もしかすると将来的には変わるかもしれませんが、今のところは適用外と厚生労働省が規定していることから、発毛や育毛の治療は健康保険の適用がない保険外診療となります。
ある程度まとまった期間がなければ育毛治療はできませんし、クリニックでの治療にはそれなりのコストを覚悟しなければなりません。
とは言え、一旦は支払わなければならないものの、年に一度、確定申告を行うはずですのでその際に医療費控除を申請すれば還付金を受け取れる場合があります。
市販の整髪料には界面活性剤を使用しているものが少なからずありますから、購入時には気をつけなければいけません。
これは髪や地肌の主要な成分であるコラーゲンを損なうため、連用したりシャンプーのときに上手く洗い落としきれないでいると不自然に抜け毛が増えるようになり、薄毛を招きます。
健康な人にとっても負担なら、AGA治療を行う上では大きな障害となる可能性もあります。
使わないわけにはいかないという人は、整髪料の成分に留意し、髪につける際は地肌への付着を避けるように注意しましょう。
最近では、ドライヤーやヘッドスパ、家庭用のレーザー育毛機器などの抜け毛や頭皮のトラブルを予防する美容家電が多くみられるようになりました。
ドライヤー、ヘッドスパはこの家電そのもので髪の毛を生やすというよりも、頭皮そのものの血行を良くして、髪が生えやすい頭皮環境をつくるなどの、サポート役で役立つ可能性があります。
産毛がおでこや生え際に生え始めると、育毛治療の効果を実感できると思います。
毛母細胞と呼ばれる、毛髪を頭皮に繋ぎとめる細胞がきちんと働いているのなら、生えた産毛が強く豊かな髪の毛へと変化していくでしょう。
けれども、毛母細胞が不活性であれば、産毛が抜けることになるでしょう。
産毛は育毛治療の初期段階です。
産毛の状態で確実に育毛治療が上手くいっていると判断するのは危険です。
薄毛や抜け毛で相談に来られる方のなかには、体質的なものではなく、栄養の偏りが原因になっているパターンも多く見られます。
皮膚が一定の周期で修復されていくように、発毛にもサイクルがあります。
その維持に使われる栄養が不足していると、日光やシャンプーなど、普段からある刺激に頭皮が過敏に反応するようになり、健康的な髪が育つ土壌が損なわれ、抜け毛が増え、髪全体のボリュームが失われてきます。
一週間単位で見てみるとわかりやすいと思いますが、外食の割合が多かったり、惣菜や弁当などを買ってきて食べる中食の方、あるいはレトルト食品(カレー、丼の具、パスタソース)やパンだけで食事を済ませてしまう方、お菓子(特にスナック菓子)についつい手が伸びてしまう方、いまの食習慣を見直し、工夫していく必要があるでしょう。
地肌と髪の健康のために、栄養バランスの良い食事をとり、不健康な発毛サイクルから脱却しましょう。