話題:やっぱり、好きだ。

目を覚ましてから、通勤の電車の中でぽつりぽつりとラインを送る。生活リズムのちがいで返信は、あたしの仕事が終わるまでは読むことはできない。一晩、眠ると頭もリセットされて、冷静になっている。あー、終わってしまうのかな。そんなことをぼんやり思いながら、自分の気持ちを並べてゆく。思い出すとなんだか、微笑ましくて、失いたくないと思った。だけど、こればっかりはあの子が決めることだからとあたしは、あたしにできる最善を尽くすことに専念した。

読み返すブログ。色々と書いてあった彼のこと。懐かしいなと思ったり、いとおしくなったり、よかったところを忘れていた。どうして、嫌なことで良いことが消えてしまうのだろう。悲しかった。

たった、数ヵ月でも培った時間がある。それは、紛れもない事実。見失っていた。自分の都合で、決めつて見ていた。ごめんね、と素直に思った。

仕事が終わり、帰りの支度しながら、心の準備をしていた。どんな答えでも受け止める。不安になりながら、ラインを開く。彼からのことばをゆっくりと噛み砕きながら読んだ。最後の一文、「初心に戻って、俺と付き合ってください」ひどく安堵した自分がいた。初心に戻って、と言う表現は微妙だけどひと安心。

失う前に気づけてよかった。失ってからでは、遅いから。