Twitterで上げた小咄改訂版。

バルハサお題。『同じ歩幅で歩く』

「ケッ、置いて行くからな」
「ま、まって…!あ…っ」
慌てて走ろうとしてつまづくハサハ。
「…っ!」
思わず涙目になるも、バルレルが戻って来て、手を差し伸べてきた。
「ヒヒヒ、どんくせェなあ…掴まれよ」
「ありがとう…」
手を繋いで再び2人は歩き出した。
「いつも、こんなふうにやさしかったら…うれしいのに」
「ケッ!それじゃあ普段は優しくないみたいな言い方だな!」
それに今だって、優しかったとは言えない。ハサハが転んだのを見届けてから、手を差し伸べたのだから。
コレを言わないのは、単にその方が愉しいからだと、バルレルは信じて疑わない。





という、やっぱり嫌な奴なバルレルさん