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『かぐや姫の物語』観た!

ジブリ映画の『かぐや姫の物語』を観てきた〜
kaguyahime-monogatari.jp
久々の更新は映画の鑑賞記録!笑

話のおおまかな流れは原作である『竹取物語』と同じなので、あんまり注意する必要も無いかな〜と思いつつ。
一応、以下ネタバレ注意!



おk?



最も印象に残ったのは作画!
予告編を見た時から筆でさらっと描いたような作画が気になっていて、実際に観たら作品とマッチしていてとても良かった。
思っていたよりも違和感を感じることなく観ることもできた。
あとは竹取の翁を演じられている地井武男さんの演技、圧巻だった。
彼が故人であるというのもあって、なんだか心に迫ってくるものがあるね。
この作品の翁はかなり喜怒哀楽がはっきりしており、演じ甲斐があったのではないかな〜なんて素人目にも思えたり。

ストーリーに関しては大筋が原作の『竹取物語』と同じ、結末も本質は同じ。
(翁と媼に贈り物を残す〜それを燃やして天に返す部分は無かった。)
途中の演出や解釈が独自の部分だったのだと思う。

かぐや姫が月で地球の歌を歌っている人を見て、それがきっかけで地球に興味を持ったという解釈が好きだった。
歌っていた人物は元々月の民ですが、過去に地球に行ったことがあり、地球から月に帰ってくる時に記憶は消されているはずなのに何故か歌だけは覚えている……という設定だったはず。
月には「悲しい」という感情が存在しないのに、その人は夜な夜な歌いながらわけもわからず涙を流していたという描写があって、そこには一種のリアリティを感じた。
20年前のことは思い出せなくてもその時好きだった歌はなんとなく思い出せるとか、わけもなく悲しくなるとか、現実でも十分ありえる話だなと。

自分の『竹取物語』イメージでは、かぐや姫と帝はほんの短い間であれ恋仲……とまではいかずともイイ雰囲気くらいにはなっていたのだけど、今回の映画では帝のせいで「帰りたい」と望んでしまって、そのせいで帰らなくてはならなくなるという設定だった。
自分のイメージの根幹が昔読んだ絵本のかぐや姫な気もするのでなんとも言えないけど、身分的に逆らえないうんぬんは置いておいても五人の貴公子よりは帝に気があった、んじゃなかったかな……。
原文をチェックしないといけないや\(^o^)/

マイナス面としては、正直なところ独自部分の夢オチ的な表現が多いように感じた。
そこはちょっと残念だった。

この映画のキャッチフレーズは「かぐや姫の犯した、罪と罰。」で、私がみた限りだと
罪=禁断の地である地球に憧れたこと
罰=地球にうみ落とされたこと
なんだけど。
これっておかしいよね、憧れた地にうみおとされることが罰なわけないものね(笑)
ってことでメインテーマ理解できずじまいだった疑惑……。
あと、月の民は月に帰る時、天の羽衣を着た瞬間に地球での記憶を無くすという設定があるのだけど、忘れられないから苦しい=罰ってわけでも無いんだなぁと思った。
これだったらかぐや姫を忘れることのできない翁や媼の方がよっぽど可哀そうなんじゃないか。
善良に生きてきたのに罰を与えられてるようなもんじゃないかと、ちょっと疑問。

竹取物語はモチーフとしては大好きだけど、この映画に限らず結末に物足りなさを覚える。
虚しさと物足りなさといいますか……これが竹取物語らしさと言われればそうなのかも知れないけどねー。
とりあえず自分が作者だったらまず間違いなくハッピーエンドにしていたと思う(笑)

それにしても、これが最古の物語っていうんだからすごい。天才としか思えない。
あと、こんな昔から人間って月に憧れていたんだなって思うね。
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