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2024/5/2|カテゴリー:時系列歪み|comment:



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いつもの風景だけど色が減ってる

2012/8/27|カテゴリー:時系列歪み|comment:9件

851 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 22:52:04.62 ID:8g1Dodsr0
今日朝起きて、何気なくいつもどーりの日曜日を過ごしてた。
午後13時頃、宅急便が届く。
姉の注文したAmazonの荷物、ハンコ押して荷物受け取って玄関ドアの前にたちドアを開けた。
その瞬間目の前の色がなんか減った感じがして、何故か持っていたダンボールが無くなってた。
訳が分かんなくなって、もう一回ドアを開けて外に出た。
するといつもの風景だけど、やっぱり色が減ってるって感じで、その減色の上から全体的にオレンジってか朱色がかったような
超怯えてました。
超不安な気持ちになってて、目がおかしくなったって最初は思って
もう一度家に入って洗面所に行き、取り合えず顔洗って、手のひらに水を貯めて、目を漬けて良くパチパチしたの。
まぁ無意味でして、まだ色が減ってる状態な訳。
まぁ、それで・・・
そこでようやく荷物が無くなってるって事に気が付くんです。
あ、もうこれは目とかじゃなくて、神隠しレベルwwww胸アツwwwwwwwwwww
しかし、帰れるのかどうかも分からないし、もしかしたら何か事故に巻き込まれ植物状態に陥り
そこで見ているただの夢なんじゃないかとかまで思い出す始末。
取り合えず平静を保とうとするんだけど全然無理wwww
最大の理由がまず家に居たはずの婆様と姉の子供つまり姪っ子が居ない

二人がどっか行ったなんて今の現状で思える訳もなく、この色の薄い視界から
あぁ俺がどっか行った状態なんだろうな・・・って

この時点で、粟くっておどおどしてただけだけだが、おおよそ20〜30分程度経った位の時かな
宅急便が来た時に家を出る準備してて、遊びに行こうと思ってて時計で時間を確認してた事に気づいて
部屋のデジタル時計を見たんだ

854 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 22:53:39.66 ID:8g1Dodsr0
最初に時刻を書き込んでるけど、宅急便が届いたのは曖昧で13時5分から15分位の間だと思う
俺が30分には家を出ようと思ってたから。

で、時計を確認すると日付の部分がまず全部8なのwwwwこっぇぇぇぇぇぇぇぇwwwww
何故か時刻の部分は38時33分wwwwwwwもうやだ助けてバーロー
そんで、取り合えず携帯で誰か連絡付けようと思って
機種はウィルコムのアドエス

で、携帯を取り合えず画面つける為に皆通話終了ボタンとか、画面タッチとかするでしょ?
それをすると画面が真っ暗な状態で画面の中央にNOT BONSTE って出てきたんだ

855 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 22:58:12.71 ID:8g1Dodsr0
このNOTBONSTEが何なのか全然意味がわかんなくて、まぁ正直英語も出来ないんでこんな単語もあんのかな?
って感じで、まぁ電子機器に異常を来たす場所ってのは分かったなぁ〜とか考えてたら
いきなり携帯が鳴ったんだわ
着信音が何故か設定している物では無くて、ジリリリリンタイプ
まぁもちろん怯えるよね
でも、好奇心ってかこのままの現状を打破するには出るしか無いって感じで
5分位悩んでたんだが、結局通話開始。

ここから、ちょっと気持ち悪いですけど出来るだけ会話を再現します

856 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 22:58:53.98 ID:8g1Dodsr0
俺 も、もしもし・・・

男性 あー、ようやく出ましたねー 遠くと会話する際にこういった物を利用しませんので
貴方と会話が出来てよかったです。

俺 はぁ?まずあのお名前お伺いできますか?

男性 今から、えーっと、あ、男性が1人そちらに向かいます。
それまでそちらでお待ちいただけますか?

俺 あ、え?あの、お名前?ってかあの何ですか?誰か来るんですか?
家わかるんですか?

男性 家? あぁ、そうですね大丈夫です、それではスグ向かいますのでお待ちください。

ここで切電。

857 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 22:59:41.17 ID:8g1Dodsr0
何にも答え無いし、ほんと何今の電話
携帯はおかしいけど電波は通じてるんかぁ〜と思って、家の固定機を調べに自分の部屋を出た
部屋出ると、玄関が見えて居間の扉が玄関と対象の位置に在るんだが
その居間の扉を開けようとした瞬間後ろから、オイッ!って後ろから声が・・・
で、もちろん振り返るわな。
振り返ると玄関のドアを半分ぐらい開けて、顔、体半分が見える状態で経ってるおじさん
おじさんと言うよりかはもう少し若い、30代くらいのシュっとした人が立ってる。
服装が作業着で、これまた色が薄いと言うか見えないような色の作業着で凄い印象に残ってる

858 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 23:00:12.68 ID:8g1Dodsr0
その作業着の人が凄い形相で、土足で上がりこんできたんだけど。
土足っ!って言いそうになったんだが、靴を見てみた事も無い変な靴はいてたから
ちょっと何それwwwwと思って結局言えず
そして、そのおじさんが俺の目の前まで来てこう言った。

今から貴方を元居た場所に帰します。
でももし元居た場所じゃ無かった場合でもそれは貴方はそこから移動できる手段はありません
最善を尽くしますが的な事をごちゃごちゃ言ってた
なんか自分は悪くないとでも言いたそうな感じ

859 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 23:00:43.82 ID:8g1Dodsr0
その作業着の人が凄い形相で、土足で上がりこんできたんだけど。
土足っ!って言いそうになったんだが、靴を見てみた事も無い変な靴はいてたから
ちょっと何それwwwwと思って結局言えず
そして、そのおじさんが俺の目の前まで来てこう言った。
そして、そのおじさんが家の電話の子機見たいなのを出してボタンを弄ってるのを見てると
ピンポーンって鳴って、また誰か来た・・・と恐る恐る外に出ると、元の世界に戻ってた。
で誰も来てないし、部屋を覗き返すとおじさんもいなかった
今から貴方を元居た場所に帰します。
でももし元居た場所じゃ無かった場合でもそれは貴方はそこから移動できる手段はありません
最善を尽くしますが的な事をごちゃごちゃ言ってた
なんか自分は悪くないとでも言いたそうな感じ

860 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 23:01:21.77 ID:8g1Dodsr0
その作業着の人が凄い形相で、土足で上がりこんできたんだけど。
土足っ!って言いそうになったんだが、靴を見てみた事も無い変な靴はいてたから
ちょっと何それwwwwと思って結局言えず
そして、そのおじさんが俺の目の前まで来てこう言った。
そして、そのおじさんが家の電話の子機見たいなのを出してボタンを弄ってるのを見てると
ピンポーンって鳴って、また誰か来た・・・と恐る恐る外に出ると、元の世界に戻ってた。
で誰も来てないし、部屋を覗き返すとおじさんもいなかった
今から貴方を元居た場所に帰します。
でももし元居た場所じゃ無かった場合でもそれは貴方はそこから移動できる手段はありません
最善を尽くしますが的な事をごちゃごちゃ言ってた
なんか自分は悪くないとでも言いたそうな感じ

861
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/05/28(月) 23:02:58.66 ID:8g1Dodsr0
一通り注意喚起?みたいなのをされて、それが終わるとおじさんが家の電話の子機見たいなのを出してボタンを弄ってるのを見てると
ピンポーンって鳴って、また誰か来た・・・と恐る恐る外に出ると、元の世界に戻ってた。
で誰も来てないし、部屋を覗き返すとおじさんもいなかった

ココまでなんだけど、レスで気づいたんですが
今日はもう月曜日なんですよね
俺は日曜日に居たんだけどな

百物語

2012/8/2|カテゴリー:時系列歪み|comment:7件

433本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:40:26.74 ID:w9wb6nmw0
少々長いので、分割して書きこませてもらいます。

もう十数年前、大学生だった私は、部活の夏合宿(と言う名目の旅行)に出かけ、その帰り、
大学の合宿施設の近くに実家のある先輩に誘われて、地元の花火大会を見学していた。
花火大会の後、会場近くの河原で買い込んだ花火を楽しみ、そのまま先輩の車に同乗させてもらい、
東京に帰ることになった。

河原で花火を楽しみ、しばらく休んだ後の出発だったので、時間は、12時を過ぎて、1時になろうとしていた。
今から考えれば危険極まりないが、若さゆえか、誰もそんなことを気にしていなかった。

「先輩、運転疲れたら行ってください、俺ら変わりますから。」
「おお、そんときゃたのむは。ま、高速乗るまでは、道知ってんの俺だけだし。高速まではゆっくり行って60分位だし、
高速乗った最初のSAで、運転変わってもらうかも。でもぶつけるなよ。俺の愛車。」
「大丈夫ですよ。」

皆で(と言っても、先輩、私含め4名でしたが)先輩の車に乗り込み、出発します。
運転席に先輩、助手席にA、私ともう一人のBは後ろ座席です。
走り始めて10分〜15分ぐらいで、車は山道に差し掛かり始めました。
この道を越えるとインターがあるとのこと。

434
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:41:24.39 ID:w9wb6nmw0
>>433

「知ってるか?この辺りにはさ、神隠しの伝承があるんだ。」と先輩が話し始めます。
「ああ、俺の田舎でも、そういう伝承のある山がありました。」とB
「ああ、でもさ、ここは、明治になった後、いや、戦後でも神隠しが発生したらしいんだ。」
「まじっすか?」
「ああ、明治の頃、日本人は迷信にとらわれすぎている、って考えていた若い帝大の教授が、
迷信であることを証明する。として、ここで、それを実行して、で、神隠しにあったんだと。」
「へえ?で、神隠し、って事は、当然そのまま行方不明なんですよね?」
「ああ、でな、その後、この辺の人達はそれを恐れて、この山に近づかなくなったんだ。
でも戦後になって、その記憶が薄れたのと、戦後の雰囲気っていうのかな?
30年ごろ、東京の大学院生達がここにきて、神隠し事件を調べようとしてさ、やはり行方不明になったんだ。」
「でも、戦後じゃ、警察とか動きますよね。いや、明治でも動いと思いますけど。」と私
「ああ、警察、消防団とか総動員で山狩りをしたんだけど、結局何の手がかりもなかったんだって。
まあ、戦後になったとはいえ、田舎だから、年寄りとかはまだまだ迷信深くて、最初は山に入りたがらなかったって話だけど。」
「へえ、新聞に載ったんですかね?」
「地元の新聞には載ったらしい。」
「何かの事件に巻き込まれたんですかね?」
「まあ、そんな所かもしれないが、地元の年寄りたちは、やっぱり神隠しの伝承は本当だった。
物見遊山気分だから、神隠しにあったんだ。って噂し合ったんだ。」
「なんか横溝正史の小説か、浅見光彦みたいですね。」
「神隠し伝説殺人事件とか」
軽く笑う4人。

436
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:42:16.39 ID:w9wb6nmw0
>>434

「そういえば、俺の田舎でも・・・」Bが話を引き継いで、地元の怪談を話し始めました。
Bが話を終えた後、Aが、自分が高校時代に聞いた学校の怪談を始めました。
こうなると私も話さないわけにはいきません。私も中学の頃聞いた怪談話を話します。
で、私が話し終わると、促されたわけでもないのに、再びBが怪談を始めました。
まあ、眠気覚ましには話をするのが一番と言われているし、危険な夜間のドライブ、
みんなで、こうやって話し(しかも怪談)ていれば、眠気も飛ぶかもしれない。
私もそう思い、Bの後、再び怪談を始めたAの話が終わった後、怪談を始めました。
B→A→私、の順番で、話を続けます。
途中で先輩も話に巻き込もうとしましたが、運転に集中したい。また、怪談聞いていれば眠くならないから、聞き手に回っています。
結局、私、A、Bで会談を続けることになりました。

どのぐらい時間がったったのかは、時計を見ていなかったので覚えていませんが、途中で少々妙なことに気が付きました。

もう10回以上私は怪談をしているのです。

B→A→私。

という順番は堅持されていたので、皆で30以上の怪談を話していることになります。
一つの話に3分としても90分はかかっている計算になります。
もう高速に乗っていてもいい筈ですが、まだ山道から出た気配すらありません。
『こういう状況だから、時間が長く感じるのかな?』
疑問に思ってもいましたが、同時にそうとも考えました。

「おい、○○、お前の番だぞ。」
「ああ、じゃあ・・・・」

Aに促され、再び私も怪談を始めます。で、頭に沸いた疑問もそこで打ち切りになり、再び怪談話の輪に戻ります。

437
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:43:09.06 ID:w9wb6nmw0
>>436

「・・・・・・という話だ。」
Aが、何度目になるかは分からない怪談を終えます。
『次は俺の番か』どの話をしようか考え始めた時、ふと、先ほどの疑問が頭をよぎります。
あの後、10回、いや20回は、怪談を話しています。合わせれば30回以上は怪談をしていたような気がします。
いや、実際はそんなにしていないかもしれませんが、かなりの回数の怪談を話したのは事実です。
時間で言えば、1時間、いや、2時間はとっくに経過していていいはずです。なのに未だに山道から出ていないのです。
『道に迷ったのかな?』そうも思いましたが、それにしても時間がかかりすぎです。
ここが何処かはわかりません(カーナビもない時代(一応あるにはあったが、学生の車に搭載できるような代物ではなかった))
周りは真っ暗。いや、真っ暗すぎます。まさに墨を流したような暗闇です。
一気に不安が広がります。

「今のAの話で99話目だ。」
「え?」今まで黙っていた先輩が突然口を開いたので、驚いて聞き返す私。
「だから、今のAの話で、怪談99話目だったんだよ。」
「へえ、そんなに話したんですか俺ら。」気軽に受けるB
「案外怪談知っているもんなんですね。」Aも普通に受け答えしている中、私だけが、混乱し始めていました。

99話、一話3分程として、300分近い時間、つまり5時間は経過しているはずです。
出発したとき1時なのですから、今の時間は、6時近く。
もう、夜が明けていいはずです。いや、それほどの時間がたっていなかったとしても、高速のインターにはとっくに着いているはずです。

なのに相変わらず山道らしいところ、というか、何処かすらわからない、真っ暗闇の中を車は走り続けているのです。
恐怖の感覚が私を襲いました。

「百物語って知っているか?」恐怖にパニック寸前の私をしり目に先輩は話を続けています。
「ああ、ろうそく百本立てて、一話ごとにろうそく消していくって奴でしたよね。」とB
「俺たちそれできましたね。ま、車内で100本蝋燭立てられないけど。」とA
「ああ、で、100本目が消えると、妖怪、幽霊が現れる。」と先輩
「俺たちも蝋燭消していたら、現れますかね?」とB

438
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:44:41.25 ID:w9wb6nmw0
>>437

『ちょっとまって、ちょっとまって、ちょっとまって』

先輩の話に、平然と相手をしているA、Bに対して、すでにパニックになりかかっている私。
叫びだしたかったが、恐怖のためか、緊張のためか、声が出ません。

「ああ、出るかもな。でもさ、実は百物語っていうのは、最初は、真っ暗な中、屋外で、怪談百話を話すものだったんだ。」
「へえ、初めて知った。」とB
「ああ、この辺りでは、少なくともそうだったらしい。
で、100話を話し終わると、妖怪が出るんじゃなくて、そういう物がいる異界への扉が開いてそこに引き込まれる。
ってものだったんだ。」先輩が妙に抑揚の、いや、感情のない声で話します。

「へえ、異界への扉って、漫画みたいですね。」とB
「ああ、で、明治の帝大教授や、昭和の院生も、この地に伝わるその伝説を聞いて・・・」

「ちょっと待ってよみんな!!」

やっと声を放つ私。

439
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:47:00.53 ID:w9wb6nmw0
>>438

「なんだよ、○○ビビったのか?」とA
「そうじゃないよ、先輩、ここどこですか?周り真っ暗、街頭ひとつない、何時になったら高速に出るんですか?」
恐怖でほとんど涙声になっていました。

叫んでいるうちに気が付きましたが、この車、一度も止まっていません。
いや、よくよく考えてみると曲がった気配すらないのです。
周りは真っ暗、いや、ヘッドライトすらついて居なのです。
前方も真っ暗な闇です。

『なぜ今頃気が付いているんだ!!』

自分に毒づきましたが、このまま先輩の話し続けさせたら、危ない、いや、そんな生易しいものですらなくなる。
なんと言うのか、そんな言いようのない、本能的な恐怖に駆られ、私は、パニックと恐怖で、涙声になりながらもつづけました。
「よく考えろよ。なんでこんな周り真っ暗なんだよ!!
99話怪談話したんろ?いったい何時間たっているんだよ?
なのに、なぜ、何処にもつかないんだよ!!」
「もうすぐ着く。いいから黙ってろ。」抑揚と感情のない、なんというのか、先輩の声ですが、先輩でない誰かが話している、そんな感じの声でした。
「その前に車止めてください!!とにかく!!」
ここで黙ったらおしまいだ。
とにかく先輩にこれ以上話をさせてはいけない。
そんな感じで、絶叫に近い声で、先輩に言いました。
「せ、先輩、とにかく車止めましょうよ。」とB
やっと現状に気が付いたのか、Bも少々あわてた声で先輩に言います。

「話しが終わったら着くから黙って聞けって。」相変わらず抑揚のない声で話す先輩。

440
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:48:15.67 ID:w9wb6nmw0
>>439

「B、ブレーキ踏め、ブレーキ」完全にパニック状態の私。
「先輩、話の前に止めて、ドア開けてください。そうしたら、聞いてもいいですから、先輩の話」Aもすでにパニック状態なのか、大声で叫んでいます。
「この山で、100物語を・・・・」完全にパニック状態の我々三人をしり目に、先輩が、抑揚と感情のない声で続けます。

「先輩、すみません!!」

そういって、Bが先輩の横っ面を殴りました。

キキキー

急ブレーキの甲高い悲鳴とともに車が止まりました。
シートベルトは着けていましたが、前席に頭をぶつけました。

「ああ、すまんみんな、大丈夫か?」と、先輩

周りを見ると、遠くですが、民家の明かりが見え、道の先にある街頭も見えます。
何よりも、ヘッドライトの明かりが見えます。

『も、戻れた』

なぜそう思ったかは知りませんが、安堵感と、恐怖から解放された感覚で、全身の力が抜けていくのを感じました。

先輩は、車から降りて、車の前の方を確認していました。
「すまん、目の前を横切った、白い影が見えたもんで。って、どうしたんだ、お前ら?」
車内3人の尋常ならざる雰囲気に、先輩が、質問します。
少なくとも、先ほどの先輩ではなく、何時もの先輩であることに間違えはないようです。
我々3人も外の空気を吸うため車外に出て、落ち着いた後、今までの経緯を先輩に話します。

441 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:49:34.65 ID:w9wb6nmw0
>>440


「お前ら、俺担いでいるのか?」

先輩の話だと、山道に入って、「この辺りに神隠しの伝説がある」って話した時、黒い靄のようなものがかかった感覚があったので、
『眠気に襲われたか?』と思ったら、なんか、白い影が見えたので、急ブレーキを踏んだとのこと。
そう、その後の話は、先輩の記憶にはないのです。

先輩のはなしだと、確かに、この辺で、明治時代、昭和30年代に、神隠し事件があったこと。
この辺りの伝承だと、夜中に、屋外で、夜が更けてから、夜明けまでの間、百話怪談をすると、異界に行ける。
という伝承があること。
地元の郷土史研究家とかは、戦国や、江戸時代、まだまだ過酷で、飢饉とかに結構頻繁に見舞われていた時代。
(しかも、この辺りは、土地が痩せていて、貧しい地域だったのだとか)
そういう『苦しい浮世を捨て、別世界に行きたい』的な信仰があったから、そんな伝承が生まれたのではないか?と、言っているのだとか。

で、明治時代の教授(と、その助手たちもいたのだとか)、30年代の大学院生は、それを実行したといわれているのだとか。

「確かに俺も、その話聞いたときは、やってみたいな、って思った事はあったけど・・・」

先輩もさすがに青い顔をしていました。
時間を見ると、1時30分過ぎ、山道の入り口は、すぐではありませんが、下に見えました。
そして、車の横には、小さな、石造りの祠が見えました。
皆黙って、その祠にお祈りをした後車に乗りました。
不可思議な体験の後でしたが、なんと言うのか、もう大丈夫という、妙な安堵感があり、恐怖はあまり感じませんでした。

「わり、左の頬が少し痛むんで高速の入り口で運転変わってくれ。」
「あ、ああ、いいですよ、俺が運転しますんで」とB

その後は何事もなく無事東京につきました。

442
本当にあった怖い名無し[sage]:2012/04/22(日) 00:51:08.50 ID:w9wb6nmw0
>>442
長文申し訳ありませんでした。これで最後です。

が、その後、いくら思い出そうとしても、30話近い怪談話は思い出せません。
最初に話した数話は確かに覚えているのですが、その後、どんな話をしたのかが、まったく思い出せないのです。
が、その不可思議な体験、何よりも、あの真っ暗な光景は、今でもありありと覚えています。

最近部のOB会で久しぶりに、先輩、A、Bと会いました。
話題になったのは、やはりあの時の不可思議な経験です。
「まあ、ハイウェイヒュプノシスとか、集団催眠みたいな状態だったのかも?」
不可思議な体験を、無理やり説明づけようとするわれわれ。
そんな私たち三人に対し、少々ためらったってから、先輩が

「実はな、あの道で、最近、失踪事件が起こったんだ。」

何でも、地元の若者たちの乗った車があの道に入ったのを目撃されたのを最後に、
その後行方不明になっている人たちがいるのだとか。

食い違い

2012/7/3|カテゴリー:時系列歪み|comment:6件

875本当にあった怖い名無し[sage]:2012/03/20(火) 03:17:39.03 ID:OtvA3Eyc0
ここでいいか分かりませんが投稿します

最近、近しい人(嫁、家族、友人)と話が食い違う事があります
些細な事なのですが妙に食い違うと言うかあったはずの事が無かった事になったり逆も然り・・・

先日母親と電話している時も、昔父親が大阪に住んでいたと聞かされていて
電話でそのことを聞いたら、両親共に知らないと

さらに嫁と話していて、あそこによく行ったよね?と聞くと誰と間違えてるの、と

勘違いで済めばよいのですが、最近あまりにも多くて不安です

しかし関係しているかは分かりませんが心当たりがあります

876 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/03/20(火) 03:27:00.49 ID:OtvA3Eyc0
心当たりと言うのが「タイムスリップ」をしたかもしれません

経緯は
嫁が実家に帰っていた時、休日に9:00に起きました
出かける用事があったので10:00に支度をして家を出ようとしました
用意が出来て、さあ家から出ようと玄関を開けたら夕方の5:00でした

一瞬訳が分からず、えっ?えっ?とあたふたしていたら遊びに行くはずだった友人から電話がきました
友人曰く、なんども電話したけど全く繋がらない
家にまで来たけど、部屋の中は真っ暗で人気が無かった
こっちに来るまでに事故ったのかと思った
と言われました

話の後、携帯を見ると数十件不在着信がきてました
もちろん準備中に電話がなった記憶も無く、確かに朝9:00に起きて10:00に家を出ました
準備中にテレビを見ていて朝の番組が流れていたのも横目で見ていました

877 :本当にあった怖い名無し[sage]:2012/03/20(火) 03:31:29.96 ID:OtvA3Eyc0
その後暫くして、食い違いが頻発するようになったと思います。

オカ板をよく拝見させて頂いていたので一つの仮説を思いました
あのタイムスリップした日に、別の世界に来てしまったのか、と

真偽は分かりませんが、今日も嫁と話が食い違ったので
何となく投稿してみました

こんな感じの事を体験されている方がいらっしゃいましたらお話聞かせて下さい

駄文、長文失礼しました

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