、と願っても。

あなたはほんとに行ってしまう。

嫌だ、嫌だ、嫌だ。

もう会えなくなるなんて嫌だよ。

あの日。

最後の日ね。

彼と別れたあたしは、重いと思ったけど、最後に気持ちをちゃんと伝えたくて、独りよがりの手紙を書いた。

ありがとう、と大好きな気持ちを込めて。

そして、用意したプレゼントを持って家を出た。

彼に用意したのはネクタイ。

新しいとこに行く彼に。

あたしを、あたしの思いを少しでも連れてって欲しかったから。

彼が大事な時、あなたのそばにいたい。

せめて気持ちだけでも。

そんな気持ちだった。

あなたの家に向かう途中、あたし何度も涙が出そうになったよ。

あなたの家について。

あなたの家のポストへそれらを入れて。

あたしは立ち去ろうとした。

彼に、LINEだけ入れて。

彼はすぐ見るねって言ってくれて。

あたしは、最後、遠くからでもあなたの姿を見たくて。

こっそり覗いた。

あなたを最後一目見て、あなたの部屋を遠くから見つめて、あたしは泣いた。

ああ、もうあたしはここを見てもあなたを感じられないんだって。

もうきっとあの場所に行くことはない。

もう辛すぎて。

あなたのことを思い出して苦しくなるから。

あたしはそこには近寄れない。

しばらくするとあなたからLINE。

お礼が言いたいんだけど、まだ近くにいる?と。

あたしは、それを断ったのに。

あなたはあたしを探しに来てくれて。

反対方向に向かっていたのに、走って向かってきてくれて。

でも、あたしは会わせる顔がなくて逃げた。

逃げ回った。

そんなあたしを彼は探してくれて。


だいぶ経った頃、遠くから走ってくる音が聞こえた。

ドラマじゃない。漫画でもない。

でもあなたがそこにいた。

あたしはね、それでも逃げた。

走った。

信号も無視した。

でも、あなたは追いついて、あたしの腕を掴んだんだ。

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あと何回泣いて、何回眠ればあなたを思い出にできるのでしょう


話題:ずるい

あー何日経っても、ってもまだそんなに経ってないけど。

それでもあなたがとりあえず忘れられません。

最後の笑顔も、今まであったこと全て。

どんなに辛い思い出にすら、あたし今懐かしくて涙でるよ。

あたしがあなたに夢中だった瞬間。

会いたいよ。会いたくて仕方ない。

もう、これから偶然に、なんていう会い方なんてないと思うから。

だから、もし。

もし、本当に偶然にも会えることがあったなら。

あたし、この恋を絶対運命にしてみせる。

まあ、絶対ありえないだろうけど。

でも夢見るくらいいいじゃない。

もうあなたには迷惑かけないから。

連絡したくてももうしないから。

離れてくあなたを、あたし一生懸命見送るよ。

あなたが幸せになれるの一番に願うよ。

あなたに一番ができるまで、もし辛くなったら頼ってよ。

あたしを都合よく使っていいから。

あたし、あなたの役に立ちたい。

もう使命のような気がするよ。

きっとそんなわけないだろうけど。

でも、あたし、ほんとにね。

ほんとにあなたのことが好きだから。

ちょっとのスペースでいい。

あたしの場所を作ってください。

お願いだから。





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今日のあたしは自分の影にさえ怯えて


話題:バイバイありがとう、さようなら

家に着いて、もうこの車を出たら、あなたはいなくなって。

あたしはもう諦めるしかなくて。

そんなの嫌だって思ったよ。

思ったけれど、もうどうしようもなくて。

あたしは振られたから。

それもだいぶ前に。

悪あがきだってわかってたけど、何回も告白した。

だってあなたしかいないと思ったから。

会って、やっぱり好きだって思ったから。

あなたの迷惑になるのなんて百も承知。

でもあなただってあたしを振り回したでしょう?

最後くらい好きだと言わせてよ。

あなたと会えてよかったって。

なかなか車を降りられないあたし。

でてけとは言えない彼。

会話もなく。

あたしはひたすら泣いた。

いなくなってしまう彼を想って。

彼と握手して、胸に飛び込んで。

抱きしめて。

彼が痛いっていうくらい強く、強く。

もう、これがほんとの最後なんだって。

あたしは彼にキスをした。

応えてくれる彼が、すごくムカついた。

平気な顔してなんでもできる彼に。

悔しかったよ、ほんとは。

勝手にあたしを好きにさせて、離してくれなくて、挙句彼女がいて、それなのに関係を続けて、あたしの気持ち弄んで。

大好きだけど、同じくらい憎らしかった。

思わず彼のこと殴ってしまった。

あたしの精一杯の気持ちをぶつけて。

軽くだけれど、それでもちゃんと終わらせようと思ったから。

もう一度抱きしめてキスをして。

今までありがとう、と元気でね、と言ってあたしは車を降りた。

もう会わない、なんて宣言したのは撤回して。

無理だもの。あたし。

彼が幸せになる瞬間、知りたいもの。

たとえ友達としてしか見てもらえなくても。彼と繋がっていたい。

片想いでも構わない。次にあなたに会うときはあたし、ちゃんと友達演じるからね。

車から降りて、車内からあたしを見て、手を振る笑顔の彼を。

その瞬間、切り取りたいくらい、そのくらい彼の笑顔は愛おしくて。

ああ、あたし、この人を好きになってよかったな、って。

あなたが愛おしい。

どうしてあたしのものにはならないのかな。

大好きです。

全部夢だったらと願っても、朝は残酷にやってきて。


話題:会いたい。

案外普通に眠れるあたし。

もっと眠れないと思ってた。

けど、自分を疲れ果てさせたおかげで一度も目覚めずに9時間も寝てしまった。

起きた時に、真っ先にあなたのことを思ったけれど。

やっぱりあなたはもういなくなるみたい。

夢なんかじゃないんだね。

あたしに、気持ちがないことくらい、ずっとずっとわかってたのに。

それでも、一緒にいる時のあなたは本当に本当に優しくて。

あたしを大事にしてくれて。

あたし、ほんとに勘違いしそうになるんだよ。

あなたをひどいというけれど、その優しさに感謝していた。

あなたに出会えて本当によかった。

彼と迎えた最後の朝。

離れる時間がやってきて。

あたしはいつもながめていた景色を見つめて、目を閉じた。

一生忘れませんように。

もうここに戻ることは二度とないだろうから。

景色の中にいる彼を見て。

やっぱり涙しか出なかったよ。

家まで送ってくれた彼。

車内での会話なんてほとんどなくて、あたし達はあっという間に別れの場所までたどり着いたんだ。


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