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突発グリレ文






「負けた」






ジムの前午前11時過ぎにそいつはいた。
何年ぶりに会うとか、今度こそ勝負して勝ってやるとか毎日のように考えていたのにそんなこと、そいつの顔を見たら吹き飛んでしまった。
だって、俯き帽子で顔を隠し、震えていたから。
相変わらずの赤好きで、全身真っ赤なものだから懐かしくてたまらない。今すぐ駆け寄り話をしたかった。けれど、けれど、

「何・・・だって」

そいつは俺が近付いたと気付いた瞬間一番最初の台詞を言った。信じられない、嘘だろう。そんな気持ちが溢れる。何だって何だって。今まで一番最強のトレーナーだったじゃないか。それを、え?


「負けた・・・?」

「・・・っ、」


震える体を抑えて頷く。

嘘だ。


レッドが、負けただなんて



「レッド・・・?」

そっと肩に触れてみる。幼馴染は昔から、人に触れられるのが嫌いだった。けれど、今はそんなこと言ってられない。今にも崩れ落ちそうな彼。・・・支えたかった。



「ふ、」



するとそいつはいきなり顔を上げた。今までこんなに機敏な動きをしたことがあっただろうか。少なくとも、こんな顔を素早く上げたのを見るのは、初めて、

「・・・、レッド・・・」

「う、−、」



顔全体が、濡れていた。




「僕、・・・どうしちゃ、・・・たんだろ」

無口な彼が懸命に話す。肩に触れた手に力を入れた。続きを促すかのように。


「こんな・・・きもち、初めて、で、・・・ ・・・何?これは、何、なの・・・?」


ぼろぼろと目から零れ落ちるそれを救い上げる。生まれて初めて見るそいつの涙は、そう、痛々しいくらい、綺麗。
・・・その感情を俺は知っている。
胸が張り裂けそうなくらい痛くて、身体が一瞬で熱くなる。頭がぼぉっとして何も考えられなくて、叫びたくなる。悲鳴を上げたくなる。そして、そして・・・何かが、目から、溢れてくる・・・。



「悔しいって、気持ちだよ」



至上最強のトレーナー。そんな称号を幼馴染は持っていた。覚えている限りでは、負けたことなど多分、
一度もない。


「そっか、やっと味わえたんだな、そんな気持ちが」

「う、う、」

「おかえり」


顔をこれでもかというくらいくしゃくしゃにして胸に飛び込んできた。
背中に手を回して抱きしめられる。小さな声を漏らし泣く、泣く。
初めての感情に戸惑う彼は子供のようだった。仕方がないか、今まで一度も負けたことがないのだから。

「レッド・・・」

愛しげに名前を呼んでやると涙声で答えてくれた。ただでさえ貰い泣きしそうな俺に、幼馴染は追い討ちをかける。久しぶりに呼んでくれる自分の名前。ああ、もう、嬉しくて、たまらない、愛しい。



「グリーン・・・っ」




いつのまにか地面に落ちていた赤い帽子を無視して隙間がないくらい抱きしめた。





















今日初めてレッドさんを倒した記念。闘ってる最中そらもう興奮したさ・・・←
レッドさんは負けたことなんてないと思うから、初めて負けて泣いちゃって、初めて感じる自分の感情に戸惑うといいなぁ・・・(
そして幼馴染の元へ。一日中抱きついてるといいな!
しかし感情駄々漏れですみません^^^^^こんな泣かんよな、レッドて。ごめんなさいでも書きたかった・・・!
グリレ三昧です、最近

なんかもうポケモソに脳が侵されて…る、


これがグリーンに見えて仕方がない



あああもう勉強しなくちゃいけないのに、素敵サイトさん回りすぎ私
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