Aのつづき


起きても梅津さんから連絡なくってすごい心配したしいろんな事考えてしまったの。


とりあえず最初っから色々頭の中で整理したんだけど、えええ全然わかんねえよおって感じだった。恋愛経験値ひくすぎて……



いや、まてまて

きっと梅津さんはあまり親しくない部下を親睦を深める為に誘って共に働く者として好きといったのに左藤が「ありがとうございます」とかいうからきっと勘違いさせちゃったやべえ!と思って焦ったのかなあって。。。


それ以前に、だ。


梅津さんもしや彼女いるんじゃない?と。
彼氏いるのか聞かれたあと左藤は梅津さんは彼女いるんですか?ってきかなかったの。
なんかきいたらいけない気がして(笑)


とにかくずっとモヤモヤしてて結果的に

『ちょっと打ち解けただけで別にそれ以上なにもなくない?』

って気づいて考えるのやめた(面倒くさくなった)

ら、梅津さんから連絡がきた。


無事に帰れた?大丈夫だった?って。
いやいやいやいやいや梅津さんの方が大丈夫ですかって話だよ。お金も出してもらっちゃって色々反省もしたので謝った。そしたら
無理矢理連れ出しちゃってごめん。迷惑だったよね。って。

結局そん時は梅津さんの言った言葉とその後の行動の意味はわからず、またご飯いこうって話になって終わった。


まだ梅津さんのこと好きとかそういうのではなかったけど楽しかったからまたご飯いきたいなーいつかなーって考えてた。


月曜日出勤して梅津さんと会ったけどまるで金曜日の事はなかったかのような塩対応だった。

正直ええええええええだよ!
今度またご飯とかバリバリの社交辞令じゃん絶対行く気ないじゃん左藤のこと嫌いじゃんって思った。金曜日のこと話しちゃいけない気がして喋りかけられなくてなんかすごい悲しくて梅津さん嫌いになった。いや、梅津さんわるくないけど。なにも変わらぬ上司と部下。ただの上司。ただの上司!!



って自分に言い聞かせて何日かたって廊下ですれ違ったとき呼び止められた。
「今日ごはんいかない?」って


「(はあああああああもうほんと勘弁してくださいよ左藤をどうしたいのよはらたつなあもうほんとまってました)……行きましょう!」

次の日も仕事だからお酒はやめようてなってシラフでご飯たべて話すのは初めてだったからちょっと不安だったけど全然へいきだった。飲んでも飲まなくてもすごい楽しい。

気になってたから梅津さんに彼女いるのか聞いた。「いるわけねーじゃん(笑)」って言われてホッとしていた自分がいた。
でもそれ以上きくのはやめといた。


そっから週に1、2回くらいはご飯いくようになって左藤の楽しみになってた。それでも職場では昔となにも変わらない梅津さんなんだけど、逆にそれが嬉しいというか2人の秘密みたいでくすぐったかった。


「もしかして左藤、梅津さんのこと好きなのかも」
っておもったけどその考えはすぐ捨てた。
だって梅津さんは恋愛感情なかったら悲しすぎるしもうご飯いけなくなるし。
でもなんか期待しちゃうような事言ってきたりするから……1周回ってちょっとイラついた。


そんな時、平日仕事おわりにご飯いってたんだけど梅津さんが「日曜日空いてる?」って聞いてきた。空いてますよーって答えたら「じゃあ出かけない?」って。

「わー!!!ぜひぜひ!!」って普通に返事してどこ行こうか話をした。
家帰ってきてふと冷静に考えて

「え!?これデートじゃない?」

ってなった。さすがに上司と部下が休日に2人で出かけるのはデートだよね?!友達ではないし!?おん?!?!
いや、でも世の中のレディース&ジェントルメンは休日出かけるくらい普通なのかもしれん。。。しかも相手は梅津さん。。。プレイボーイ梅津さん(左藤が勝手にきめつけてるだけ)

あんま深く考えたら負けだと思いとりあえずわくわくはしながら日曜日を迎えた。



スーツじゃない私服の梅津さん、、、




おしゃれさんかよ、、、



私服めっちゃダサいとかだったら最高に笑ったのに、、、左藤は梅津さんがトラの刺繍が入ったスカジャンとか着てきたときの反応を脳内でシュミレーションしてたのに、、、


白のトップスにダメージジーンズにブーツはいてロングのニットガウンジャケットみたいの羽織ってきて、、、カジュアルでラフなのにだらしないわけじゃなくて、、、なんかもう、、、


カンパイ!(完敗/乾杯)


左藤はスーツの梅津さんを見慣れてしまってるから私服の梅津さんが本当にヤバかったの。萌え。とりあえず焼き付けた。
梅津さんは「ひだりちゃんオシャレだな」ってストレートに言ってくれたんだけど、もう感情がわけわかんなくなっちゃって、やめて下さいっ勘弁してください!てかんじだったね(軽くパニック)


向かうはヨコハマ中華街

左藤の希望で食倒れツアー
(今思えばムードもクソもない)

は〜〜緊張して食べれないかも〜!とかおもったけどしぬほど食べた。梅津さん痩せてるのにめっちゃ食べるから好き。
すごい寒い日だったけどいっぱい食べて笑って本当に楽しくて日々の嫌なこと全てふっとんだ。


そのあと桜木町の方行ってお散歩したりお店みたりした。外もだんだん暗くなって夜景がキラキラしはじめた。これはもう流石に寒すぎた。凍死するんじゃないかっておもった。梅津さんみたら寒すぎて顔が死んでた。爆笑しちゃった。
「梅津さんしにそうですよ!?大丈夫ですか!?」って肩をユサユサしたら手を掴まれた。

どきんてした


…けど、左藤の手が余りにも冷たかったらしく
「うわっ!つめてえ!普通に離したい!」って言われて吹き出した。鼻水でた。


だったら離していいですよーっていったら梅津さんは真顔で「やだ、離さない」って。


左藤フリーズ。
いつもだったら笑って流せてたのになんかほんといつもと違ってどうしようもできなくなっちゃって、完璧雰囲気に飲み込まれてた。


そしたら「付き合って」っていわれた。


左藤フリーズ。
いつもだったらちょけて「どこに行きたいんですか?」とか言ってたんだろうけど無理、なんだこれ、携帯小説?まんが?現実世界でこういうのあるの?え?てかこれなに?告白?いやほんとにどっか行きたいとこあんの?え?

左藤、再起不能。


固まってしまった左藤に対し梅津さん
「おれ、ひだりちゃんが好きなんだけど付き合ってくれますか?」



ジャブジャブストレーーート!!!!


左藤K.O負け!!!

頭をブンブン振ってなんとか「お願いします……」と声を振り絞った。これが精一杯。なんだこれ恥ずかしすぎてしにそう。





ってことで梅津さんと付き合うことになった。
ちなみにこのあと好きって言わせられました。左藤は鼻水と汗がすごくて全然ロマンチックもクソもなくて現実ってかんじだった。ドラマとか漫画で告白してる胸キュンシーンあるけどあれ絶対みんなワキ汗やばいよ。左藤は24年間たって身をもって知ったよ。


そう、梅津さんに左藤は誰とも付き合った事ないってことをここでカミングアウトしたんだった。
ほんとはなんか悔しいし重いって思われるのやだなっておもってないしょにしとくつもりだったんだけど、色々不安だし伝えたの。

すっっっごいビックリしてた。
でも、まあ嫌がるどころか喜んでたからよかったのかな、、、

で、左藤がカミングアウトしたから梅津さんもカミングアウトしてくれた。

ほんとは今の部署に異動する前からひだりちゃんのこと知ってて目をつけてたよって。


なんですと?!????
うわ〜〜狩人〜〜〜〜!!
ハンター梅津〜〜〜!!


色々左藤の話をきいてたって。(なんの話かは教えてくんなくてすごい怖い)
カラオケでの告白もちゃんと覚えてるし、ちゃんと恋愛感情での意味だったけど流石に早とちったと思い焦ったらしい。

「好きになるとひだりちゃんはどうなるの?」って聞かれたことがあって


「たぶん遠くでコソコソ見てますね。会話とか緊張しちゃってできなくて、相手を神格化しちゃいます」的なことを言ったの。
っていうのも左藤、好きな人っていうより憧れる人しかできた事なかったから。


でも梅津さんには全然そんなことないじゃん?梅津さんに笑ってもらおうと変な事しちゃうじゃん?


だから梅津さん自信がなかったらしい。
すごいびっくり。





まあ、そんなこんなで慣れ初め会は終了です。
はあ、、、長かった、、、、




おつきあいいただきありがとうございました!!!


話題:なれそめ