ある夕方の学校。
女子生徒がトイレに入った。
用を済ませて手を洗っていると個室から
「かみをくれ」
という声が聞こえてきた。
個室の方を振り返ると、ドアの下の隙間から手が出ている。
女子生徒は近くに置いてあったトイレットペーパーを取り、手渡してあげた。
すると再び「かみをくれ」と声がし、同じく隙間から手が出ている。
女子生徒はまたトイレットペーパーを手渡した。
何度か同じ事を繰り返し、手元にトイレットペーパーがなくなってしまった。
不審に思った女子生徒がドアをノックするが、返事は無い。
再び「かみをくれ」と声がする。
もうないわと返事をすると、
「このかみじゃない…お前の髪だ!」
声と共にドアの上から手が伸びてきて、女子生徒は髪を掴まれ個室に引きずり込まれてしまい、もう二度と戻ってくることはなかった。
2011-10-31 11:07
とある大学の試験。
試験時間が終わったにも関わらず、ある学生が書くことをやめず、延々と解答を続けていた。
何度か注意してもやめない学生に、怒った試験官は時間切れだと失格を言い渡した。
すると、学生は特に慌てる様子も無くこんなことを聞いてきた。
「ところであなたは僕の事を知ってますか?」
怒った試験官は「お前なんか知るものか!!」と答えた。
すると学生は「ならば!」と他の答案の中に自分の答案を混ぜ込み逃げ出していったという。
2011-10-31 11:06
ある放課後、小学校の女子生徒が居残りをさせられていた。
校内に残っている人も少なく、ようやく居残りの勉強が終わった女子生徒はトイレに寄ってから帰ろうとしていた。
居残りをさせられていた教室からは一番近いのは、もう使う人も少なくなった古いトイレであったが、長い間トイレを我慢していた女子生徒は嫌々ながらもそこで用を足すことにした。
トイレに入ると、青白い顔の長身の男が立っていた。
驚いて声も出ない女子生徒に、男はこうたずねてきた。
「赤いマントと青いマントどっちが欲しい?」
女子生徒は恐怖のあまり声が出なかったが、声を振り絞って「赤いマント」と答えた。
その瞬間、男が持っていた大量のナイフが全身に突き刺さり、女子生徒の全身は鮮血で真っ赤になった。
そう。まさに赤いマントを羽織ったかのように。
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赤いマントと言うと、ナイフが降ってきて全身に刺さる。
青いマントと言うと、全身血を吸い取られる。
2011-10-31 11:05