ピカチュウ版『捕獲禁止』縛りプレイ記。
懲りずに第三段。
あくまできまぐれ企画です、よ。
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俺、ショウ。
相棒の『じゃっく』を最強のピカチュウにする為、一緒に旅をしてる。
先日、お月見山のふもとで押し売りされたコイキングの『きんぐ』が新たに旅のメンバーに加わった、ものの。
彼は予想をはるかに上回る戦力外だったのだ。
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「…こんなに修業してるのに『はねる』と『体当たり』しか覚えないなんて」
ガクリ、と膝をつく俺の横で、きんぐが返事代わりにぴちぴちとはねた。
「お前、強くなる気、あるの?」
ぴちぴち。
「修業に付き合ってるじゃっくの方が明らかに強くなってると思うんだけど」
ぴちぴち。
「…ごめん、はねるだけじゃ分からない」
それでも相変わらずはねるしかしないきんぐにため息をつく。
「…じゃっく。」
傍に居たじゃっくに声をかけると、黄色い相棒はちぃと鳴いて首を傾げた。
「お月見山越えはポケセンと往復しながらお前に頑張ってもらうから」
相当疲れるけど許してくれ、と続ける俺に、きんぐがぴちぴちと何か言いたげにはねたけど無視することにした。
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「…なんだ、コレ」
お月見山に入って数時間。
岩の間で偶然見つけた技マシンは年代物の様で、しかし調べてみるとちゃんと動いた。
「なんの技だろ…ってコレ!?」
表記には『みずでっぽう』の文字。
「いよっしゃあ!!」
思わず叫んだ声に驚いて、天井に居たズバットがばさばさ飛び立つ。
飛び掛かってきたズバットをじゃっくに適当にあしらって貰いながら、俺は喜びを噛み締めた。
だって、この技があれば山越えも相当楽になる。
「きんぐ、お前みずタイプだもんな!早速…」
そこで俺の台詞は途切れる。
わざマシンのウィンドウには『このポケモンはおぼえられない』の文字がチカチカと点灯していた。
「おぼえ…られない?」
え、でもコレ、みずタイプの基本の技だったよね。
え、故障?
いや、確認したし。
混乱する頭の中に、嫌な考えが浮かび上がる。
「きんぐ、お前さ…もしかして、今の技以外、覚えられないのか?」
変わらない表情。
でも、いつもより困っている様に見えた。
「……………ウソだろ」
答える代わりに、ボールの中でぴちぴちはねるきんぐだった。
ただいまの手持ち・二体。
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どうなる、きんぐ!?
次回はあるのか!?
とりあえずそれも含めてお楽しみに!!
追伸↓
サイトの更新滞ってるにも関わらず別ジャンルでごめんなさい。