そこが境界線

 

どんなにわがままで身勝手だと言われようが
私は私が拒絶したことを
私の領分を踏み躙ってまで強いてくる人間は
心の底から嫌いだ


当たり前がこれほど重荷になるとは



今はもう人の声なんか聞けない
音が気持ち悪い
目の前の人が何故普通を強制するのか
何故私の安寧がここまで踏みにじられるのか
わからない
でも何を言っても「自己責任」か「期待外れ」

今の私がどれほど限界なのか、
会社外の人と会ってようやくわかる
私はもう私の首に
自分の手をかけている
衝動的に何をするのか
それがいつくるのか
もう私は私がコントロールできる私ではないのか

その事実が、酷く苦痛だ


ああ



苦しいけれどこの苦しみを
どうしたら乗り越えられるのかがわからない

苦しいけれどこの苦しみを
誰と分かち合えるのかがわからない

苦しいけれどこの苦しみに
意味があるのかわからない

苦しいけれど本当に
苦しいのかがもう、わからない


私の代わりの私
いつも静かに見ている私
私に泣く以外の選択肢をくれる私
私のように泣けない私
いつか私に終りが来るとき
その手を取り合って目を逸らさずに
私は私だったと言えるようになれたなら
私だけの幸福はきっとそこにあるのでしょう


おやすみになると



決まって体調が悪くなるのは
おそらく平日が22時23時退社なので
何かを感じる体力がないから
おやすみになるとがくんと落ちるんだと思う


なんのよやくもとれん



転職の面談も
心療内科の予約も
なにもとれない


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