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十戒

神託がきた。
もう書けないことはないんだよ、と囁きながらも私の神は誰よりも残酷でひどく優しい姿のまま消えていく。目を開くといつもと変わらぬ浴室でモーゼの十戒を思い出した。




どう頑張っても君とはこれ以上の関係にはならないのだろうな。好きかそうじゃないかで考えれば前者ではあるけど、恋かそうじゃないかで考えたら後者になる気がする。それは恐らく君も同じで、多分私以上にもっとドライな感じで良くも悪くも興味がないんだろうな。拙い恋人ごっこの次はどうしたらいいんだろう。生身に傷はつけない代わりに君を使って明日も自傷をして書かなきゃいきていけないんだよ。そのためにも君はそのままでいてくれ。どうしようもないクズのまま、からっぽの心を快楽で満たしてくれよ。






自分の目を見て「確かに目があっているのにらどこを見ているのかわからない、空虚な感じがする」と言われたことを思い出す。君の目と同じだった。








十戒を守らなくても死ねないし、幸せになってもならなくても死ねないね。
そうやって今日も続いていくんだ。

明日せかいが終わるなら

最近そこそこ真面目に卒制をやっているせいか、はたまたばいとを増やしたせいか、それとも何がいいものかわからなくて書きたくないせいなのか煙草が増えている。
先生に「本数増えてきてて正直やばい気がするんですよね〜やめられないですかね〜」と相談したら、「僕もそうだから無理でしょ」と会話のキャッチボールすらうまくできなくて笑った。二人とも勝手に言いたいことを言うだけだから適当なことこの上ない。それでも話してしまうのは多分尊敬しているからなんだろうなあ。





本当に救いのないくらいクズみたいな人間なのに、また連絡が来ちゃうと施されてしまうんだろうな。
どうぞこのままでいて、精神的に傷つけてくれ。
慢性的悲しみに色付けて自傷させてくれ。

そしたら明日に世界が終わるとしても言葉と心中する覚悟を決めるから。
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