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気分しだいに今日も気紛れ

どうもややお久しぶり?です。
何やら2日ほど引きこもってしまいましたが、夏目はいたって元気です;
や、ただ単に気分がちょっと乗らなかっただけなんです←

すいません、私から三日坊主をとったら恐らく可愛いものスキーとクマと下野さんへの愛しか残らないもので、その辺りは目を瞑ってやってください;


明日からまたテストな日々が始まります。
はぁ、日本史はともかく英語は範囲が広すぎるんだよね…。
とりあえず木曜までテスト漬けなので、サイト更新はまず無理かと。
まぁ、テスト期間じゃなくてもろくに更新できてませんが(笑

ほんとはこの土日で捧げモノ完成させようと意気込んでいたのですが(テストは?)、あまりに長ったらしくてグダグダになったので没にしました(>_<)

でも、せっかく地道に書き上げたので、こそりとブログにアップしちゃいます。
物凄く中途半端な感じでOKな御方は暇つぶしにでもどぞ☆










〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ちょっと沢登、遊んでないでちょっとは手伝ってよね?!」

「何を言うのだい、ヌイくん。僕がこんなにも一生懸命舞ってるというのに…!」

「今この状況に舞の需要性ないじゃん!?」

「需要性がなくとも踊る、それが踊り子の務めなのだッ!」

「……いつから踊り子になったんだよ、お前は」

「あれ、いたのノリちゃん?」

「存在を感じさせないほどのその希薄さ、さすがはナイくん!」

「お前らな……!」




はぁ、と盛大にため息をつきながら敢えて恨めしい視線を目の前のトラブルメーカー2人に投げつけてやる

が、それに気付かない様子(いや、むしろ気付いてて流したに違いない)で、またくだらないやりとりを再開し始める当の本人達


その様子を眺めながら俺は本日何度目かのため息をついた



曲り角ランデブー



今は風紀の仕事中

何が悲しくて朝からこいつらの終わりのない話に付き合わないといけないんだか

"今日は1日このままずるずると流されそうだ"
なんて我ながら恐ろしい考えを巡らせていた、ちょうどそのときだった


「あっ、おはよう、亜貴ちゃん!」


内沼の声に思わず心臓が跳ねあがる(もちろん、内沼にときめいた訳じゃない)

振り返れば門の向こうに見えるのは一人の少女の姿


控えめなほほ笑みとやや高めな声が可愛らしい、彼女は内沼の従妹である"依籐亜貴"まさにその人で


「おはよう、葛ちゃん!」

「あれ、今日は遅刻ギリギリじゃないんだ?」

「もうっ、葛ちゃんの意地悪…!」

「あはは、冗談だよ。からかってごめんね?」


楽しそうに笑いあう
そんな2人の姿に胸がちくりと痛んだのは敢えて気付かないふりをして、
俺も彼女に挨拶をしようと足を進めた――のだが、


「依藤さ…」

「ごめんね、葛ちゃん。私ちょっと急ぐから…!」



それはもう唐突に

依藤さんは俺が声をかけた瞬間には脱兎のごとく駆け出していて


「あ、依藤さん…!」


中途半端に伸ばした手が行き場なくうなだれる


(俺に気付かなかった?)


ぐるぐると嫌な考えが頭を巡る

周りの奴らがどんなに薄いと言えども、彼女だけはいつも俺の存在に気が付いてくれるのに


しかも今のは気付かなかったんじゃなくてまるで……


(気付かないフリをした?)


まさか、
彼女に――依藤さんに限ってそんなことありえない


自分自身に言い聞かせるように心の中でそう言葉を紡いで
今さっきのことはきっと偶然なのだと記憶のごみ箱へと投げ捨てようとしたんだ


したんだ………が、



「なぁ、内沼」

「なに、ノリちゃん?」

「俺、依藤さんに何かしたか…?」

「そんな事、俺が知ってるわけないじゃん」


あぁそうだよな、と本日最大のため息をつく


朝の1件から刻は過ぎに過ぎて今は放課後だ

それなのに俺はまだあの事が頭に引っ掛かってモヤモヤとした苦しさに悩まされたままで

否、
正確に言えば"あの事も"、だな



「俺さ、今日1日依藤さんに避けられてるんだ」

「気のせいじゃない?」

「いや、あれは完全に避けられてる」



はっきりと言い切った俺の顔を驚いたようにまじまじと見つめる内沼を横目に、ふと今日1日を振り返ってみる



朝の事があった後
俺と依藤さんは何度か顔を合わせる機会があった

しかし、それらは全て"機会"にしか過ぎなかったんだ


2限目の移動教室のときは挨拶をする前に彼女は俺の横を全力疾走で擦り抜けていったし
昼休みには図書室に俺の姿を見つけるなり開けたドアをピシャリと閉めて廊下を走っていってしまった


極め付けはついさっきに依藤さんの後ろ姿に気付いて声をかけたときの事

ぽん、と軽く肩に手をおいて名前を呼んだ瞬間に、こっちの方が驚きそうなくらいに大きくその華奢な背中が跳ねたかと思うと
急に"ごめんなさい!"と一言だけ残して彼女はその場を走り去ってしまったのだ


……ここまでくれば完全に避けられていると考えるのが普通だろう


しかし、俺には心当たりがいっこうに見つからない


昨日までは何ともなかったはずなのに
依藤さんの態度の豹変はやはり突然すぎる


巡ってはまた消えゆく正体のわからないモヤモヤにまた思考が飲み込まれそうになったそのときだった



「いたっ!?おま、内沼、何するんだよ…!」

「隣でウジウジされるとこっちまで幽鬼になりそうなんだけど」

「なっ?!」



ヒリヒリと痛むおでこを押さえながら暴言を吐き散らすワカメ(内沼なんてこれで十分だ)睨み付ければ
意外にも返ってきたのは心配そうな眼差しで



「早く行かないと亜貴ちゃん帰っちゃうよ」

「そう、だな…」



グダグダとあれこれ悩むよりもスパッと本人に聞く方がよっぽどいいに決まってる

デコピンはいただけないが、これも内沼なりに心配をしてくれての事だったのだろう

心の中でこっそり礼を述べた後(直接には死んでもに言うものか)、俺は彼女がまだ校内に居ることを祈りつつ廊下を全力で駆け出した


〜〜〜〜〜〜

と、ここで終了です(ぇ
もうすぐそこまで本題は来ているのですが、それまでの前置きの長さに放置決定←
まぁ、もしこの先が気になって夜も眠れないわ、なんて御方がいらっしゃれば(いるのか?)、こっそりオチを教えちゃいますよ…!笑

あら、よくよく考えたらここで話が終わったらタイトルの意味がわからないじゃん。

………ま、いっか(こら


では、長々とお付き合い有難うございましたー。
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