話題:SEX について。





彼の性欲は旺盛なのかもしれない。その欲情を常に受け入れていれば、ソープには行かなくなるかもしれないと思うものの、誘われたときにこちらもおなじ気持ちかと言えば、そうとは限らないわけで。したくない日もしないといけなくなると義務のようなものを感じ、ストレスになる。それでも、行ってほしくないと思うなら、今のあたしにできることはそんなことくらいしかなく、セックスの回数が減る(断る)ことは、ソープに行かれるリスクを孕むことになるのとイコールである気がした。かなしく、虚しささえ感じる。

最近、元々なかった性欲がさらになくなった。長く付き合っているからなのか、出会った頃のようなしゅっとした感じもなくなり、丸くなった彼に性的な魅力を感じることはほとんどなく、一緒にいてたのしいなと家族愛にちかいものを感じていた。性的な対象として見られなくなってからのセックスは、なんとも言えないもので、やはり義務のよにやっていかないと太刀打ちできないでいた。不思議なもので、彼は何年一緒にいてもあたしに欲情するようで、性的な対象としてみられていることを喜ぶべきなのかと考えたりもする。

女にとってのセックスは、心のつながりでもあるような気がする。ただ、欲情を満たすだけではなく、心も満たされる。愛されていると実感することにもつながる。だけど、男はちがうのだろう。心と体を切り離して考えている。おいしそうなものがあれば、食べたくなるのとおなじで、それがお金で買えたりするなら買えばいいじゃないかっていう理屈はわかっても受け入れることはできないあたしは、お堅い女なのだろうか。

結局のところ、お金を払えばできることという認識があたしをセックスから遠ざけ、萎えさせる。あたしだけをみてて、なんて独占欲が喉元までこみ上げて、飲み込んだ。