王道ってやっぱ面白い
webマンガの話なんだけどね。
少女マンガを読んで
胸がキュンキュンしました。
ズキズキしました。
これだよ!
これ書きたいよ!
って思いました。
webで活動してる方でホントに面白いのを書く人っているじゃないですか?
書くよりも、描くなのかな?
え、いいの?
タダでこんな楽しんじゃっていいの?
って思いません?
全部に「?」をつけてみた(笑)
今日のはそんな少女漫画とは関係なくファンタジーです。
どこからきたのか
私にもわからないです。
ただ、
好きなんです。
あのつぶらな瞳が。
ヒョロっとした指が。
背中の曲線が。
輪郭が。
そしてあんなにも種類がある模様が。
なんなんだ!
君たちはオシャレさんなのか?
反省点はいっぱいありますが
とりあえず挙げるなら
情景描写の少なさ
設定の説明の不十分さ
あとは文章の流れがスムーズじゃないところですね。
書き終るといっつも思うんですが
どうしてこうなった?
最初の予定と大分違うじゃんか!
冷たくなった指先をこすり合わせる。そこに息を吹きかけて、両手を握り合わせた。門柱のそばに立って外を眺めながら、ブーツの中でつま先を小さく動かす。風が足元まで雪を運んできていた。
「あっ」
もう一度息を吹きかけようと口もとにかざした手を、開いて手のひらと甲とを交互に眺める。白かった手は黒味を帯びて指の長さがまちまちになる。手の形状が変わり始めていた。
眉をひそめて目を閉じる。ゆっくりと開いたときには、視野が心持広くなって左右がよく見えた。
指の間の広がった手を眺める。先の丸まった細い指をつなぐように、薄い膜が張っていた。掲げた手の色は青みを帯びた黒に戻っていた。
小さく舌打ちをする。
「なんだおまえ、もう元に戻ったのか?」
門の内側を振りかえる。コートのポケットに手を突っ込んで背中を丸めた男を見ると、顔の中心にしわを寄せる。先のとがった黒一色の眼が、すっと細くなった。
「人間の兄さんにはわからないだろうけど、人型を保つのは楽じゃないんだよ。そもそも寒すぎて力がうまく使えないし」
「そんなことはないぞ、俺だってわかる。門の外で待ってたお前にはわからないだろうけどな、偉そうな態度の偉い奴と話すのは相当骨が折れるんだぞ」
「いや、ここは人型じゃなきゃ入れないんだから。いつ魔法が解けるかわからない僕よりも、兄さんのほうが適任だろ? で、どうだった?」
門に背を向け雪の中に踏み出す。薄らと石畳を覆っていた雪は、だいぶ深くなっていた。風はほとんどやんでいたが、そのぶん落ちてくる雪片は大きくなっていく。
雪が頬にあたると顔を歪めた。石橋を渡って少し歩けば一般の居住区だったが、それまで雪に晒されるのはごめんだった。長い指を一本立てて空中に陣を描くと、オレンジの光が二人を包んですぐに消える。降ってくる雪は二人にあたる前に、小さな音を立てて蒸発した。
「やっぱり便利だなこれ。こう、なんだ? 中が暖かくなればいう事無いんだけどな」
「そんなことできれば苦労しないよ」
そうだよなあ、と呟きながら懐に手を入れると麻の袋を取り出す。それを振って硬貨のぶつかる音を立てると、口の端を上げて笑った。
「だが喜べ、宿はちゃんととれるぞ」
得意気な顔に深くため息をつくと袋を受け取って、中身を確認する。それから腰に下げた鞄の中へしまった。
「あたりまえだろ。それだけの価値はあったはずだからね。でもまあ、思ってたよりも多いかな」
「ああ。あの野郎せこい真似しやがったからな。ちょっと脅してやった」
「兄さん、あまり波風立てないでくれよ」
足元を流れる川の音はしなかった。幅広の橋の両側に街灯が並ぶ。中の光石がぼんやりと光を出し始めていた。
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