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雨のち… (テニプリ/謙蔵)


「うっわー… 雨 やん …」

そう呟いて窓の外を見上げる。
今日は朝から雨が降っていた。
いやこれは前から天気予報のお姉さんがあの爽やかな顔で雨だ、と断言していた。
だからそれぐらいは知っている。
そう、知っていた、が、やはり今日ぐらいその天気予報のお姉さんの予想が外れてくれないかと期待していたのだが…

「んなわけないよなぁー…」

そんな簡単に70%の壁は破れないようだ。



「はぁー…」

いつ見ても外は雨だ。
そりゃ急に変わるわけがないが
外を見ながら、ため息をつく。

本当は今日、テニス部で久し振りに集まるつもりだった。

俺ら3年が卒業し皆が集まれる日が今日しかなかったのだ。

今日は中止… そうメールがきたようで途中で見るのをやめ携帯をベッドの隅に投げた。

「久し振りにテニスできると思ってんけどなぁ…ほんま残念や…」


はぁー… 何度目かわからないため息が前にある窓を曇らせた。





ーーーーーーーーーーーー

 ピンポーッン


「っ?!」

ぼんやりしていたら眠ってしまっていたようだ。

ビックリし飛び起きて玄関の方に走っていく(スピードスターの名に恥じないよう)
そして、玄関を開けると…

パンッ パパンッ!!!

「「「 はっぴーばーすでぃ!!!
謙也(さん/きゅん)!!!! 」」」

・・・・ ?!

数秒間俺の時間は止まっていた。

「おーい、謙也?大丈夫か?」

そう言うながらひょこ、っと俺の顔を覗き込んだ白石はニヤニヤしていた。

「つーか、急になんやねん!」

いきなり大勢で人んちに押し掛けて

テニス部レギュラー陣が揃いも揃って何で俺んち来てん!!

って言ってる内に皆いつのまにか俺んちに勝手に入り込んでいて
宿主に許可なく勝手に入んなや!!

ほんま…なんやねんこいつら…

「ぎゃんぎゃんうるさいっすわ、先輩」

「そやで、謙也ー…てかだいたい今日行くってメールしたで俺」

そう言いながら突きつけてきた白石の携帯の文書を読むと


―――
 …今日、雨降ってるしテニス部に集まんの中止な!


そやから、謙也ん家に行ってもええか?
今日、家族おらんのやろ?
―――


と、書いてあった
確かメールの途中で携帯を放り出したのを思い出した。

「あー…」

「こうメールしたんやけど謙也から全然返信返ってこぉへんから皆で来たっちゅーわけや」

「…なるほど」

あー…俺がちゃんと読んでへんかったからなぁ…
そりゃしゃーないわぁ…

って、ん?

最初皆なんて入ってきとった?

はっぴー…ばーすで…?

「……誕生日?」

「…?何言っとんの?今日自分の誕生日やないか」

・・・・

「はぁっ?!?!!?」

えぇええええぇえええぇぇええええ?!
今日俺の誕生日やったん?!

「は?もしかして忘れとったとかないよな?」

「うっわぁー…先輩マジっすか…」

いやそないひかんでも…

やってそんなん忘れとったに決まっとるやろ
今日のこと楽しみにしすぎて全然気にしとらんかったし

「はぁー…やから今日しか遊ばれへんとか言っとったのに…」

気付かんとか…まぁ、謙也らしいっちゃーらしいけど…、

そう言いながら皆笑っていて先に奥に入っていってしまった。

皆においていかれ呆気にとられていた俺に白石はクスクス笑っていた。

「ほんま、誕生日おめでとう
生まれてきてくれて、俺に出会うてくれておおきに、な。
…大好きやで、謙也」

ちゅっ

ほっぺに顔を近づけ普段ならしてくれないキスをし真っ赤な顔で幸せそうに微笑んでくれた。

「っ…おおきにな」

あぁ…蔵ほんまかわえぇなぁ…

そう思ったが早いか蔵の腕を引っ張り口にキスをしようとしたら

「謙也ぁーっ、白石ぃーっ!
はよきぃや!先始めんでぇーっ!」 

と言う金ちゃんの声で止まってしまった。

「ぷっ…ははっ」

「もー…ムード台無しやわほんま…」

「フフッ…まぁまぁ、ええやん?
行こ?」

…続きは今夜、な?

ボソッと聞こえるか聞こえないぐらいの声で呟き顔真っ赤にして先に行ってしまった

あぁ…今日はほんま幸せな誕生日やわぁ…

にやけた顔をとりあえずしまい俺も皆の元に向かった


HappyBirthday Dear 謙也

(あっれー?白石顔真っ赤やでー?)
(?!そ、そそそんなことないで!)
(謙也先輩顔キモいっす…)
(は?!うっさいわ!)









――――――――――――――――――

あとがき

とりあえずすいませんでしたorz
んで、謙也誕生日おめでとう!!!!
間に合ってよかった!!!
突然昨日思い付いて、あ、書くかな
で書き始めて飽きて投げてしまって最後テキトーになってしまった
もっと四天宝寺キャラだしたかった
最初ホンマは白石目線で書いてたとかねw
もっと謙蔵感だしたかった!!!
残念…
まぁ、とりあえず読んでくださった方ありがとうございました!!!
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