こわい。
疲れているのに、眠いのに、眠れない。
眠れないことが日常だったときがある。
でも最近はずっととてもよく眠れていたから、薬も手放しているから、
眠れないことがこんなに怖いことだなんて忘れていた。
わたしはひとりぼっちなのではないか。
誰もわたしのことを知らない。
このまま何もしなければ、わたしはベッドの上で衰弱して、ゆっくり近づいていく。
お腹は空くし、喉は渇く。
それでも動けない、動かない。
そうしたら、きっと。
こわい。
人はこういうときにリストカットするのだろうか。
自分が在ることの確認?
わたしは怖いとベランダから降りたくなります、いつも。
それが怖くて、ベランダにはあまり出ない。
わたしは軟弱で、すぐに引き寄せられてしまいそうになる。
でもそうしたいわけじゃない。
自分をなくしたくなんかないのに。
私の手の中には、きっとたくさんの素敵なものがあるのに。
それを忘れてなんかいないのに。
眠れない、ただそれだけなのに、普段蓋をしている気持ちが溢れてしまいそう。
こわい。