話題:素直な気持ち

あの子となぜだか、初体験の話しになり、なんとなく正直に話していた。彼に、高校生くらい?と尋ねた。いや、ちがうと言うのだ。学生の頃にしていたと言うのは知っていたから、じゃあ、いつだと思ったら、中学生と言われた。あ、そうなんだ、と間の抜けた返事がこぼれた。自然と動揺も隠せていた気がした。年上の彼女だったからって言ってたけど、中学生でセックスをすることの淫らさとか厭らしさとか責任力の無さとかを感じたのは建前で、あたしは、ふつうに気持ち悪いと思ったのと同時に、かなしかった。

なんとも、言えないこの気持ち。なんだろう、生ぬるくて、吐き出しそうな感じ。彼は、その時、どんなセックスをしたのだろう。だから、彼は、色んな体位でしたがるし、色々と知っているんだなとか、なんか、すべてがつながって、気持ち悪くて、セックスしたくないなとか思っていた。

まあ、あたしだって、ひとのことを言えるような人間ではないけども、ビッチだし、今だって、他の人とセックスしたいとか思ってるし。だけど、厭だった。そう、とても厭で、かなしくて、怒りが込み上げてきた。過去は過去だけど、あたしは、彼を信頼していないから、きっと、なにかを疑っている。あたしが、こんなことしてるんだから、あなただって、してるにちがいなって決めつけて、自分を正当化させている。ずるいやつだ。

来週、会うけど、セックスしたら、泣いてしまうかもなと思った。

今、読み途中のスイートリトルライズの「身体を重ねないことも重ねることも簡単なこと」と言うのを思いだし、互いに不倫している夫婦の奇妙な愛のかたちは、あたしになにかを問いかける。

明日も仕事だ。がんばらないと。