第三段はレイエだよ!

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「イエロー最近なんか欲しいものある?」

「い、いえ特に」

「えー…じゃあ貰ったら嬉しいものって無い?」

「………す」

「す?」

「………………好きな人から貰えるなら何でも嬉しいです」

「あー、まぁそりゃそうか」

「…レッドさん、分かってます?」

「何が?」

「いや、いいです…」





「でさ、」

「はい何ですかー」

「え、何で怒ってるの」

「…怒ってないです」

「そうか?」

「はい」

「本当に?」

「…はい、大丈夫です」

「それならいいけどさ」

「で、何ですか?」

「あ、うん。結局俺は何渡せば良いのかな、と」

「…それ、本気で言ってます?」

「え?うん」

「……………左様ですか」

「何だよ、ハッキリ言えよ」

「花束」

「え?」

「真っ赤なバラの花束が欲しいです、出来るだけ大きいの」

「あ、あぁ…そっちのハッキリ、ね」

「え?」

「いや、なんでもない」

「なっ、なんですか!?」





「よう、ブルー」

「ちょっとアンタ、イエローため息ついて歩いてたわよ」

「な、可愛いよな」

「…アンタって時々何考えてるのか分からなくなるわ」

「それどういう意味?」

「自分で考えなさい、分かるでしょ」

「なんだかなー…あ、そうだ、この辺の花屋って知ってる?」

「花屋?」

「イエローが赤いバラの花束を欲しいんだって」

「あら、ロマンチックね」

「ロマンチック?」

「花言葉、『愛情』でしょ?」

「へぇー…」

「………レッド、にやけてる」

「え?いや、あはははは」

「何照れてんのよ」

「いや、じゃ、俺行くわ」

「はいはい、じゃーね」



「…イエロー分かってやってるわよね、この時期にバラの花束なんて」


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何が恐ろしいって値段がね。
下手なアクセサリーより高いもんね。


レッドはカマトト被ってるのも面白いと思う。
鈍いフリして実は気付いてたりとか、それで相手に言わせたかったりとか。
本当に鈍くてもいいけど。

ん?これ何処のルビー?