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2019/8/17|カテゴリー:|comment:



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山に登ってやっと一人前

2013/3/15|カテゴリー:|comment:4件


680 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/24(月) 12:39:11.26 ID:ExBzGYmM0
俺の住んでいる県は小学六年生になるとみんな県内で一番高い山に登るっていう風習があるんだ。
その山に登ってやっと一人前、その山に登ることで中学生になれる、みたいな感じだった。
当然俺が小学六年生のときもその登山は実施された。
小学生にとっては貴重な夏休みの二日間を費やされるのでノリ気な奴はあまりいなかったが…。
一日目は山には登らずハイキングコースみたいなところを歩いて今晩泊まる山小屋まで生徒全員で行くだけで終わった。
その日の夜は事前に仲良しの友達だけで割り振られたた部屋で散々騒いだ…んだが、俺は運悪く軽い高山病になってしまい
騒ぐ友達たちを横目に先に寝てしまったんだ。

681 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/24(月) 12:43:35.88 ID:ExBzGYmM0
ふと目を覚ますと、高山病はかなりよくなっていた。でも部屋の明かりはすでに消されていて真っ暗。
(あーあみんな寝ちゃったか…じゃあまた寝ようかな)
と思ってもう一度布団をかぶった。
…寝付けない…寝付けない上に尿意までやってきた。
(うわぁ最悪だ…こんな山小屋で一人でトイレ行くとか絶対無理…っ)
先述したとおり、俺の地域に住んでいる小学生たちはみんなこの山に登るから当然滑落死亡事故とかも何年かに一回は起こってる。
そしてその山のふもとにある山小屋はここ一軒しかないから亡くなった子供たちもみんなここに泊まった訳だ。自分が次の日に死ぬとも知らず。
そう考えるとトイレどころじゃないくらい怖くなってきて、おねしょしないことを祈りながら眠りにつくことにした。

682 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/24(月) 12:48:28.94 ID:ExBzGYmM0
…が、そんな簡単に尿意は去るわけもなくソワソワと貧乏ゆすりをしていると
「おい、起きてるか、おい」
と、隣で寝ていたAが俺を体をゆすってきた。
「ん?なに?」
今まで寝てましたよ、という感じにダルそうに返事をする。
「トイレ行きたいんだけど…一緒に行かね?」
まさに僥倖、この時ばかりは本当に神の存在を信じた。
「ったく仕方ねーな!いくかー」
と本当は行きたくないけど仕方なくついてってやるやるか、という自分を演じて俺とAは部屋を出た。


683 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/24(月) 12:51:13.95 ID:ExBzGYmM0
この山小屋は簡単な作りでながーい廊下が真ん中に一本あり、その脇に宿泊部屋がいくつもあってその廊下の突き当たりが食堂とトイレになっている。
俺とAのいた部屋は一番トイレから離れていて予備の照明しかついてない薄暗い廊下をいそぎ足で歩いた。
なんとかトイレにたどりついたとたんにAはすごい勢いで大便器のほうの個室に入ってしまった。
どうやらAは大の方を相当我慢していたらしく、俺の苦しみとは比べものにならない苦しみを味わっていたようだった。
俺は限界まで我慢していたわけではなかったため、Aを茶化しつつ小便器で用を済ませた。
当然Aを置いて先に帰るわけにはいかず、トイレの入り口でAを待っていた。
トイレの前の廊下はトイレの入り口からこぼれる光だけで照らされていて、さっき布団の中で考えた「亡くなった小学生」のことが頭をちらちらよぎる。
早く出てこいよ…遅いよ…と怖さを紛らわすためにぶつぶつと独り言を言っていた時。

684 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/24(月) 13:17:26.20 ID:ExBzGYmM0
「おーい、いるかー?」
と俺を呼ぶAの声がトイレの中から聞こえてきた。
「おーいるぞー」
と返事を返した。暗い廊下で待つのも限界だった俺はその声にとても安心した。
「おー、お前さぁ、今こっち来た?」
Aが突然そんなことを聞いてきたもんだから素っ頓狂な声で「ぅぇっ?」と言ってしまった。
「え、い、いや行ってないよ?どした?」
「まじで?え?じゃあ今上からのぞいてきたん誰よ?」
Aがそう言った途端、全身の血の気がサーっと引いていくのを感じた。
それと同時にトイレのすぐ近くにある食堂の入口の扉の窓が一斉にガタガタガタ!!と音を立てて揺れ出した。
俺はもうトイレの前でAを待つ余裕なんてなく、猛ダッシュで部屋に戻り布団にくるまった。

685 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/24(月) 13:21:41.42 ID:ExBzGYmM0
結局そのあとストンと寝てしまい、翌朝Aに散々罵倒されるハメになった。
俺は昨日の夜のことが気になってAに詳しく聞いてみることにした。
「あのさ、昨日誰かがのぞいてきたとか言ってたけど、なにがあったんだ?」
「ん?あぁ、いやさ、ホラ、うんこするときって自分の足元見るじゃん?その足元見る姿勢でうんこしてたら突然影ができてトイレの個室が暗くなったんだよね
ちょうど人型くらいに。そんでお前がのぞいてるのかと思って上見上げたんだけど誰もいなかったし。…なに?あれ実はお前だったの?笑」
そんな体験をしているのにあっけらかんとしている友達を尊敬すると共にあることに気付いた。
人間がトイレの個室をのぞこうとするとせいぜい頭をぴょこっと出してのぞくのが限界だ。
だが友達は「足元に影ができた」と言っていた。だとすると友達をのぞいていた「それ」は水平に横になって友達を見つめていたことになるわけだ…。
水平に横になって無表情で友達のトイレをのぞく男を想像して俺はもう一度恐怖に震えた…。
今となっては思い出話だが小学生当時の俺からすると死ぬほど怖い体験だった。やっぱり山は怖い。

先日私と登山仲間の先輩とが、北アルプス穂高連邦での山行中に経験した話です

2013/2/15|カテゴリー:|comment:4件

307 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/09/17(月) 03:49:37.88 ID:eY8fMct8i
先日私と登山仲間の先輩とが、北アルプス穂高連邦での山行中に経験した話です。
その日は穂高連邦の北に位置する槍ヶ岳から稜線を伝って奥穂高岳へ抜ける縦走ルートを計画していました。
ルート上には南岳と北穂高岳を結ぶ、大キレットと呼ばれるV字状に切れ込んだ岩稜帯があります。痩せた岩稜が連続するこのルートは、一般登山道としては屈指の難易度を誇り、毎年滑落による死者が絶えません。

当日の朝こそ太陽が顔を覗かせていましたが、南岳に達するころには濃霧に覆われ、雨も滴り始めました。予報より3時間も早い雨です。私達は文句を垂れながら雨具を纏い、互いの身体をザイルで結びました。

山の中の山盛りのどんぶり飯

2013/1/15|カテゴリー:|comment:4件

206 1/2 sage 2012/08/23(木) 22:04:27.48 ID:LS/4sF+x0
山の中の山盛りのどんぶり飯の話

大学時代、登山サークルに所属していた。
田舎の大学だったので近場に登れる山がいくつかあり、そこそこの規模のサークルだった。
そのサークルの先輩に尾久(仮名)という、単位を落としまくっても山に登るサークル一の登山馬鹿の男が居た。
尾久は居るだけでうるさいような男だったが、快活な性格からサークル内でも慕うものは多かった。
ある日、尾久に奇妙な一枚の写真を見せられた。
山中、大きな岩の上に、箸がまっすぐ突き立てられた山盛りのどんぶり飯がぽつんと置いてある。
尾久にこれは一体何か?と問うと、大学から車で30分ほどの場所に有るR山で尾久が一人で登った時に撮った物だと言う。
詳しく聞くと、尾久の他に登山者は居なかった、にもかかわらずそのどんぶり飯はいま炊きたてのように湯気が立っていたと言う。
尾久は「狐か狸にでも化かされたかな?」等と言っていたが、俺は正直登山馬鹿尾久の自作自演の悪ふざけだと思っていた。
しかし、それ以降尾久がR山に登ると決まって、いく先にどんぶり飯が置かれるようになったそうだ。
これは尾久一人の時ばかりではなく、複数人で登る時でも必ず置かれているという。
このどんぶり飯の話はサークル内で有名になり、尾久はサークル内で「山に愛された馬鹿」とか呼ばれて満更でもなさそうだった。
しかし、尾久は今まで一度もそのどんぶり飯に手を付けていないと言う。
サークル内では尾久にそのどんぶり飯を食わせたらどうなるかという話で盛り上がり、一度尾久にどんぶり飯を食わせてみようということになった。
その話に尾久も乗り気で、後日尾久を中心に俺を含め5人でR山に登る事になった。
登山当日、尾久はいつもより上機嫌に見えた。

 


207 2/2 sage 2012/08/23(木) 22:04:41.57 ID:LS/4sF+x0
登山開始から4時間ほど経たったころ先頭の尾久が「見つけた!」と大きな声を上げた。
見ると尾久に見せられた写真の場所に、みごとにほっかほかのどんぶり飯が置かれていた。
始めてみる俺はその異様さにびびっていたが、尾久は「おー、実ははじめて見た時から食いたかったんだよねー、いただきまーす!」といいながら
どんぶり飯にずかずかと近づき、どんぶり飯を口に運んでいる。
そして「うおおー!何だこれ?超うめー!マジうめー!死ぬほどうめー!」などと叫び一気に平らげてしまった。
残された殻のどんぶりにはめしつぶ一つついていなかった。
他のメンバーは、口々に「一応正露丸用意して有るから腹痛くなったら言えよ?」とか「一口くらい食わせろよ」等と声をかけたが
尾久は飯の美味さに感動して殆ど耳に入っていないようだった。
とりあえず目的を達成したので、その日はキャンプもせずにそのまま下山して、大学のサークル室まで戻って酒盛りをした。
しかし、酒を飲むといつも饒舌になる尾久はこの日はほとんど喋らず、心ここにあらずという感じだった。
そしてそのまま俺たちはサークル室で雑魚寝をした。
しかし、翌日朝というか昼過ぎに起きると尾久と尾久の車が見当たらなかった。
4人で申し訳程度に探してみたが見つからない、携帯に連絡しても繋がらない。
結局、俺たち4人が酔いつぶれてる間に家に帰って風呂にでも入っているのだろうということにしてそのまま解散した。

二日ほど後、尾久が行方不明になったという話を聞いた。
尾久の親御さんによると、あの日から家には戻っておらず車もどこにも見当たらないという。
こうして親御さんの手によって捜索届けが出された。
尾久の車は捜索届けが出された翌日にR山の麓で発見された、尾久の登山道具も車中に置いてあったという。
R山で尾久の捜索がさんざん行われ、サークルのメンバーも協力したが尾久は今でも発見されていない。

その後、俺は大学を卒業したが趣味として登山は続けている。
R山に登るの事も度々あるのだが、その度に山全体にに喧しげな尾久の気配を感じている。

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