ニビジムを制覇すると決めた俺とジャックはトキワの森で修業を始めた。
目標は電光石火より強い電気技以外のわざを身につけること。



下記事続きのぴかちゅう版プレイ記です。

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「負けるとわかっていて戦うのか」


ニビジムの門下生らしき少年を倒して先に進むと、細い眼をした屈強そうな青年が腕を組んで立っていた。
きっと彼がタケシだろう。


「トレーナーのさがだな」


じゃっくがフィールドへと飛び出す。
同時に向こうもイシツブテをくりだしてきた。


「じゃっく、たたきつける!!」


宙を飛んだじゃっくの体がくるくると回転する。
と同時に尻尾がイシツブテにたたきつけられた。


「そんな攻撃はきかん!」

「それはどうかな?」

「なに?」


同じくらいのレベルなら、きっと効きはしないだろう。
でも、じゃっくは散々修行したからな。


「普通のピカチュウと一緒じゃ無いぜ!」


イシツブテがフィールドに沈んだ。


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「君をみくびっていたようだ」

「いや、俺も正直甘く見てました」


イワークにはどうにかこうにか勝利し、俺たちは胸を撫で下ろした。
いやはや、イワークの最後に使った「がまん」が炸裂してたらと思うと恐ろしい。


「…俺はブリーダーになりたいんだ」


戦闘終了後のタケシの呟きに、俺とじゃっくは顔を見合わせた。
え、ブリーダー…ブリーダー!?
だってそんな無表情だし!
すっごい頑固そうだし!!
想像がつかないって!!!

でも、見てるとイワークもイシツブテも彼にすごく懐いてるのが分かる。
うん、向いてるんだろうな、きっと。
良く分からないけど。


「俺、ジムリーダーよりもカッコイイと思います、ブリーダー」


タケシは小さく笑うと俺の手に、ジムバッジと技マシンを置いた。


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と、いうわけで今はお月見山のふもとへ来てる。
マップによるとハナダに行くにはこの山を越えるしか無いみたいだからだ。

相変わらずじゃっくはポケモンを捕まえるのに嫌な顔をする。
まぁ、俺も前ほど絶対捕まえたいってワケじゃ無いんだけどさ。

あ、そうそう。
ふもとのポケモンセンターで変な親父から500円でポケモンを売りつけられた、半ば無理やり。

じゃっくと気はあうみたいだから別にいいけどさ、ぶっちゃけ弱いんだよ、ね。

せめて名前だけは強くしようと「きんぐ」と名付けつつ、今後の旅路にちょっと不安が残った。


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縛りプレイ『捕獲禁止』。
ピカチュウ版だからまぁ、そこまできつくないかと。

気が向いたら続きも書くかも、です。