話題:ひとりごと

 自分の無力さに苛立つ。本当に、本当に私は、なんの役にも立ちやしない。


 目の前で泣いてる人間に、かける言葉一つ思いつきやしなかった。
 どの言葉を選んでも不適切な気がして、ただ黙って頭を撫でる事しか出来なかった。


 広い部屋に響く嗚咽が、ただただ悲しかった。