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3.11


話題:東日本大震災

まさかの眠れない件。日付も変わったことだしこの事に触れてみようかと思います。

地震のときのこと、事細かくブログに書いてたのに馬鹿だから消してしまったよね(TT)なので思い出してみる。



5年前の3月11日。確か今日と同じく金曜日だったかもしれない。当時、高校1年生でした。4階の教室でだるそうに家庭科の授業を受けていて、もう少しで授業終わるなあ、でも部活だるいなあって考えていたと思う。そんな時に地震が起きました。最初から強い揺れだったけど、いつもみたいにすぐ止むだろうって椅子に座ったままでいた。それがなかなか終わらず、どんどん強くなっていって、さすがにやばいと思った。椅子に座ってることもままならず、床に伏せて、椅子と机にしがみついて揺れが収まるのを待ちました。正直、周りの状況とかはあまり覚えてはいないのだけど、顔を上げたときには教室の机が移動してぐちゃぐちゃになっていたかな。私のクラスでは天井が落ちたりとかの被害は特に無く、怪我人もいませんでした。

その後、先生の指示でグラウンドに避難。クラスごとに並んでいると消防署の人が来て少しホッとした。でも『とりあえず待機』としか言われなくて、寒いなかいつ帰れるかも分からない状況に不安が募りました。周りには泣いている子もいました。その後先生たちが荷物を教室から取ってきてくれて、携帯から親に連絡を入れました。もちろんすぐには繋がらなくて、何回も電話しました。私は運良くお母さんと電話が繋がり、迎えに来てくれることになりました。因みに帰る手段がない人たちは学校に寝泊まりしたそうです。

ショックを受けたのは学校を出てからでした。道路が隆起していたり看板が倒れていたり、停電もしていました。ディーラーのショーウィンドウのガラスが割れていたり、学校ではあまり破損等の被害は見られなかった為とても衝撃を受けました。道路は何とか通れたので家にたどり着くことができました。家族は皆無事でした。ただ、水道、電気が停止。使えるのはガスだけ。保存食など溜める習慣もなく、食料も限られていました。停電の為、どこのスーパーも営業していない。それでも個人経営の商店が発電機を使用して営業してくれていて、簡単な食料は買うことができました。水はその日の夜の分は何とか足りました。夕食後、もちろんお風呂には入れないので、車の中で過ごしました。暖房が効いてラジオが聴けて、とても便利に感じました。このときに初めて東北の津波被害を知りました。ここだけでなく、もっともっと大きな被害をうけた街があることを知り、衝撃でした。スマホで検索すれば、津波に流された町の画像が出て来てとても悲しく思いました。夜は真っ暗な自分の部屋で眠りました。

次の日、目を覚ましたときに、初めて部屋の中を見渡しました。本棚から漫画が落ちてぐじゃぐじゃになっていました。この日は水が無くなったので山に水を汲みについていきました。山が近くにあって良かったと初めて思ったかもしれません。昼間は部屋の片付けをした後、漫画を読んで過ごしました。

電気が復旧したのは震災の翌々日、午後19時頃。食事後、車の中でラジオを聞いていたときに、目の前の階段の電気がついていることに気が付きました。嬉しくて家の中に入り、早速テレビをつけました。どのチャンネルも震災の報道が流れ、画像でみた東北の被害を映像で見ました。跡形もなく流され、ぐちゃぐちゃになった町。陸に船が乗り上げているのも驚きでした。本当にこんなことが起きるのかと、ただただショックでした。とても不便に感じた2日間なんて比べることすら出来ません。家族がいる、家がある、生きている、そのことがどんなに幸せであるか。2日間の我慢で、日常に戻れることがどんなに恵まれているのか。このことを忘れてはいけないと感じました。

翌日、母に連れられて銭湯に行きました。3日ぶりのお風呂はとても気持ちが良かった。その日のうちに家の水道も復旧し、我が家には日常が戻ることとなりました。家も被害は少なく済みました。銭湯にはその後も何度か行きましたが、ある日母親が女性客に話し掛けられました。福島から来た、福島に戻らなきゃいけないから少しの間子供を預かってほしい、とのことでした。私の弟がその子供と同い年くらいだったので母親に話し掛けたんだと思います。話を受けることは出来ませんでしたが、これもまた衝撃でした。

震災は突然起きます。誰が悪いわけでもありません。悲しみの矛先を向ける相手がいないのも、また無念なんだと思います。ですが、少しでも被害を減らすことはできます。今のうちにできる準備はあります。もしまた震災が起きてしまっても、ひとりでも多くの人が無事で入られるよう、準備をしておくべきです。行方不明者の方の少しでも早い発見と、亡くなられた方のご冥福をお祈り致します。少しでも早く、東北の町と被災者の心の復興が進みますように。



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