知人がKQJのKバージョンを購入し、貸してくれました。
その際に500字の感想文の提出を求められ、せっかくなので(?)2000字程度書きました。
知人への提出を済ませて他に載せるアテもないので、記録も兼ねてブログにでも!というのがこの記事です。

歌詞とPVからストーリーの考察っぽいものをしてみました。
あんまりまとまってないけど楽しかった。
妄想の産物ですので許せる方のみどうぞ♪


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Sexy ZoneのKing&Queen&Jokerについて


King→以下K
Queen→以下Q
Joker→以下J
☆Queenには女王または妃という意味があるが、ここでは妃であるとして論をすすめる。

Kは絶対的な王でありQと結ばれる運命を信じている。歌詞全体からもわかるように彼は自分の地位も運命も疑ってはいない。しかし「ガラスの靴夜空へ〜」以下の歌詞から察するに、Qはじぶんが妃であること(または妃になること)から逃れたいという気持ちがわずかにある。その心の隙間に入り込もうとするのがJであり、KにもQにもその正体はわかっていない。また、Qに対して「甘い言葉を降らせる」Jの気持ちが本物なのかも定かではない。「ジョークをちりばめて恋の魔法かけるよ」(歌詞参照)は、@甘い言葉とジョークの境目がわからない状態へ誘う(一種の催眠のような状態か)Aジョークをちりばめることで本心を隠す魔法(=この場合J→Qの気持ちは本物となる)等の可能性が示唆される。当のQはというと、Kへの気持ちはあるがJの誘惑に心は揺れているようで、これが「ラヴ トライアングル」というわけだ。

「騙し合う」という歌詞がある以上、JはもちろんKとQも何かしらの嘘をついている可能性が高い。
Jがつく嘘として最も考えられるのはQに対する気持ちが嘘であるというというものだが、その場合「命をかける」というリスクは高すぎると思われる。ありきたりではあるが、Kに対する対抗心からQを奪おうとしていて、本当はK>Qに執着があると見るのが妥当か。

歌詞中にQ目線の部分はおそらく無く、歌詞、曲ともにQがKとJのどちらかを選んだという描写も含まれていない。Qのついた嘘として、手掛かりが少ない為全くの憶測に過ぎないが以下が考えられた。@本当はJの正体を知っているAJの本心を見抜いているが騙されているフリをしている→Kの気持ちを試している?B口には出さないがKのことが好き(いわゆるツンデレ的要素) Aの場合Qはかなり計算高い存在となるが、映像の表情等を見る限り可能性は低そうだ。また、Bの場合はあくまでJに出会う前までであり、Jに出会ってからKとJの間で気持ちが揺れているのは疑いないであろう。@はKとJが出会う以前に、QがJとなにかしらの関わりがあったと見た場合だ。映像中にはQとJ2人だけのシーンは見られないが、歌詞の2番はQとJの密会であるととらえられなくも無い。

余談になるが、歌詞中に見られないQの意思が唯一感じられる箇所として、映像中の、Kを振り払うシーンが挙げられる。口の動きからは「イヤダモウ」と読み取ることができた。直前にKが杖を使ってキングのトランプを一面に広げる描写が見られるが、これを権力行使の描写ととらえると、「Kが権力を使ってQを追い、Qがそれに対して怒る」という流れに見えなくもない。その後怒ったQはクイーンのトランプの裏に隠れてしまう。これは天照大神の岩戸隠れにあやかった表現ではないかと考えた。また、Kはトランプの裏までQを追うことができないようである(映像より)。そのことからクイーンのトランプ=Qの領地である可能性があり、この場合ではQ(Queen)は妃だけでなく女王の意味も含むことになる。(Kとは別の領地をQが治めている)トランプを領地と見立てると、先のキングのトランプを一面に広げるシーンはKの領地拡大であるともとらえることができ、その場合はQの怒りは自分を追ったことでなく領地拡大(またはその手段)に対するものである可能性も出てくる。

最後にKのつく嘘についてだが、真っ先に思い浮かぶのは、これだけ主張しているQへの愛が偽物という可能性だ。万が一これであった場合は曲の存在価値が危ぶまれるので違っていることを願いたい。Kについては映像中で気になる描写が見られた。トランプ裏から出てきたQをKとJで取り合うシーンだ。ここでKはQを引き寄せようとしつつ自分の王冠が落ちないよう手で支えている。これは王としてのプライドや権力に対する執着の象徴ではないか。このことから、Qだけを愛し「I give you my all」と言っている言葉が、部分的にではあるが嘘である可能性が考えられた。

前段で述べた、KとJがQを取り合うシーンは映像における数々のシーンの中でもかなり重要である。KはQがトランプ裏から出てくる位置のすぐ隣に居り、Jはそこから2歩程度離れている。それにも関わらずKが現れたQを掴むまでにはわずかな間があり、一度手を伸ばすも引き寄せることはせず、その間にJが近づいてQの腕をとり、慌てたようにKも腕をとって取り合いになる。一度はQを怒らせてしまったことによるKの躊躇い、KとQの不意をついたJの接近、K、続いてJを見るQの戸惑い、3人の関係性がこのシーンに凝縮されていると言ってよい。

KQJの物語は未完である。Qの答えはまだ出ていない。この膠着状態を打破する鍵となるのは2人のJackではないだろうか。Kである中島健人の言葉を借りれば、王冠に入ったKQJを見つめるJackたちは傍観者であると同時に次世代の担い手である。2人のJackを加え、物語が更に複雑化することに期待を寄せたい。


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追記でちょろっと日記。