恐らく初めての体験だったかも知れない。

今まで何人かの肌を傷つけてきたものの
自分のメンタルが持っていかれるまでには至っていなかった。



酷く興奮していたかと問われればそういう訳でもなく
かと言って相手への気遣いをしていなかった訳でもない。

お互いの限界を見極めることを
少しだけ知れたような気がした。



ただ痛いだけの行為を
それも他者から与えられていることなのに
何故好き好んで自ら欲しがるのか?
何故そこまで耐えられるのか。
等と考えていたら泣けてきたよ。


痛みよりも恐怖が勝った
その言葉を聞いて酷く安心した自分がいた。