中学の頃、墓の近くの借家に1ヶ月だけ住んでたことがあったんだが
夕方に俺が一人で2階のベットでうつらうつらしてたとき、階段をドンドンと上ってくる音がした
俺は父と二人暮らしだったのだが父が夕方に家に居る事などなかったので
一体なんだと恐怖に震えた
そのまま目をつぶっていると、部屋のドアをガチャッと開ける音がして
部屋に入ってきた、しかし怖くて目を開けることができない
その足音は俺の方まで近づいてきてベットの前でぴたりと止まった
すぐ目の前に誰かが居るのだ
俺は恐怖で気が狂いそうになりながらも、そこに居る何かをたしかめられずには居られなかった
目をゆっくりと開けていった
するとそこに全体が真っ黒でぼんやりとしている影法師のようなものが立っていた
人が布をかぶったような形の黒い霧のようなものが
俺はその黒い影の横をすり抜けて部屋を飛び出し、家から逃げ出て友達の家に行った
8時ごろ父が仕事現場の事故で死んだという知らせが届いた。