創作バトンの後半戦。
ここまできて私の作品が“さよなら愛しい君よ”なんて別れの話や、“好きなのに伝えられない”なんて悲恋話ばかりであることに気がしました。
甘いお話が書けない…だと…?
夏目の心は愛に飢えているんですね多分。
そして対句や反復表現が多いのにも気付いてしまいました。
抱き締められている描写も多い。
ワンパターンは回避せねば、と思いつつそのまま書き上げるよど根性!
まぁ後々気を付けていくってことで!レッツポジティブ!!
後半の創作の流れ。
@RDG みゆみこ
A雅恋 弐号と参号
B雅恋 壱号と参号
C死神 遠野兄妹
Dソラユメ あまさつ
E牧物 マルチェ
F指定なし
今回もネタバレありキャラ迷走のオンパレードなので閲覧の際にはご注意くださいませ。
【RDG・みゆみこ】
もう私は大丈夫だよ、と鈴原が笑う。笑っているのに今にも泣きそうだ。微かに揺れる瞳を見つめると、胸の奥がギュッと苦しくなった。
自分が一人ぼっちだと感じるなんて許さない。
この先何があってもこうしてずっとそばにいるから。
だから、俺が必要だって言えよ鈴原。
ありったけの思いを込めて言葉を紡げば、とうとう鈴原が小さくむせび泣きだした。俺は手を伸ばし、髪を撫で、そして頭ごと華奢な身体を引き寄せる。そうだ、我慢なんてしなくていい。泣いて笑って怒って照れて、ありのままの鈴原を俺に見せてくれればいいんだ。
これからもずっと、俺のとなりで。
愛しの泣き虫さん
(君の涙を拭える距離に)
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原作5巻のラスト辺りのイメージ。
みゆみこ可愛いよ、もう君たち付き合っちゃえばいいよ。
【雅恋・弐号√の参号】
「また会えるよね?」
ポツリと弱音を吐いた私を慰めるかのように、手の中の金色の羽根が小さく揺れる。
“大丈夫や、必ず戻るからな!”
なんて声が今にも聞こえてきそうで。言い様のない切なさと共に愛しさが込み上げてくる。
弐号くんが帰ってきたらならば、私はたくさん笑ってたくさん泣いて。そうしてお帰りなさいってこの腕でその身体を力一杯抱き締めるんだ。
嗚呼、だから。
どうか早く帰ってきてね、弐号くん。
さよならの代わりに
(溢れんばかりの愛を貴方に)
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弐号√のネタバレSS。
弐号√は2種類EDがあるのが素晴らしかった、一羽で二度美味しい。
しかしエセ関西弁ってのは文字にすると更に胡散臭くなるんだなぁ。
【雅恋・壱号と参号】
「ほんっと、お前って馬鹿な後輩だよな」
ふと丸めていた背中に感じた優しい温かさ。後ろに少し身体をあずけてみると、私より大きな背中がその重みを受け止めてくれる。
「晴明や弐号や仕事寮のやつらや…。そ、それに僕だって!こうして参号の傍にいるのに」
折り曲げた膝に顔を埋めたままでも伝わる、不器用な優しさ。少し口は悪いけれど、壱号くんはいつだって私を心配してくれている。守ろうとしてくれている。背中越しに触れるぬくもりが心地好くて、目頭がじわじわと熱くなる。
「何もかも一人で抱え込むなよ。もっと周りを…僕を、頼ればいいんだ」
言葉が終わると同時に、縮こめていた身体がすっぽりと壱号くんの腕に包まれた。私の弱さも悲しさも全てを受け止めてくれるほどの抱擁。その温かさを背中いっぱいに感じながら、ゆっくりと瞳を閉じる。熱に浮かされ火照った頬を、一粒だけの涙が流れた。
弱い音がこぼれた
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慰め方が色々と回りくどい壱号。
『僕が』と最初から言い切れない不器用なツンデレがみそ。
【死神と少女・十夜】
幸せにしたいと願っていた。
その白く華奢な手を引き、脆く美しい少女を守るのは、他の誰でもなく俺自身でありたいと。
ずっとそう思っていた。
ずっと想い続けていた。
けれど、ただ一人選ばれた手は俺のものではなかったから。
どれだけ傍にいたいと俺自身が願っていたとしても。
こうして震える細い肩を抱き締めることが、永遠にできなくなったとしても。
俺は物分かりの良い兄の振りをして告げなくてはならない。
この世で最も残酷で、そしてお前が幸せになるための唯一の言葉を。
「さようなら、俺の愛しい紗夜」
儚く溶けた夢の終わり
(どうか誰よりも幸せに)
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兄√以外の兄の末路が切なすぎる件。
他キャラ攻略時には胸が痛んで死にそうになります、ごめんね兄さん。
【ソラユメ・あまさつ】
ほら見てごらんよ、さっちゃん。
夜空にはこんなにも沢山の星が瞬いていて、世界にはこの星の数ほどの命が生きていて。
もしかするとあのマロン型の星が僕で、その隣の可愛い星が君かもしれないね。
ねぇさっちゃん。
こんなにも沢山の星空の中で僕らは出会えた。星の瞬きほどに儚い時間ではあったけれど、確かに僕と君は笑いあい手を繋ぎ恋をした。
これってとても素敵な運命だと思わないかい?
星屑ロマンチカ
(星が導く廻り合い)
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実はハッピーエンドじゃない流れのあまさつSS。
私の書くあまさつはこんな話ばっかりな気がする。
【牧物キラなか・マル→チェ】
空はどこまでも広く、海はどこまでも続く。
その果ての更に果ての最果てで、君は今日も笑っているのだろうか。
この世界を端々まで彩るこの蒼を、同じように見つめているのだろうか。
オレの記憶の中に残る、あの頃の君のままで。
世界の最果てに広がる蒼
(離れた君を繋ぐ色)
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チェルシーに失恋して島を離れたマルク。
マルチェ好きなのに悲恋しか書けない…何故だ…
【指定なし】
優しい夢を祈るように
閉じられた瞼にキスを落とし、柔らかな髪を掻き分け、冷たくなったその頬を撫でた。
(安らかな愛と共に眠れ)
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死亡フラグが立ってしまった…!
あなたの紡いだお話やことばが、どうかきらきらかがやいていますように
ありがとうございました!
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ここまで長らくお付き合いありがとうございました!
色んな作品が書けて楽しかったです!!
バトンが気になったお方は創作のお供にでも拾ってみてくださいね。