神様を見た日の夜、なんだか不思議な揺らぎを感じていた。


夢なのか、そうではないのか



その夜私は巫女になっていた。
神楽を舞っている。


祈りを捧げるよう、両手を上にあげた。


自然と身体が動いた。


幼い頃から、巫女さんに興味があった。
何故だろう?



高校生の頃、知り合いの神社で巫女としてご奉仕させて頂いた経験もある。



その頃は、よくわかっていなかったのに。


日本舞踊や伝統的なものが好きだった。
ある人と出会い、出会いというか一方的だが、舞踊を見る機会が増えた。



高校時代、ジャンルは違うが踊っていたのでそのせいでステージや舞台が好きなのだと思っていた。


しかし、それも勿論あるがきっとそれだけではない。



私ではないはずなのに、その巫女さんは私の顔をしていた私だった。



私は、彼女も私であると確信した。



今の私の肉体ではないが、魂は同じ私なのだ。



神楽に興味があるのも、神聖な場所が好きなのも納得した。


私は巫女だった事もあるのだ。



Love
夢川真空