秋風なのか冬風なのか、なんと呼ぶのでしょうね。落ち葉がヒラヒラと舞い降りてくる度、あたしもこんな風に朽ちてしまうのかと空しさが込み上げてくる。いやいや、だめよ。ここで終わりじゃないでしょ。終わらせたらだめでしょうと自分で自分を励ます荒業を繰り出し、モチベーションを上げる。
そんなこんなで11月も終わりに近づいていて、えっ、と驚く。 こんなスピードで毎日がながれてしまうの困るな、なにもしてないよと焦る。あたしがあたしで在る今を生きないでどうするんだって思うわけで、漠然とした毎日だってかまわないけど終わりを迎えた時になんだったのだろう、あたしの人生なんて思いたくないから自分で作るしかないよね。周りは周りと割り切れる時は割り切って、傷つく時は傷ついて、笑う時は笑って、自分の感情を素直に受け止めることの大切さ。無意識に圧し殺す日々はくるしいだけで真っ暗な未来に怯える。世界はこんなにもカラフルに彩られているのに自分でモノクロにしてしまうのはもったいない。人生たのしんだ者勝ち。
やれることをやってみよう、手探りでつかみ取る、まだ見ぬ未来を。




偉いわねと頭上から聞こえる声、顔を上げるとそこには見知らぬ女性が立っていた。そんなことないですよと当たり障りない返事をすれば、偉いわよと続くのでありがとうございますとお礼をし話を終わらせようとすれば、かわいい顔してるのねとか目がきれいだとか言うので、そんなことないですよと再び。内心、なんだこのひと。なんかの勧誘なのかと疑問でいっぱいになりながら愛想笑いを浮かべた。私は、長く接客の仕事をしているからわかるの。あなたの雰囲気のよさ、すてきよと。どうして、こんなに見ず知らずの女性に褒められているのかわからぬまま、ありがとうございますとそんなことないですよを繰り返す。あなたがそんなことなくても周りはそんなことあるんですよと終いには言ってくるので、戸惑いも不信感も最高潮に。見ているひとは見ているから、このままでいてねと結婚していい仕事するのよと予言めいたことを言い、すてきと何度かくちにしごめんなさいねと去っていった。なんだったのだろう、不思議な気持ちになりながら仕事へ戻る。わかることもあるし、意味深なところもあったけど見ず知らずのひとにここまで言ってもらえるのもあまりない経験な
ので、なにかの引き出しにしまっておこう。

濃ゆい一日のシメは、アイドルを。
章大くんを摂取してあと一日踏ん張ります。おやすみなさい。