あの頃私達は、愛おしい 愛苦しかった。

雨の日。二駅隣の街角。

お揃いのパーカー買って、

傘を差し、歩いたよね。

流行りのブランド、お気に入りの服。

暗い午後の街を

とても楽しかった。

雨が静かに降る街を

笑顔絶やさなかった日和に。


あの頃、そして
人目を気にするようになった その頃

夢は始まっていて

今、雨が降る。

この雨の始まりは、1人に必ずやってくる
不思議なファンタジーに似ているって
子供の私は今そう思った。

今、変わらない私は まだ

今にまとわりついていたい。