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真っ白な顔 2

部屋に向かう途中、母が台所から
「また今日はたくさん連れてきたねぇ」
と声をかけました。
私は「まあね」とだけ返事して、部屋に向かいました。
布団にもぐった状態で私たちは死んだSの事や、下らない自慢話などを3人で語り合い、そうこうするうちにいつしか眠ってしまいました。
何時間か経過して...私はふと目を覚ましました。
ん?体が動かない。
これはひょっとして金縛りってやつか?
本当に動きません。しかし目玉だけは動くようで私は隣で眠っているYのほうを見ました。
私はギョッ!としました。
Yも目を開けているのです。そして天井を恐怖に満ちた目で凝視いています!
いったい何が天井に...
そう思い目玉を天井のほうに向けた私は信じられない光景を目にしました!
Sの顔が!天井いっぱいに大きく映し出されたSの真っ白な顔がそこにはあったのです!
「!!!!」
私は声にならない叫び声をあげ、意識が遠のきました。
そして翌朝。
絶対昨夜の出来事は夢だと思い、「なあY。俺昨日の夜、Sが天井から俺達を見下ろしてる夢を見たよ。」と言いました。
「...俺も見たよ」
続いてTも「俺も見た、金縛りにあって」
3人が同時に同じ夢をみるわけもなく、あれが現実だったことを思い知らされました。
そして今度からはちゃんと清めの塩を踏もうななどと話つつ、朝食の用意をしてくれてる母の元に向かいました。
私たちを見るなり母はキョトンとした顔で一言言いました。
「もうひとりは、先に帰ったのかい?」
と、ここまでです。
やっぱりあんまり怖くないな〜。
自分の文章力のなさがコワヒ。

真っ白な顔 1

あれは私が中学3年生の時の話。
もう10年以上前のことですが...。
私は後輩のYと電話で話をしていました。
私は家の電話。Yは線路沿いの公衆電話で。
(このころは携帯なんて無かったんですよね。)
あーだこーだとつまらない世間話をしているとき電話の向こうのYが突然叫びだしました。
「うわあーーーーーーー!!!」
私は何事かと思い
「どうした!Y!何があった!!」
と受話器に向かって大声で尋ねました。
「Sが!!Sが電車に轢かれた!!!」
この時、私と電話をしていたYの側ではもうひとりの後輩Sが、どこからか盗んできたバイクを乗り回していました。
そして踏切のない線路をそのバイクで渡ろうとしたSは、近づいていた電車に気づかず...。
Yはその時の状況を詳しく教えてくれました。
(聞きたくなかったけど..)
電車に跳ね飛ばされたSは、耳から後ろの部分、つまり後頭部が全部無くなっており、そこから脳が飛び出していて、顔は血の気がなく真っ白だったといいます。
しかし、驚いたことにそんな状態にも関わらずSは腕を地面につけ、グッと上体を持ち上げ起きあがろうとしたそうです。これは多分心霊現象とかではなくて、体が反射的に動いただけだと思います。案の定、一瞬起きあがりかけたSは力つきドサッと倒れてしまいました。
Yはそれ以降、しばらく焼き肉が食べられなくなったと言ってました。
ここまではただの洒落にならない体験談ですが
(ちなみにこの事故は新聞にも載りました)
恐怖体験はこの後、Sのお通夜にYや友人たちと行ったあとに起こりました。
私とY、そしてTの3人でSのお通夜に行ったのですが夏休みの最中でもあったので、YとTはそのまま私の家に泊まって帰ることになりました。
通常、お通夜やお葬式から帰ってくると、清めの塩を踏んで(地方によって違うかな?)家に入ります。
でないと、亡くなった人がついてくると言われてました。
私たちはまだ中学生だったと言うことと、バカバカしいと言う考えがあり、そんな行為は行わずに部屋に向かいました。

痴漢電車

大学生の頃、俺は地下鉄で通学していた。朝は当然ギュウ詰め。
1年のある日、俺はいつものように満員電車に乗りこんだが、車内で押し合いへし合いしているうちにブヨブヨのデブの前に背中を向ける位置に移動していた。
(このデブは高校の頃から時々車内で見かけた事があった。)
そいつの腹がちょうど俺の尻から腰の辺りにムニュッとくる。
そしてジワ〜ッと蒸れてきた。「ゲェ〜気色悪ぃ〜」などと思っていると、何やら硬いものが尻に当たる。最初は鞄か傘だろうと思っていた。
まだウブだった俺はそれが何か気付くまで時間がかかった。
そしてとうとうソレがデブの充血したチ○ポだ、という結論に達した時俺はパニックになった。
この電車は快速だから、あと15分もこの態勢で耐えなければならない。
横目で背後のデブの様子を伺うと、ものすごく嬉しそうな顔をしている。(ひぃぃぃ)
俺は身長180超だが、当時体重が62〜3kgと“かなりスレンダー”な体型で色白だった。
しかも、自分で言うのも何だが、“プルン”と尻が出ていた。
中学からの友人たちに言わせると、「背はともかく、思わずアレがついてるか確認したくなる」後姿をしていたらしい。
(ちゃんと付いてるよ!)
多分、そいつも勘違いしているのだと思い、暑いなあとか、苦しいとか声を出して、俺は男だ、勘違いするなコノヤロウ、というメッセージを送ってみたが、デブは相変わらず嬉しそうな顔をして腹とチ○ポを押し付けてくる・・・・・
うああ、こいつゲイか!?もう大混乱。
駅に着くまでの時間がものすごく長く感じた。
乗り換え駅に着いたので、逃げるようにして下車した俺はホッと一息・・・・げぇ!
デブがこっちに来るぅ!ニコニコしながら近付いてくるぅぅぅ!!
当然、俺は逃げた。もう半泣き。
猛然とダッシュしてどこをどう辿ったかわからんが大学に到着。
ひと安心して、早速その出来事を悪友たちに話したりしているうちに、昼になった。
学生食堂へ昼メシを食いに行った俺は、信じられないモノを見て鳥肌が立った。
何とあのデブも同じ大学だった!
奴は一目でわかる派手なTシャツ(うる星やつらのキャラがプリントされている)を着ていた。
俺は悪友たちに目配せをして、奴に気付かれぬように逃げた。
後で知ったが、そいつはかなりのオタク野郎でオマケにゲイという事が判明した。
そして仲間には「ボク、好きな人ができたの」なんて言ってるらしい。(泣)
幸いな事に学部が違ったので、俺は極力奴と遭遇しないように4年間を過ごした。
努力の甲斐あってか、2〜3ヶ月に1度くらいのペースで「第1種接近遭遇」した程度。
俺が気づかない時も、悪友たちが教えてくれた。(感謝!)
あ〜あの腹とチ○ポの感触、卒業して10年近く経過した今でも時々思い出して鳥肌立つよ。オエッ
あんなのに目を付けられてたなんて、シャレにならん。
俺、こういうエピソード沢山あります。
温泉の脱衣場でどっかのオジさんが、わざわざ「前」を確認しに来た、ってのは毎度の事だった。
最近はちょっと筋肉質になったので間違われる事はありません。

投身自殺

ある日、女子高生のAさんが、学校帰りに駅で列車を待っていると、反対側のホームに同じ学校の制服を着た子がいるのに気づいた。
顔を見ると、同じクラスのBさんだと分かった。
しかし、その日Bさんは体調が悪いとかで学校を休んでいたはずだった。
よく見ると、うつろな表情でぼんやりとしており、こちらに気づいた様子も無い。
Aさんは、さほどBさんと親しいわけでは無かったが、学校を休んだ子が制服を着てぼんやりと立っているのはさすがに気になり、声をかけてみようと思ったが、Bさんのいるホームにはすでに列車が入ってきていた。
Bさんはその列車に乗ってしまうのだろうから、もう間に合わないとAさんが思ったその瞬間、うつろな表情のBさんは、ホームに入ってきた列車に飛び込もうとした。
「あっ!」とAさんが思った時には、すでにBさんの足はホームから離れていた。
もう助けられるわけもないが、Aさんは思わず身を乗り出した。
・・・と、その時、Aさんはドン!と何か凄い力によって突き飛ばされた。
ただでさえホームの端で態勢を崩していたAさんは線路に向かって飛んでいった。
Aさんの目に飛び込んできたのは、猛スピードで向かってくる列車と、引きつった表情で急ブレーキをかけようとする運転手の姿だった・・・。
さて、問題となるのはここからである。
線路に飛びこんだAさんだったが、凄い力で飛ばされた為、列車の入ってきた線路を飛び越えて、線路の向こう側に落ちた為、列車にはぶつからなかった。
その為、肉体的な怪我は骨折だけで済み、命に別状は無かった。
駅員や警察の調べでも、「普通の女子高生が助走もつけずにこんなに飛べるわけが無い」との事で、誰かが彼女を押したに違いないと言っているが、調べた限りではそんな人物は見当たらない。
そして、Aさんが見たというBさんの投身自殺。
これはそもそも、その時間、反対側のホームに入ってきた列車自体が存在しなかったという。
仮にそんな列車が入ってきていたのなら、反対側の線路に落ちたAさんは、間違い無くその列車にぶつかっていたはずである。
それだけなら、Aさんはありもしない同級生の自殺を見たという事になるが、実は、Aさんが線路に落ちたまったく同じ時刻に8つ離れた駅でBさんは自殺を図り、助からなかった・・・という事が、その後まもなく分かった。
つまりAさんは、遠く離れた駅で起きた同級生の自殺を目の前で見て、さらに自分も列車に飛び込む羽目になったという事である。
その後もその路線の駅では人身事故が相次いでいるという。
その大半が自殺として片付けられているらしいが・・・。

恐いの?

俺が踏み切りで電車が通り過ぎるのを待っていると、踏切りの向こう側に女性がいることに気付いたんです。
きれいな人だったんでみとれていると、こっちの視線に気付いて自分の方をジッと見つめきたんだけど、何故か目を逸らせないんですよ。そしてニタっと笑いかけてきた。と思うと今度は怒った表情に変わった。
かと思うとまたニタっと笑いかけ、そして睨み付ける。
そんな動作を何回を続けていたのでさすがに普通じゃないと思うようになってきた。
そうこうしている内に電車が通り過ぎて行ったんです。
すると、さっき一人だった女性が3人に増えていたのだ!こっちから見て右側の女性はニタッっと笑いかけていた。左側の女性はこっちを睨み付けていた。そして真ん中の女性...というか肉の固まりはおそらくその女性だったのだろう。全身がぐちゃぐちゃに引き裂かれた人間だったものだった。
俺は「うわっ!!、とんでもないもの見てしまった!」と思い、目をつぶった。
そして恐る恐る目をあけると、目の前にその3人が立っていた。そして真ん中の肉の固まりが口を開いた。
その声は粘着質でこの世のものとは思えない声でこう言ったのだ。
「一回やってみたかったんだよね、こういうの。やっぱり恐いの?ねえ、恐いの?」
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